ルビーの大メダル/Ruby Medallion
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自分の全ての赤の呪文のコストが1減少するアーティファクト。重い呪文を使ったり呪文を何度も使ったりする時に役に立つ。
赤ならば火葬/Incinerateが稲妻/Lightning Bolt並みの1マナ火力になる…が、それらのカードはルビーの大メダルが戦場に出ていないと単なる2マナ火力でしかない。
そもそも1ターンに2回以上呪文を唱えるデッキでないと大メダルは真価を発揮できない。不特定マナを1回・1点軽減するだけなら素直に無色マナを供給してくれる精神石/Mind Stoneの方がよほど優秀だからである。テンペスト当時の赤はドローが不得意な上に煮えたぎる歌/Seething Songのような一時的マナ加速もなく、活躍の素地が整っていなかった。また、当時の赤単色デッキの主流はデッドガイレッド等の高速型スライであり、ルビーの大メダルを入れるスロットもなかった。
しかし、20余年後のモダンホライゾン3で再録されるとモダンにおいて評価が一変。モンスーンの魔道士、ラル/Ral, Monsoon Mageとともに発熱の儀式/Pyretic Ritualや魔力変/Manamorphoseのコストを軽減して猛烈にマナ加速、無謀なる衝動/Reckless Impulseや炎の中の過去/Past in Flamesで疑似的に手札を補充してぶどう弾/Grapeshotで対戦相手を焼き切るストーム系のチェインコンボデッキ、ルビー・ストームを成立させるに至った。テンペスト当時に最高評価を受けていたサファイアの大メダル/Sapphire Medallionに負けず劣らずの大出世を果たしている。
- テンペスト登場当初は基本セットが第4版から第5版への移行期であり、多くの赤使いが稲妻の代用カードを模索していたため、これと火葬や焚きつけ/Kindleを組み合わせて使用していた。
- だがストロングホールドでショック/Shockが収録されると、焚きつけよりショックが優先して採用されるようになっていった。やはり最初から1マナである方が火力としては優秀だった模様。
- 赤はアーティファクトの扱いに長けた色であるため、赤茶単デッキなどでも採用する価値はある。しかし、あくまで「不特定マナを1減らす擬似的なマナ加速カード」であるため、特にウルザ・ブロック前後の強烈なマナ・アーティファクトと比較するとパワー不足は否めず、採用されることは無かった。
- 色の役割の変更でのちに登場した赤の一時的なマナ加速カード(煮えたぎる歌/Seething Song等)とは、マナ加速の効率を高められるため相性がよい。
- 後にこの能力は荊景学院の使い魔/Thornscape Familiarと夜景学院の使い魔/Nightscape Familiarに受け継がれることになる。
- デュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズ2013に収録された際、新規イラストが与えられた。後の統率者2014に収録された際にもこのイラストが使われている。
[編集] 関連カード
[編集] サイクル
テンペストの大メダルサイクル。対応する色の呪文を唱えるためのコストを(1)少なくするアーティファクト。カード名の宝石は各Moxと同じものが使用されている。
- 真珠の大メダル/Pearl Medallion
- サファイアの大メダル/Sapphire Medallion
- 黒玉の大メダル/Jet Medallion
- ルビーの大メダル/Ruby Medallion
- エメラルドの大メダル/Emerald Medallion