戦慄衆の秘儀術師/Dreadhorde Arcanist
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攻撃するたびに、自身のパワーに応じたマナ総量の墓地のインスタントかソーサリーを唱えることができるゾンビ・ウィザード。
カード・アドバンテージに直結する能力でありながらその条件は攻撃するだけとかなり緩い。素のパワーが1だがこれ見よがしについたトランプルからわかるように、強化呪文でパワーを増やせば唱えられる呪文の幅が増え、ナヒリの石刃/Nahiri's Stonebladesのように複数に効果のある呪文や果敢な一撃/Defiant Strikeのようなキャントリップ呪文を連続で使うことでもクロックの増強やカード・アドバンテージの獲得ができる。やや構築に気を使うが、弧光のフェニックス/Arclight Phoenixや弾けるドレイク/Crackling Drakeなど大量の呪文を搭載する動機となりうるカードはいくつか存在するため、それらとの併用も考えられる。
贖いし者、フェザー/Feather, the Redeemedとの併用も有効であり、スタンダードのボロス・フェザーでは共に採用される。1マナのパンプアップ呪文が多用されるため対象に困らず、墓地から唱えたカードをフェザーによって手札に戻すことができるため大きなアドバンテージを獲得できる。
レガシーにおいてはパワーを強化せずとも1マナの強力な呪文が多数あり、登場直後から青赤デルバーに投入されている。渦まく知識/Brainstormや思案/Ponderを再利用してカード・アドバンテージを稼ぐ他に、戦闘前に対戦相手に稲妻/Lightning Boltを唱えてから即座に再利用して一気にライフを詰めることもできる。同じ2マナの若き紅蓮術士/Young Pyromancerとは競合すると思われていたが、実際には同時に採用されることも多い。
リミテッドでは、基本的に能力はオマケ程度の軽いブロッカーになりやすいが、運良く密かな任務/Stealth Missionや瀬戸際の勇気/Courage in Crisisが取れれば一気に化ける。
- 1ターン目にショック/Shockなど2点分のダメージになるカード、2ターン目に戦慄衆の秘儀術師、3ターン目に壮大/Colossusを使い回してパワー9、攻撃後にドスン/Thudでスタンダードで3ターンキル可能。
2021年2月15日より、レガシーにおいて禁止カードに指定される[1]。ゲームプレイの最序盤を決定づけてしまい、対戦相手が即座にそれを除去できるかどうかだけで決まるゲームの多発を危惧したことによる。
ルール
- 誘発型能力の対象として選ぶインスタントかソーサリーであるカードのマナ総量は、戦慄衆の秘儀術師が攻撃した時点でのパワー以下である必要がある。対象を選ぶ段階では、教導など他の攻撃することで誘発する能力は解決されていない。
- 能力の解決時に戦慄衆の秘儀術師のパワーが対象のカードのマナ総量より小さくなっていた場合、それは不正な対象となり能力は立ち消え何もしない。
- 能力の解決前までに戦慄衆の秘儀術師が戦場を離れた場合、最後の情報を使いパワーを参照する。
- 唱えることに関してはマナ・コストを支払うことなく唱えるも参照。
- 能力の解決中に呪文を唱えることを許可するので、通常のカード・タイプによる唱えるタイミングの許諾とは関係なく唱えることができる。
- 能力の解決時に唱えることを選ばないなら、カードはそのまま墓地に残る。能力の解決後に唱え直すことはできない。
参考
- ↑ February 15, 2021 Banned and Restricted Announcement/2021年2月15日 禁止制限告知(Daily MTG News 2021年2月15日 Ian Duke著)
- 戦慄衆/Dreadhorde(背景世界/ストーリー用語)
- カード個別評価:灯争大戦 - レア
- カード個別評価:時のらせんリマスター - 旧枠加工カード