粗石の魔道士/Trinket Mage
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クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
粗石の魔道士が戦場に出たとき、あなたは「あなたのライブラリーからマナ総量が1以下であるアーティファクト・カードを1枚探し、そのカードを公開し、あなたの手札に加える。その後、ライブラリーを切り直す。」を選んでもよい。
2/2ETB能力でライブラリーからほぞカードを持ってくるクリーチャー。
3マナ2/2の標準サイズを持ちつつカード・アドバンテージも稼げる。ほぞを多用するトイソルジャーのようなデッキはもちろん、アーティファクト・土地を含むコントロールデッキでもその汎用性が発揮される。青単色で土地をサーチできるのはうれしい。
フィフス・ドーンでの初出時は頭蓋骨絞め/Skullclamp(のちに禁止)や真髄の針/Pithing Needle、仕組まれた爆薬/Engineered Explosivesといったほぞカードのサーチ手段として活躍。特に師範の占い独楽/Sensei's Divining Topとは抜群のシナジーを発揮し、複数枚デッキに入れたくないこのカードをサーチできるのみならず、ライブラリーを切り直す機会も得ることができる。相殺/Counterbalanceもあわせて、相殺コントロールではほぼ必須カードとして扱われていた。それ以外にもテゼレッターで求道者テゼレット/Tezzeret the Seekerとともにアーティファクトサーチに活用された。
ミラディンの傷跡でアンコモンに格上げされて再録。再録時のスタンダードでは、復讐蔦/Vengevineを戦場に出すための0マナのアーティファクト・クリーチャー、除去の脆い彫像/Brittle Effigy、マナ基盤の永遠溢れの杯/Everflowing Chalice、回復+ライブラリー修復の不死の霊薬/Elixir of Immortality、フィニッシャーのキマイラ的大群/Chimeric Massなどをシルバーバレット的にサーチするユーティリティカードとして活躍している。
ヴィンテージでもBlack Lotusや各種Moxを持ってこられるうえ、標準サイズであるため、それなりに強力なサーチカードとして扱われる。
- ETB能力持ちのウィザードであるため、激浪の研究室/Riptide Laboratoryとの相性のよさも見逃せない。
- 統率者戦においてもよく採用される。同フォーマットにおける必須カードに近い存在である太陽の指輪/Sol Ringをサーチできる点が大きい。
- 巻物の君、あざみ/Azami, Lady of Scrollsや儀式の大魔導師、イナーラ/Inalla, Archmage Ritualistのようなウィザードを参照する統率者とは特筆すべき相性を誇る。
- 日本語カード名は誤訳の可能性がある。Trinketは「ささやかな装身具、ちゃちなアクセサリー」を指すが、粗石は(あまり使われないが)「大きい石ころ」ぐらいの意味。#関連カードとの並びも考えると前者が適切。
- Trinketは安いアクセサリーから転じてそれに付ける安い宝石も指すため、この意味を取って「粗石」を造語したのかもしれないが、前述のとおり既に存在する単語である。
- 開発部用語として「粗石文/Trinket Text」がある[1]が、こちらの訳も引きずられている。
- 小物作りの達人/Master Trinketeerや小物泥棒、チビボネ/Tinybones, Trinket Thiefなど、後のカードでは「小物」が定訳になったようだ。
関連カード
いずれもカード名がTr-で始まり、人間・ウィザードのクリーチャー・タイプを持つ、青の3マナ2/2のクリーチャーである。
- 宝物の魔道士/Treasure Mage - マナ総量が6以上のアーティファクトをサーチ。(ミラディン包囲戦)
- 戦利品の魔道士/Trophy Mage - マナ総量が3のアーティファクトをサーチ。(霊気紛争)
- 捧げ物の魔道士/Tribute Mage - マナ総量が2のアーティファクトをサーチ。(モダンホライゾン)
- 発見の魔道士/Trove Mage - ライブラリーの一番上から10枚にあるアーティファクトを抽出。MTGアリーナ専用。(アルケミー:ドミナリア)
その他の亜種
- ゴロゾス/Grozoth - トリプルシンボル9マナ9/9防衛、変成。マナ総量が9であるカードを望む枚数サーチ。(ラヴニカ:ギルドの都)
- 呪文探求者/Spellseeker - 3マナ1/1。マナ総量が2以下のインスタントかソーサリーをサーチ。(バトルボンド)
- 微小術師/Micromancer - 4マナ3/3。マナ総量が1のインスタントかソーサリーをサーチ。(団結のドミナリア )
青以外
- 激情の共感者/Fierce Empath - 緑の3マナ1/1のエルフ。マナ総量が6以上のクリーチャーをサーチしてもよい。(スカージ)
- イーオスのレインジャー/Ranger of Eos - 白の4マナ3/2の人間・兵士・レインジャー。マナ総量が1以下のクリーチャーを最大2枚までサーチ。(アラーラの断片)
- イーオスのレインジャー長/Ranger-Captain of Eos - 白のダブルシンボル3マナ3/3の人間・兵士・レインジャー。マナ総量が1以下のクリーチャーをサーチ。(モダンホライゾン)
- 森林の怒声吠え/Woodland Bellower - 緑のダブルシンボル6マナ6/5のビースト。マナ総量が3以下の伝説でない緑のクリーチャーをサーチし、戦場に出す。(マジック・オリジン)
- 舞台座一家の料理人、ロッコ/Rocco, Cabaretti Caterer - Xと赤緑白の3/1のエルフ・ドルイド。これが唱えられていたならマナ総量がX以下のクリーチャーをサーチし、戦場に出す。(ニューカペナの街角)
参考
- ↑ A Few More Words from R&D/開発部語辞典・増補版(Making Magic 2013年6月19日 Mark Rosewater著)
- サーチカード
- カード個別評価:ミラディンの傷跡 / ミラディン陣営 - アンコモン
- カード個別評価:フィフス・ドーン - コモン
- カード個別評価:時のらせんリマスター - 旧枠加工カード