ゾンビ
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ゾンビ/Zombieはクリーチャー・タイプの1つ。「動く死者」のことを表す、黒の特徴的クリーチャー。
クリーチャー — ゾンビ(Zombie)
あなたのアップキープの開始時に、火葬のゾンビがあなたの墓地にある場合、あなたは(1)(黒)(黒)を支払ってもよい。そうしたなら、火葬のゾンビをあなたの手札に戻す。
(1)(赤)(赤),火葬のゾンビを生け贄に捧げる:クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。火葬のゾンビはそれに2点のダメージを与える。
クリーチャー — ゾンビ(Zombie)
ゲラルフの伝書使はタップ状態で戦場に出る。
ゲラルフの伝書使が戦場に出たとき、対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは2点のライフを失う。
不死(このクリーチャーが死亡したとき、それの上に+1/+1カウンターが置かれていなかった場合、それを+1/+1カウンターが1個置かれた状態でオーナーのコントロール下で戦場に戻す。)
リミテッド・エディションのスケイズ・ゾンビ/Scathe Zombiesから黒の小型や中型として1ブロックに2~3枚は登場する常連であった。オンスロート・ブロックで主要な部族でとして取り上げられ、このときに数がかなり増えた。またクリーチャー・タイプ大再編で他のクリーチャー・タイプが統合されたり、職業のみだった者にゾンビが追加されたりと数を増した。イニストラード・ブロック、イニストラードを覆う影ブロックでも主要部族となり、青黒に割り当てられている。アモンケット・ブロックでは初の白単色のゾンビが登場し、不朽、永遠を含めれば全色にゾンビが収録され、白と黒に多くの部族カードが登場した。さまざまな生物の死体がゾンビになりうるので、他のクリーチャー・タイプを併せ持つものも多い。
基本的に黒とそれを含む多色に存在し、次点で青、白に存在する。
持っている能力も時代などの要素により様々である。「蘇る死者」というフレイバーから再生や自己リアニメイト能力を持つもの、「動きが鈍い」というフレイバーを再現するため、タップ状態で戦場に出たりブロックに参加できなかったりするカードがいくつかある。
部族カードはロードだけでもマジック最初のロードの1人であるゾンビ使い/Zombie Masterを始め、アンデッドの王/Lord of the Undead、アンデッドの戦長/Undead Warchief、死の男爵/Death Baron、墓地を刈り取るもの/Cemetery Reaper、戦墓の隊長/Diregraf Captain、目覚めし処刑者/Risen Executioner、呪われた者の王/Lord of the Accursed、背信の王、ナーフィ/Narfi, Betrayer Kingと数多く存在する。
単体での脅威よりも数で押すゾンビのフレイバーにより、ゾンビ・トークンを生成するカードも多数存在し、その多くが1枚で2体以上のゾンビを生成する。特性としては黒の2/2のバニラのものが標準で最も数が多いが、それ以外の色やサイズや能力や、他のクリーチャー・タイプを併せ持つのものも存在する(→トークン一覧)。墓石の階段/Tombstone Stairwellやゾンビの横行/Zombie Infestationなどトーナメントに一爪残したカードもある。次元カードにも灰の偶像のねぐら/Lair of the Ashen Idolと第四球層/The Fourth Sphereが存在する。不朽、永遠、動員はゾンビを含むクリーチャー・トークンを生成する。
伝説のゾンビはカルドハイム現在、35体存在する(「伝説の(Legendary)・ゾンビ(Zombie)」でWHISPER検索)が、ナクタムンの侍臣、テムメト/Temmet, Vizier of Naktamunの不朽によって出る自身のゾンビ化したトークンも含めれば36種類存在することとなる。
- ゾンビに変化させるカードは墓場からの復活/Rise from the Graveや、ヴァンガードのHaakon, Stromgald Scourge Avatarなど、リアニメイトと一緒に黒いゾンビにするカードが多い。不朽によって生成されるトークンは白いゾンビになり、永遠では黒のゾンビとなる。
- 一応は種族タイプとして扱われることが多いが、ゾンビは身体的特徴であるためやや違和感はある。もっとも、あくまでクリーチャー・タイプの便宜的な分類に過ぎないのでそこまで気にする必要もないだろう。
