ファルケンラスの貴種/Falkenrath Aristocrat
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クリーチャー — 吸血鬼(Vampire) 貴族(Noble)
飛行、速攻
クリーチャーを1体生け贄に捧げる:ファルケンラスの貴種はターン終了時まで破壊不能を得る。その生け贄に捧げられたクリーチャーが人間(Human)だった場合、ファルケンラスの貴種の上に+1/+1カウンターを1個置く。
頭でっかちな黒赤の吸血鬼。クリーチャーを生け贄に捧げることで1ターンの間破壊不能を持ち、人間を生け贄に捧げた場合はそれに加えて+1/+1カウンターを得る。
4マナにしてパワー4・飛行・速攻と高い攻撃性能を持つ。一方タフネスの低さは欠点だが、回避能力によって戦闘面はある程度カバーされており、火力や飛行・到達持ちのブロックに対しても他のクリーチャーを犠牲にして生き残ることができる。
人間と併用する場合、マイナス修整にもある程度の耐性が付き、全体火力や全体除去に対しても貴種自身が生き残りつつ打点の減少を抑えられるなど、自軍への被害をより緩和できるようになる。また、速攻と回避能力・除去耐性の存在から、捕食者のドラゴン/Predator Dragonのように能動的に打撃力に変換するのも有効。黒や赤はあまり人間が充実していないが、屋根職人の反乱/Thatcher Revoltや士気溢れる徴集兵/Zealous Conscriptsなど相性のよいものは少なくない。もっとも、+1/+1カウンターを得ることに固執せずとも強力なので、構築・リミテッドともに特に人間と組み合わせずに運用されることも珍しくない。
スタンダードでも黒赤ビートダウンなら十分活躍できるスペック。登場直後は環境に天敵である1点火力、飛行トークン、マイナス修整タイプの除去などの逆風が多かったこともありさほど注目されていなかったが、同環境に多数存在していたバウンスに比較的強かったことに加え、アヴァシンの帰還後は忌むべき者のかがり火/Bonfire of the Damnedや修復の天使/Restoration Angelなどのパワーカードに強いといった追い風も増え、黒赤ビートダウンにおける4マナ枠の定番アタッカーとなった。特に、生け贄が大量に用意でき、かつ何のコストもなく生け贄に捧げられること自体が有用であるゾンビデッキとの相性は非常によい。またThe Aristocratsの主要クリーチャーとしても活躍している。
- 悲劇的な過ち/Tragic Slipを撃たれた場合、対応して人間を生け贄に捧げれば耐えられそうに見えるが、陰鬱の条件を達成してしまうため、(13体の人間を生け贄に捧げない限りは)結局死亡する。
- 基本セット2014の発売に伴うルール変更で「破壊されない」属性がキーワード能力「破壊不能」に変更されたため、若干弱体化した。詳しくは破壊不能の項目を参照。
- 同じブロックの神話レアの吸血鬼、オリヴィア・ヴォルダーレン/Olivia Voldarenとはマナ・コストが全く同じであるが、こちらはビートダウン向け、あちらはコントロール向けと住み分けはできている。
- 異界月の特集サイトでエムラクール/Emrakulの影響によりエルドラージ/Eldraziに変質したイラストが公開されたが、カード化されることはなかった。
エラッタ
日本語版ではカード名は「ファルケンラスの貴族」と印刷されているが、1つ前のイニストラードで登場したファルケンラスの貴族/Falkenrath Nobleと重複しているため、カード名を「ファルケンラスの貴種」として扱うようエラッタが出されている(参考)。
- AristocratもNobleも両方とも定訳が「貴族」であることから生じた不祥事といえる。
- そのためインターネット上では「ファルケンラスの貴族B」などと冗談交じりに呼ばれることも。
- これを受けてAristocratの定訳が「貴種」に変更されたようで、この後で登場したカルテルの貴種/Cartel Aristocratは最初から「貴種」と訳されている。
- 公式ハンドブックでもカード名の誤植について言及・訂正しているが、「ファルケンラスの貴主」と訂正しており、誤植の訂正にさらに誤植があるため訂正として機能していない。
関連カード
サイクル
闇の隆盛の神話レアの多色クリーチャーのサイクル。人間以外の主要クリーチャー・タイプに1枚ずつ存在する。
- ドラグスコルの肉裂き/Drogskol Reaver
- ヘイヴングルの死者/Havengul Lich
- ファルケンラスの貴種/Falkenrath Aristocrat
- 高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells - 高原の荒廃者/Ravager of the Fells