伝説の
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伝説の/Legendaryは、特殊タイプの1つ。
伝説のクリーチャー — 人間(Human) 工匠(Artificer)
最高工匠卿、ウルザが戦場に出たとき、「このクリーチャーは、あなたがコントロールしているアーティファクト1つにつき+1/+1の修整を受ける。」を持つ無色の0/0の構築物(Construct)アーティファクト・クリーチャー・トークンを1体生成する。
あなたがコントロールしているアンタップ状態のアーティファクト1つをタップする:(青)を加える。
(5):あなたのライブラリーを切り直し、その後一番上のカードを追放する。ターン終了時まで、あなたはそのカードをそのマナ・コストを支払うことなくプレイしてもよい。
伝説のアーティファクト
(白)(青)(黒)(赤)(緑):パーマネント1つを対象とし、それを追放する。
レガシーの兵器がいずれかの墓地に置かれる場合、代わりにレガシーの兵器を公開し、それをオーナーのライブラリーに加えて切り直す。
伝説のソーサリー
(伝説のソーサリーは、あなたが伝説のクリーチャーか伝説のプレインズウォーカーをコントロールしているときにのみ唱えられる。)
伝説でなく土地でもないパーマネントをすべて追放する。
ルール
「伝説の」を持つパーマネントはレジェンド・ルールの制約を受け、1人のプレイヤーは同じカード名のものを1つしかコントロールし続けることができない。このルールの詳細はレジェンド・ルールを参照。
「伝説の」を持つインスタントとソーサリーは、唱える上で制限がある。プレイヤーは伝説のクリーチャーか伝説のプレインズウォーカーをコントロールしていない限り、伝説のインスタントや伝説のソーサリーを唱えられない。このルールの詳細は伝説のソーサリーを参照。
解説
ストーリー上重要な人物や場所、歴史に残る大呪文などがカード化された場合、この特殊タイプを持つことが多い。単に「雰囲気」で伝説をつけただけで背景ストーリーには登場しない人物や、登場はするが本筋とは特に関係ない脇役程度の人物もいる(伝説のピット・ファイター/Pit Fighter Legends等)。またストーリーとは関係なく、ルールやゲーム・バランスとの兼ね合いでこの特殊タイプを与えられることもある(クラークの親指/Krark's Thumb、オパールのモックス/Mox Opal等)。特に伝説の土地はその傾向が強く、むしろストーリー的な理由で伝説となるケースの方が少ない。伝説の土地の項も参照。
伝説のカードはそうでないカードと比べ、少し強めの傾向がある。わかりやすい例で言えば、今田家の猟犬、勇丸/Isamaru, Hound of Konda(1マナ2/2バニラ)は、サバンナ・ライオン/Savannah Lions(1マナ2/1バニラ)と比べても明らかにコスト・パフォーマンスが高い。レジェンド・ルール自体がペナルティ能力として扱われている証左と言える。
とはいえ完全なデメリットではなく、実際には「ややデメリットの側面が強い」という程度。複数枚戦場に出す必要がないカードなら問題になりにくいからである。また、神河ブロックを中心にこの特殊タイプを参照、補助するカードも多い。(→「伝説の」でテキスト検索)
- プレインズウォーカー・カードは、それぞれが伝説のごとき存在であり、すべて「伝説の」の特殊タイプを持っている。
- イクサラン発売時のルール変更以前は、「伝説の」を持っていない代わりに、プレインズウォーカーの唯一性ルールの適用を受けていた。
- ドミナリア以降のカード枠において、プレインズウォーカーを除くすべての伝説のカードは通常のカードと視覚的に区別できるよう、カード名のボックスが装飾で囲まれている(カード画像)。
- かつてのレジェンド・ルールは「コントローラーを問わず戦場に1体しか存在し続けられない」というもので、「重要なものは2つ以上存在するわけがない」というフレイバーを重視していた。しかし、伝説性を利用した除去テクニック(対消滅)を好ましく思わなかったことや、デザイン空間を拡張することを理由に、現在のルールに変更されることになった[1]。
- 伝説のカードが強めといえるようになったのは、ホームランド以降。初めて伝説のカードが作られたレジェンドでは、コストの割にはお世辞にも強いとはいえないものばかり。どちらかというと一種の雰囲気付けに過ぎなかった。
