異端の法務官、ウラブラスク/Urabrask, Heretic Praetor

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再登場した静かなる焼炉/Quiet Furnaceの法務官/Praetorであり、衝動的ドローに関連する2種類の誘発型能力を持つ伝説のファイレクシアン・法務官。

戦場のクリーチャーに影響を与えていた隠れしウラブラスク/Urabrask the Hiddenに対して、こちらはドローに関与。あなたは毎ターン1枚、衝動的ドローにより疑似的に追加ドローを行え、対戦相手は毎ターン、アップキープから最初に引く1枚を衝動的ドローに変換させられる。

お互いに打ち消しなど、撃つタイミングをうかがう必要のある呪文が扱いづらくなり、インスタントをこちらの終了フェイズに撃つことで隙を減らすといった常套手段も使えなくなる。特に相手は別途ドロー手段が無ければ、このクリーチャーが生きている限り相手の手札は増えにくいだろう。また衝動的ドローで追放されたカードは公開されるので情報アドバンテージも得られる。

別途ドローする手段が少ないリミテッドでは強力なロックになりうる。謀議も手札の数は増えないため徐々に手札が枯渇、逆にこちらは最初の1枚については手札を消費せずに展開させられるため、これが生きている限りカード・アドバンテージに多大な差が生まれる。一方でこれ自身のクリーチャーとしての性能は隠れしウラブラスク/Urabrask the Hiddenとほぼ同様で5マナ4/4速攻。悪くはないが少々地味、また畳みかける形で総攻撃を狙えたあちらと比べるとアドバンテージの取り方が長期的なものになり、フィニッシャーとしては微妙に緩慢な点には注意。

構築でも、コントロール気質のデッキに適正がある。前述の通り、コントロールに搭載されることの多い打ち消しとは衝動的ドローの相性が悪いが、同じく打ち消しとの併用が難しい溺神の信奉者、リーア/Lier, Disciple of the Drownedとは相性が良く、衝動的ドローで唱えられる呪文の数を増やしつつ、それらをフラッシュバックで再利用して莫大なアドバンテージを獲得可能。

関連カード

• 隠れしウラブラスク/Urabrask the Hidden
• 異端の法務官、ウラブラスク/Urabrask, Heretic Praetor
• ウラブラスク/Urabrask

ストーリー

テゼレット/Tezzeretの次元橋/Planar Bridgeでニューカペナ/New Capennaへと送り込まれたウラブラスク/Urabrask。傷を癒しながら、密かにエリシュ・ノーン/Elesh Nornへの叛逆を企てている。

詳細はウラブラスク/Urabraskを参照。

参考

• 『ニューカペナの街角』の言葉　その３（Making Magic 2022年5月3日 Mark Rosewater著）
• 法務官/Praetor（背景世界/ストーリー用語）
• カード個別評価：ニューカペナの街角 - 神話レア