千年嵐/Thousand-Year Storm
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エンチャント
あなたがインスタントかソーサリーである呪文を唱えるたび、このターンにあなたがそれより前に唱えたインスタントかソーサリーである呪文1つにつき1つ、それをコピーする。あなたはそれらのコピーの新しい対象を選んでもよい。
自分のインスタントやソーサリー呪文がストームを持つかのようになるエンチャント。ただし参照するのも唱えたインスタントかソーサリーのみである。
ストームの凶悪さは言うに及ばず、まして全てのインスタント・ソーサリーがそれを持つようになれば叩き出すアドバンテージの量は計り知れない。ただしこれ自体がかなり重く、またデッキに入れてある呪文がこれを引き込めていない状態でも意味を持つものでなければ腐ってしまう。色も含めて最も相性が良いのはやはり火力で、序盤から中盤は除去として使いこれが戦場に出て以降はフィニッシュ手段として用いることができる。もちろん普通に順番にプレイしているだけでは手札が尽きてしまうので、これまたストーム効果と相性の良いドロー呪文で補助してやるのも良いだろう。カード1枚で呪文2枚分としてカウントできる再活はもちろん好相性。コンボ的な使い方はもちろん、単純なアドバンテージ源兼フィニッシャーとしての運用も充分に考えられる。
ラヴニカのギルド登場時のスタンダードでは各種置物対策や打ち消しの存在からトーナメント水準には至っていないが、宝物やマナ・クリーチャーなどのマナ加速からこれを叩きつけて軽量インスタントを連打するコンボデッキが構築されている[1]。ラヴニカのギルドの時点ではファンデッキレベルだったが、ラヴニカの献身でマナ加速手段に成長のらせん/Growth Spiralや息詰まる徴税/Smothering Titheを、千年嵐を直接戦場に出すと共に大量ドローを兼ねる有事の力/Emergency Powersを、千年嵐を出した後の終了ステップにインスタントを一気に唱えやすくなる荒野の再生/Wilderness Reclamationをそれぞれ獲得したことでコンボの精度が向上した。
- ストームと異なり、自分が唱えた呪文しか数えないことに注意。
- 名前にも「嵐/Storm」が入っており、キーワード能力のストームを意識したものと思われる。
[編集] ストーリー
ラル・ザレック/Ral Zarekのニヴ=ミゼット/Niv-Mizzetに多元宇宙/Multiverseとプレインズウォーカー/Planeswalkerの事実を隠そうとする企ては失敗に終わった。竜英傑は既にラヴニカ/Ravnicaより広い世界とそれを渡る者の存在を知っていたのだ。ミゼットはニコル・ボーラス/Nicol Bolasの撃退にプレインズウォーカー達を呼び寄せることが必要と予見し、ラルにプレインズウォークを観測する電光虫プロジェクトの強化と拡大を命じる。その強化の一面として、ラヴニカは強力な嵐に包まれ都市は大雨に見舞われた(イラスト)。
ラルの嵐が謎めいた反応に音を立てた。プレインズウォーカーがラヴニカに侵入している。