映し身人形/Duplicant
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アーティファクト クリーチャー — 多相の戦士(Shapeshifter)
刻印 ― 映し身人形が戦場に出たとき、トークンでないクリーチャー1体を対象とする。あなたはそれを追放してもよい。
映し身人形によって追放されているカードがクリーチャー・カードであるかぎり、映し身人形はそれによって最後に追放されたクリーチャー・カードのパワー、タフネス、クリーチャー・タイプを持つ。それは多相の戦士(Shapeshifter)でもある。
戦場に出たときにどんなクリーチャーでも追放してしまうアーティファクト・クリーチャー。さらに、追放したクリーチャーのパワー、タフネス、クリーチャー・タイプまで奪う。
重いとは言え、どの色でも使える上に破壊されないクリーチャーにまで対処できる確定除去は強力。大型クリーチャーを除去すれば、戦闘でも活躍できるので二度美味しい。
ミラディン・ブロック構築やスタンダードでは、ダークスティールの巨像/Darksteel Colossusという格好の的が存在したこともあり、歯と爪/Tooth and Nailを使うデッキや低速コントロールデッキにおいてしばしば使われた。
また、ヴィンテージの茶単においてもサイドボードで散見されるクリーチャーである。
- P/T、クリーチャー・タイプ変更能力は、「その追放されているカードが単一のクリーチャー・カードである限り」と条件がついているので、特性定義能力ではない。種類別第4種および第7b種の継続的効果を作り出す能力である。戦場を離れれば、元のP/Tとクリーチャー・タイプに戻る。
- クローン/Cloneのようにコピーになるわけではない。能力は得ないし、カード名・色・マナ・コストなども変化しない。
- 複数のクリーチャーを刻印することができてしまい、複数のP/Tを持つという不具合が出たためエラッタがでた。詳細は下記の解説を参照。
- ルール改訂によりレジェンドというクリーチャー・タイプはなくなったので、いままでレジェンドだった伝説のクリーチャーを刻印しても、これ自身が伝説のクリーチャーになるということはない。
- 特性定義能力は追放領域に置かれていても有効であることに注意。ただし、その特性定義能力が意味を持たない場合もあり得る。
- ブルードスター/Broodstarを刻印すると、映し身人形のP/Tはブルードスターのオーナーがコントロールするアーティファクトの数に等しくなる。
- 無規律の死霊/Entropic Specterを刻印すると、無規律の死霊は参照する対戦相手が選ばれていないため0/0であり、映し身人形のP/Tも0/0になる。
- 霧衣の究極体/Mistform Ultimusを刻印すると、これはすべてのクリーチャー・タイプになる。
- クリーチャー化しているクリーチャーではないパーマネントを刻印した場合、それはクリーチャー・カードではないため、「クリーチャー・カードが刻印されている限り」の条件を外れ、映し身人形は何も参照しない状態(2/4の実質バニラ)になる。
- Commander's ArsenalにMarco Nelorによる新規イラストで収録。
複数のクリーチャーの刻印
- 戦場にヴォルラスの多相の戦士/Volrath's Shapeshifterを出しておく。
- 墓地の一番上を死面の映し身人形/Death-Mask Duplicantにする。
- ヴォルラスの多相の戦士が持つ死面の映し身人形の起動型能力を何回か起動し、好きな枚数のクリーチャー・カードを刻印する。
- 墓地の一番上を映し身人形にする。
他に、Vesuvan Doppelgangerを利用するほぼ同様の方法もある。最近はディミーアのドッペルゲンガー/Dimir Doppelgangerやミジウムの変成体/Mizzium Transreliquatなど、複数のカードを刻印する手段が増えた。
その後、最後に刻印されたクリーチャー・カードのみを参照するように変更されたことで、複数のP/Tを持つという不具合は解消された。
さらに後に、複数のクリーチャー・カードが追放されている場合には、P/Tやクリーチャー・タイプは変更されないようになった。
基本セット2010において刻印がキーワード能力ではなくなり、関連している能力になった。このルール変更により、映し身人形自身の能力で追放したものでないと参照しないようになっている。