荒野の再生/Wilderness Reclamation
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覚醒/Awakeningの流れを汲むエンチャント。アンタップするのが自分の土地だけになった。
コントロールデッキなどインスタント・タイミングで動くことが多いデッキでは、4マナから8マナ以上にジャンプできる強力なマナ加速となる。即座に除去されなければ、このカードを唱えるのに費やしたマナも返ってくるので擬似的なフリースペルのように働く。水没遺跡、アズカンタ/Azcanta, the Sunken Ruinなどマナ能力以外のタップ能力を2倍起動できるのも大きな利点。
類似カードからの変更点として、アンタップするタイミングが他のプレイヤーのアンタップ・ステップから自分のターンの終了ステップの開始時になっている。対戦相手のパーマネントがアンタップする前に自分の土地がアンタップするためより隙を作りにくくなったほか、追加のターンを得る効果との相性が良くなっている。
総じて運命のきずな/Nexus of Fateと相性が良く、スタンダードではターボネクサスを大幅に強化した。またこのカードから発破/Explosionに繋げるコントロールデッキ、ティムール再生も存在する。
- 終了ステップの開始時に荒野の再生の能力が誘発した後、その解決前に土地のマナ能力を起動することで、終了ステップ中に大量のマナを使うことができる。複数戦場に出ていればその枚数分誘発するので、発破のようなインスタントのX火力で1ショットキルを決めることも可能。
- 緑のカードではあるが、アゾリウス評議会/The Azorius Senateのメカニズムである附則との相性が良い。構築では主に予知覚/Precognitive Perceptionと併用される。
- 土地をすべてアンタップするカードの一覧は早摘み/Early Harvestを参照。
禁止指定
2020年8月3日より、スタンダードの禁止カードに指定される[1]。メタゲーム内での荒野の再生デッキの占有率の高さが問題視されたものである。ローテーションまで残り2ヶ月ではあったが、2019新型コロナウイルス流行によりデジタルゲームの割合が増した結果スタンダードのプレイ数はむしろ増加しており、メタゲームに介入するには充分な理由であると判断された。
同じく2020年8月3日より、ヒストリックでも一時停止カードに指定され[1]、さらに2020年10月12日より禁止カードに指定される[2]。
2021年2月15日より、パイオニアで禁止カードに指定される[3]。パイオニアはスタンダードにおいて強力で象徴的だったカードを再び使用できるフォーマットだが、このカードは「強力で象徴的」と「圧倒的でつまらない」の間の境界線を踏み越えていると判断された。また、時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Ravelerの禁止によりさらに使用率が高まることを未然に防止するためでもある。
脚注
- ↑ 1.0 1.1 August 3, 2020 Banned and Restricted Announcement/2020年8月3日 禁止制限告知(News 2020年8月3日 Ian Duke著)
- ↑ October 12, 2020 Banned and Restricted Announcement/2020年10月12日 禁止制限告知(News 2020年10月12日 Ian Duke著)
- ↑ February 15, 2021 Banned and Restricted Announcement/2021年2月15日 禁止制限告知(News 2021年2月15日 Ian Duke著)
参考
- カード個別評価:ラヴニカの献身 - アンコモン
- カード個別評価:ラヴニカ・リマスター - アンコモン(コレクター・ブースター限定カード)