アラビアンナイト
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アラビアンナイト/Arabian Nights | |
シンボル | 円月刀 |
略号 | AN, ARN |
発売日 | 1993年12月17日 |
セット枚数 | 全78種類 |
アラビアンナイト/Arabian Nightsは、マジックの生みの親Richard Garfieldがセットデザイン・デベロップメントを手がけた、マジック初のエキスパンション。1993年12月17日に発売された。1パック8枚入りで変則的な稀少度による封入がされており、初期エキスパンションブースターの雛型となった。
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概要
『千夜一夜物語(Arabian Nights)』を題材としており、カード名にアラビア語を使ったカードが多い[1]ほか、Library of AlexandriaやBazaar of Baghdadなど、実際に存在する固有名詞もいくつか見られる。これらはのちに「舞台となっている世界はアラビア風のラバイア/Rabiahと呼ばれる次元/Planeである」という設定が与えられた。
コイン投げや、ペナルティ能力を併せ持つ大型クリーチャーのジン&イフリート、対エキスパンションカード、当時はキーワード能力化されていなかった絆魂(魂の絆/Spirit Link能力)など、後々のカード・セットに影響を与えるギミック/メカニズムの萌芽をこのセットに見ることができる。
有名なカードはAli from Cairo、Bazaar of Baghdad、真鍮の都/City of Brass、アーナム・ジン/Erhnam Djinn、Juzam Djinn、セレンディブのイフリート/Serendib Efreet、密林の猿人/Kird Ape、Library of Alexandria、Old Man of the Sea、ルフ鳥の卵/Rukh Eggなど。
- いくつかのカードにおいて、印刷されたマナ・シンボルの色が微妙に異なるバージョン違いが存在する[2]。
- 実は、印刷直前までカード裏面が別の色で刷られ、簡単にエキスパンションの区別がつけられる予定だった[3]。裏面のデザインに変更を加えないという英断は最終期限数分前にSkaff Eliasによってなされたが、この決定が20年以上(そして今後も)楽しまれるカードゲームを生み出す要因の1つになった。
- そのため当初は基本土地も収録される予定だったが、取りやめになった。だが手違いで山/Mountainのみが収録されている[4]。
- 2003年12月、アラビアンナイトの未開封カートン(60パック入りディスプレイ*10箱)がアメリカのゲームコンベンションでのオークションに登場し、95,000ドル(当時の為替レートで約1,000万円)で落札された[5]。
レイアウトの変更点
カードレイアウトに変更が行われている。
- タイプ行にエキスパンション・シンボルが印刷されるようになった。詳細はエキスパンション・シンボルの項を参照。
- カードの枠が狭まりイラストと文章欄がより広くなった。アンリミテッド・エディションと英語版のリバイズドを除き、アライアンスまでの間、各言語においてこのレイアウトが踏襲されることになった。
主な開発スタッフ
- デザイン - Richard Garfield (参考)
- デベロップ・チーム - Richard Garfield、Skaff Elias、Jim Lin、Chris Page、Dave Pettey (参考1、参考2)
- アート・ディレクター - Jesper Myrfors (参考)
関連ページ
- 製品情報(WotC)
- Nights of the Round Table(Daily MTG 2007年2月26日) - 次元の混乱ウィークの「もしも」企画、マジック黎明期にDaily MTGが存在していたらというアラビアンナイトのプレビュー記事
- ↑ MAGIC: THE NAMING--ARABIAN NIGHTS(Feature 2002年8月9日 Michael G. Ryan著)
- ↑ (a) versus (b)(Arcana 2002年8月8日 Wizards of the Coast著)
- ↑ The Almost Different Back(Feature 2002年8月5日)
- ↑ 25 Random Things About Magic(Making Magic 2009年2月16日 Mark Rosewater著)
- ↑ Classic Developments(Latest Developments 2003年12月20日)
参考
- カードリスト(Wisdom Guild)
- カード個別評価:アラビアンナイト
- カードセット一覧