パンハモニコン/Panharmonicon
提供:MTG Wiki
Panharmonicon / パンハモニコン (4)
アーティファクト
アーティファクト
アーティファクト1つかクリーチャー1体が戦場に出たことによりあなたがコントロールするパーマネントの誘発型能力が誘発するなら、その能力は追加でもう1回誘発する。
アーティファクトかクリーチャーが戦場に出たときに誘発型能力を2倍化させるアーティファクト。ストリオン共鳴体/Strionic Resonatorのようなコピーを作る能力ではなく、追加でもう一度誘発させるという変わった能力になっている。
強力なETB能力を倍化させることで大きなアドバンテージを獲得でき、コンボパーツとしても様々な利用法が考えられる、ジョニーを唸らせるカード。カラデシュにはアーティファクトが戦場に出ることを参照するカードや、製造などETB能力を持った相性の良いカードが豊富で、適当に混ぜて使ってもそれなりに機能する。とはいえ専用の調整をしたデッキで使ってこそ輝くカードといえるだろう。
スタンダードでは変位エルドラージ/Eldrazi Displacer・希望を溺れさせるもの/Drowner of Hopeを使った無限コンボを搭載した、その名もずばりパンハモニコンというデッキで使われて実績を残している。
カードプールの広がる下の環境では利用法も広がる。統率者戦においては誘発型能力を持った統率者との組み合わせを考えるのが楽しく、その中でも特に鍛冶の神、パーフォロス/Purphoros, God of the Forgeとの組み合わせが目覚ましい。これらを出した後に包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commanderを戦場に出せば、クリーチャーが1度に7体登場、それぞれにパーフォロスの能力が2回ずつ誘発して計28点の特大ダメージが与えられる。
- 同様にパーマネントが戦場に出ることで誘発する誘発型能力を追加で誘発させるカードは誘発型能力#誘発型能力を操作するカードの項を参照。
- 一見すると伝説のアーティファクトのような名前だが、伝説のアーティファクトではない。
- パンハモニコンとは実在する楽器である。「パンハルモニコン」と表記されることが多い。
ルール
- アーティファクト1つかクリーチャー1体が戦場に出たことによりあなたがコントロールするパーマネントの誘発型能力が誘発するなら
- 誘発型能力とは、「~~したとき/When ~~」「~~するたび/Whenever ~~」「~時に/at ~~」と書かれた能力である。パンハモニコンによって追加で誘発するのは「~~が戦場に出たとき/When ~~ enters the battlefield」「~~が戦場に出るたび/Whenever ~~ enters the battlefield」と書かれた能力である。
- 「~~が戦場に出るに際し/As ~~ enters the battlefield」「~~は〇〇カウンターが1個置かれた状態で戦場に出る/~~ enters the battlefield with 〇〇 counter」と書かれた能力は誘発型能力ではなく常在型能力であり、パンハモニコンの能力の影響外である。
- 「トークンを生成する(される)たび」という能力はトークンが戦場に出ることではなく生成されることによって誘発するので、パンハモニコンによっては追加で誘発しない。
- 英雄譚は戦場に出たときに章能力が誘発するが、章能力は戦場に出ることによってではなく伝承カウンターが置かれたことによって誘発する能力であるため、追加で誘発しない。
- 誘発させたのがその性質のパーマネント(パンハモニコンの場合はアーティファクトやクリーチャー)であれば、何が戦場に出ることで誘発する誘発型能力であるかは関係ない。たとえばクリーチャー・エンチャントが戦場に出たことによって「エンチャントが戦場に出たときに誘発する能力」が誘発した場合も、パンハモニコンの効果によってもう1回誘発する。
- 戦場に出るアーティファクトやクリーチャー自身が持っている能力でも、それ以外のあなたのパーマネントが持っている能力でも追加で誘発する。
- パンハモニコン自身が戦場に出ることによって誘発する能力も追加で誘発する。何故なら誘発した時点で戦場にはパンハモニコンがあるからである。
- あなた以外のプレイヤーがアーティファクトやクリーチャーを戦場に出した場合でも、誘発するのがあなたのパーマネントの能力であれば、追加で誘発する。
- 追加でもう1回誘発する
- これは誘発した誘発型能力をコピーしているわけではない。モードや対象の選択がある能力の場合は、それぞれの能力で別々の選択をしてもよい。
- パンハモニコンを2つコントロールしている場合は追加で2回誘発し、合計3回誘発する。同様に3つなら4回、4つなら5回である。
- その誘発型能力と関連している能力がある場合、追加で誘発した分も含めてすべてがそれと関連する。
- 等時の王笏/Isochron Scepterの戦場に出たときの能力を追加で誘発させてインスタント・カードを2枚追放したあと、等時の王笏の2つ目の能力を起動した場合、追放されているカードそれぞれについてそれをコピーするかどうかを選ぶ。片方だけを唱えても両方を唱えてもよい。両方を唱える場合は好きな順番で唱えてよい。
- エルフの戦練者/Elvish Warmasterのような1ターンに1回しか誘発しない能力は、パンハモニコンがあっても1回しか誘発しない。
- 太陽の寵児、パントラザ/Pantlaza, Sun-Favoredのような1ターンに1回しか行えない能力は、追加で誘発はするが、通常通り1回しか行えない。
参考
- 「賭けてみるか、エーテルパンク?」 その2(Making Magic 2016年10月3日 Mark Rosewater著)
- マジックのデザイン・AからZ その2(Making Magic 2022年7月18日 Mark Rosewater著)
- カード個別評価:カラデシュ - レア
- カード個別評価:ジャンプスタート2022 - レア
- カード個別評価:時のらせんリマスター - 旧枠加工カード
- カード個別評価:ダブルマスターズ2022 - レア
- カード個別評価:カラデシュリマスター - レア