最古再誕/The Eldest Reborn
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エンチャント — 英雄譚(Saga)
(この英雄譚(Saga)が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承(lore)カウンターを1個加える。IIIの後に、生け贄に捧げる。)
I ― 各対戦相手はそれぞれクリーチャー1体かプレインズウォーカー1体を生け贄に捧げる。
II ― 各対戦相手はそれぞれカード1枚を捨てる。
III ― 墓地からクリーチャーかプレインズウォーカーであるカード1枚を対象とし、それをあなたのコントロール下で戦場に出す。
ドミナリア/Dominaria最古の悪、ニコル・ボーラス/Nicol Bolasの死と復活を表している英雄譚。
- I-
- 各対戦相手への餌食/To the Slaughter(昂揚未達成時)と同等の布告系除去。
- 布告特有の利点・弱点もあるが、プレインズウォーカーを除去し得る点は魅力的。II章以降も含め、少数のフィニッシャーに頼るコントロールデッキに対してよく効く。
- II-
- 各対戦相手に1枚手札破壊する効果。
- 出してすぐ誘発するわけではないので、捨ててもよいカードを準備されやすい点が難。
- あるいは捨てるカードを無くすために手札を使い切ってくる場合もあるので、処理できればかなり優位に立てる。
I~II章の効果は控えめだが、第III章はそれだけで5マナ相当の効果であり、基本的にはこれが目当てになる。都合3枚分のカード・アドバンテージを稼げるという点も魅力的で、相手に選択権があるという弱点こそあるものの、第III章の存在から対戦相手の動きを大きく制限させることができるだろう。リミテッドでは重さに見合う優秀な英雄譚。
構築では、第III章を迎えるまでのタイムラグの長さ故に墓地対策やエンチャント破壊で処理されてしまうリスクは無視できない。他の除去や手札破壊と併用することで空振りのリスクを減らしたいところ。
登場時のスタンダードでは対コントロール性能を買われ、赤黒アグロにサイドボードとして採用される例が見られた。ローテーションを経てラヴニカのギルド追加後も引き続き黒絡みのデッキに姿を見せる。特に第III章とゴルガリの拾売人/Golgari Findbrokerとのシナジーのほか、同型対策も兼ねてゴルガリ・ミッドレンジでの採用が目立った。ラヴニカの献身追加後は主にスゥルタイ・ミッドレンジやラクドス・ミッドレンジ、エスパー・コントロールなどの黒絡みのミッドレンジやコントロールデッキに少数採用されている。この時期はゴルガリの拾売人による再利用は旧型のゴルガリ・ミッドレンジで見かける程度に落ち着き、人質取り/Hostage Taker等の再利用に主眼が置かれている。
ストーリー
ニコル・ボーラス/Nicol Bolasはマダラ帝国/Madaran Empireの皇帝として君臨していたが、勇士テツオ・ウメザワ/Tetsuo Umezawaとの戦いで敗死。時を経て精神だけは甦るものの、完全な復活には程遠かった。ヴェンセール/Venserと邂逅した精神体のボーラスは自らを”Sensei Ryu(龍師範)”と名乗り、彼のプレインズウォーカーの灯/Planeswalker's Sparkを巧妙に利用。念願の再誕を遂げたボーラスは若きプレインズウォーカー達を圧倒すると、鉤爪の門/Talon Gatesを通り抜け神河/Kamigawaへと姿を消した。(イラスト)
- 第I章はボーラスの死、第III章はボーラスの再誕を表している。なお、第II章はゲームプレイ上の動きを優先してデザインされた。[1]
名称
カード名の中の「The Eldest」は、ボーラスがエルダー・ドラゴン/Elder Dragonの最古老であることを表していると考えられる。
関連カード
- 鉤爪の門/Talon Gates (次元カード)(最古再誕のイラスト下部に描かれている)
脚注
- ↑ Stories from Dominaria, Part 1/『ドミナリア』での話 その1(Making Magic 2018年4月16日 Mark Rosewater著)