- 長い間、基本セットにはこの特殊タイプを持つカードはほとんど収録されない傾向にあった。第10版で初めて伝説のパーマネントが再録され、話題となった。また、基本セット2013では再録でない新規の伝説のクリーチャーや、その名前を冠する呪文などが登場した。時代が下った現代ではこの慣例も取り払われており、基本セットであっても伝説のカードは全く珍しいものではなくなっている。
- かつての基本セットは「背景ストーリーを重視しない」「複雑なルールのものをあえて収録せず、シンプルにまとめる」という方針があったためと考えられる。また、基本セット2010以降は(当時は伝説でなかった)プレインズウォーカーが収録されており、そちらに「ストーリーおよび複雑なルール」の枠を取られたという側面もある。現在は基本セットでもストーリーが描かれているほか、レジェンド・ルールが初心者プレイヤーでも容易に把握できる内容に改定されたこともあり、続々と基本セット出身の伝説のカードが作られている。
- 伝説のカードはそれが表すもののストーリー上の重要性・希少性を反映して、長らくレア以上の稀少度でのみ作られてきた(レアが存在しない古いエキスパンションにおいても、最も高い稀少度で実質レアに相当するアンコモン1に割り当てられている)。伝説のカードをテーマとした神河ブロックやドミナリア、プレインズウォーカーをテーマとした灯争大戦において多数のアンコモンの伝説のカードが収録されたのを経て、現在ではアンコモンの伝説のカードを落葉樹システムとして使用していく動きがある。[2]
- Mark Rosewaterは、プレイヤーはストーリーでの魅力的なキャラクターや統率者戦のために伝説のカードを欲する一方、この特殊タイプにおけるルールがカードのデザインにおいてキャラクター性とゲームプレイの二者択一を強制し、またセットに多く加えることを制限しているとして、マジックの根本的部分をどれか1つ変えられるなら伝説からレジェンド・ルールを取り除きたいとたびたび主張している[3][4]。
- 特殊タイプとしての訳語は「伝説の」であるが、日本語版カードにおいて能力などがこの特殊タイプを参照する場合には「伝説のである」ではなく「伝説である」と表記される。
「伝説の」に関連するカード
- プロテクション(伝説のクリーチャー)を持つカードにサーボ・タヴォーク/Tsabo Tavocが存在する。
- 伝説の土地渡りを持つカードにLivonya Siloneと最後に訪れしもの、亜楡身/Ayumi, the Last Visitorが存在する。
- 不同の力線/Leyline of Singularityや世界の源獣/Genju of the Realmなどの能力で、「伝説の」を持たせることができる。
- 「伝説の」を失わせる継続的効果を持ったカードはモダンホライゾン2時点で前駆軟泥、エーヴ/Aeve, Progenitor Ooze1枚のみ。
- 山崎兄弟/Brothers Yamazakiは特定の条件下でレジェンド・ルールを無視する。
- 鏡の画廊/Mirror Galleryや千の顔の逆嶋/Sakashima of a Thousand Faces、鏡の箱/Mirror Boxは、レジェンド・ルールを無効にする。ただし「伝説の」を失うわけではない。
- 狡猾な漂流者、ジェイス/Jace, Cunning Castawayや多勢の兜/Helm of the Hostなどは「伝説の」ではないコピーを生成する。
- 灯の分身/Spark Doubleなどは「伝説の」ではないコピーになれる。
- 残響方程式/Echoing Equationはクリーチャーを「伝説の」ではないことを除いて別のクリーチャー1体のコピーにする。
脚注
- ↑ Legendary Rule Change/「レジェンド・ルール」の変更(Making Magic 2013年5月23日 Sam Stoddard著)
- ↑ Hi Mark. I hope you are having a great start to...(Blogatog 2020年1月6日)
- ↑ Starting Over/やり直し(Making Magic 2015年1月26日 Mark Rosewater著)
- ↑ Essay What You Will/その意図をエッセイに(Making Magic 2018年2月5日 Mark Rosewater著)
参考
- 特殊タイプ「伝説の」で検索
- 伝説のカード
- 伝説のパーマネント
- 伝説のアーティファクト
- 伝説のアーティファクト・クリーチャー
- 伝説のクリーチャー
- 伝説のエンチャント
- 伝説の土地
- 伝説のソーサリー
- 伝説のインスタント
- レジェンド(廃語)
- レジェンド・ルール
- 歴史的
- From the Vault:Legends
- ルーリング