ストーリー
一般的なゾンビは動く死体であり、その肉体は腐乱しており生前を思わせる動きを取る事もあるものの、生前の意識や自我が失われた、意志なきまま行動する怪物である。主に屍術師/Necromancerによって蘇らされ使役される。
だが中にはその範疇に収まらない者や、次元独自の特徴を持ったゾンビ達が存在する。
- リッチ/Lich
- ファンタジー作品に登場するアンデッド。元々は古英語で「死体」を表す言葉であり、ダンジョンズ&ドラゴンズでは「その魔法の力を自然ならざる延命に用いて自らアンデッド化した魔法使いや僧侶の成れの果て」とされ、マジック・ザ・ギャザリングでも概ねその設定に沿っている。生前の記憶や力、そして自我までを引き継いでおり、不老不死の肉体をもち強力な魔法や呪術を操る。大きく見れば「動く死体」でこそあるものの、明らかにゾンビとは一線を画している存在であり、ゾンビとされる事に反対の意見もあった(ドラルヌ/Dralnu参照)。
- ストーリーに登場するリッチはドラルヌ/Dralnuやジャラド・フォド・サーヴォ/Jarad vod Savo、セドリス/Sedrisなどがいる。プレイヤー自らをリッチに変化させるLichや極悪な死/Nefarious Lichといったカードも存在する。
- 執念深いリッチ/Vindictive Lich以前の定訳は「死者」だった。
- ミラディン/Mirrodinのゾンビ
- メフィドロス/Mephidrossに充満する屍気の霧/Necrogen Mistsを浴び続けた生物は屍賊/Nimへと変化してしまい、自我なきままに生者を襲う。
- ゼンディカー/Zendikarのゾンビ
- ゼンディカーにおける吸血鬼の始祖たる血の長/Bloodchief以外の吸血鬼が獲物から十分な量の血を吸いだした場合、その獲物は虚身/Nullと呼ばれる顔のないゾンビになり、吸血鬼の忠実な下僕として第二の生を送る。人間以外の動物が虚身となることもある(ベイロスの虚身/Baloth Null)。
- イニストラード/Innistradのゾンビ
- イニストラードでは、古典的な「歩く死体」たるグール/Ghoulは黒、「フランケンシュタインの怪物」のような死体を繋ぎ合わせて人工的に作られたスカーブ/Skaabは青の担当である。なお、過去にはそのままFrankenstein's Monsterというクリーチャーも存在したが、こちらは黒である。
- テーロス/Therosのゾンビ
- テーロスでのゾンビは、蘇りし者/The Returnedまたはノストン/Nostonと呼ばれる、死の国/The Underworldから現世へと自ら戻ってきた者たちである。彼らは一般的なゾンビと異なり知性と感情、さらに生前の技能を保っているが、「顔」と生前の記憶を失っている。彼らは、元の人生を取り戻すことも、新たな人生を始めることもできない。
- タルキール/Tarkirのゾンビ
- スゥルタイ群/The Sultai Brood(後のシルムガル氏族/The Silumgar clan)の屍術によって動く死体。軍隊や労働力として用いられる。大半は死んだ時の姿のまま動かされるが、保存され眼を楽しませる衣服を着せられたゾンビはシブシグ/Sibsigと呼ばれ、使用人や家具としても使用される。
- アモンケット/Amonkhetのゾンビ
- アモンケットでは次元/Planeそのものに放浪の呪い/The Curse of Wanderingと呼ばれる呪いがかけられており、この地で死んだ生命は肉体を失わない限り、独りでに蘇ってゾンビになる。また、試練/Trialで命を落とした者は手厚く不朽処理が施され、人々に従順なミイラとなり使役される。全ての試練を経た修練者の死体は来世での生が約束されるとされていたが、実際はニコル・ボーラス/Nicol Bolasの手駒として永遠衆/Eternalに加工されていた。
- カルドハイム/Kaldheimのゾンビ
- カルドハイムの領界/Realmの一つ、カーフェル/Karfellには、ドローガー/Draugrと呼ばれるアンデッドの戦士たちが棲んでいる。詳細はドローガー/Draugrの項を参照。
参考
- Creating Mirrodin: Swamps and Zombies(Feature 2004年2月3日 Jeremy Cranford著)
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- クリーチャー・タイプ解説