囁く者、シェオルドレッド/Sheoldred, Whispering One
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伝説のクリーチャー — ファイレクシアン(Phyrexian) 法務官(Praetor)
沼渡り(このクリーチャーは、防御プレイヤーが沼(Swamp)をコントロールしているかぎりブロックされない。)
あなたのアップキープの開始時に、あなたの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とし、それを戦場に戻す。
各対戦相手のアップキープの開始時に、そのプレイヤーはクリーチャーを1体生け贄に捧げる。
黒の派閥の法務官。毎ターン自分のクリーチャーを墓地から戦場へリアニメイトし、対戦相手のクリーチャーを生け贄に捧げさせる。
7マナ6/6とそれなりのサイズに加え、毎ターンゾンビ化/Zombifyと残酷な布告/Cruel Edictがタダで唱えられるようなものなので、相当コスト・パフォーマンスはよい。リアニメイト能力というとファッティの一本釣りを狙いたくなるが、無理せずともターン1往復で都合2体分のボード・アドバンテージになるので、極端な編成にしなくとも自然に優位が築けるだろう。
スタンダードでは墓所のタイタン/Grave Titanという強力なライバルの存在によって目立った活躍はしていない。一概に甲乙をつけられるわけではないが、自分の盤面だけを見れば、1マナ軽い、戦場に出た時点でアドバンテージが確定、相手やタイミングを問わないなど、タイタンのほうが安定性が高く扱いやすいだろう。シェオルドレッドを使うなら、ファッティやCIP能力持ちなど釣り上げる対象が広く応用が効く点と、相手のクリーチャーを縛るボードコントロール力を持つ点を活かしていきたい。
リミテッドでは立っているだけでもりもりボード・アドバンテージを稼ぎ出してくれるのだから凶悪の一言。除去が強い環境なので黒の高タフネスとはいえ長生きできない可能性も高いが、少なくとも戦場に出たターンを生き延びて対戦相手のターンに入りさえすればアドバンテージは五分で済むのもうれしい。戻すクリーチャーがなくてぼんやりしていることがないよう、煙霧吐き/Fume Spitterやモリオックの模造品/Moriok Replicaのようなカードも意識してピックしておきたい。
- 誘発型能力はどちらも強制である。あなたの墓地が触れられざる者フェイジ/Phage the Untouchable1枚だけだったとしても、戦場に戻さなくてはならない。
- 他の法務官の不利益能力はセオリー破りなものであるが、シェオルドレッドだけはいずれの能力も黒に合ったものとなっている。
- メインである誘発型能力2つより、沼渡りが話題にされることが多い。沼渡り自身は条件を満たせば確実にブロックされない回避能力で、アーティファクトが蔓延するミラディンの傷跡ブロック環境では威嚇より有効な場合も多く、一概に悪いとは言えない。しかし、土地渡りに古臭いイメージやボス格にふさわしくないイメージが強いからか、しばしばネタ能力として扱われる。
関連カード
サイクル
新たなるファイレクシアのファイレクシアン・法務官サイクル。いずれも神話レアの伝説のクリーチャーであり、コントローラーに利益を与える能力と、対戦相手に不利益を与える能力を併せ持つ。2つの能力は対称的な効果となっている。
- 大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite
- 核の占い師、ジン=ギタクシアス/Jin-Gitaxias, Core Augur
- 囁く者、シェオルドレッド/Sheoldred, Whispering One
- 隠れしウラブラスク/Urabrask the Hidden
- 飢餓の声、ヴォリンクレックス/Vorinclex, Voice of Hunger
ストーリー
詳細はシェオルドレッド/Sheoldredを参照。
参考
- 壁紙 (WotC,十四段目)
- カード個別評価:新たなるファイレクシア / ファイレクシア陣営 - 神話レア