困窮/Distress
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ソーサリー
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分の手札を公開する。あなたは、その中から土地でないカードを1枚選ぶ。そのプレイヤーは、そのカードを捨てる。
神河物語初出の、「呪文のコントローラーが選んで捨てさせる」選択型の手札破壊の基本形。
土地カード以外に限られるものの、手札の中で最も脅威となるカードをほぼ確実に墓地送りにできるため、シンプルながら非常に強力。特に、戦場に出てしまうと黒では対処できないエンチャントやアーティファクトへの有力な対抗手段になり得る。また、コンボ開始前やフィニッシャーを出す前に安全を確認する目的で用いられることも多い。
精神腐敗/Mind Rotや呆然/Stuporのようにカード・アドバンテージを得られるわけではないが、その代わりカードの質及びその後の戦略における大きな優位を生み出す手札破壊である。
第10版に再録された時は、次のローウィンで1マナの思考囲い/Thoughtseizeが登場したこともあって、採用率はあまり高くなかった。基本セット2012で再録された時にはゾンビデッキやヤソコンといった黒の濃いデッキで、主にサイドボード要員として採用されるようになった。
パウパーでは黒単コントロールで採用されることがある。このカードより軽い強迫/Duressが優先されることが多いが、クリーチャーを使ってカード・アドバンテージを稼ぐデッキも多いため、こちらが採用されることもある。また、メインデッキから採用しても腐りにくいという利点もある。
- 直接的な関係はないが、英名が同じテーマデッキが存在する。(→苦悩/Distress)
- 基本セット2012でのイラストの人物は、脳食願望/Appetite for Brainsでも同じような目に逢っている(アーティストはいずれもMichael C. Hayes)。
関連カード
カードパワーとしては強迫/Duressと強要/Coercionのちょうど中間のようなカードであり、それらの調整版といえる。
また、土地でないカードを自由に選んで捨てさせる亜種としては以下のものが近い。荒野での交渉/Diplomacy of the Wastes以降のカードは対象として選べるのは対戦相手のみ。
- 暴露/Unmask - (3)(黒)。困窮と同じ効果を持つ。黒のカードを手札から1枚追放する代替コストを持つピッチスペル。(メルカディアン・マスクス)
- 頭の混乱/Addle - (1)(黒)。手札を見る前に色を1色指定し、その色のカードを1枚選んで捨てさせる。(インベイジョン)
- 酷評/Castigate - (白)(黒)。捨てさせるのではなく追放する。(ギルドパクト)
- 夜の恐怖/Night Terrors - (2)(黒)の黒単色になった酷評。(イニストラード)
- 精神的な介入/Psychic Intrusion - (3)(青)(黒)。そのカードが追放されている限り、あなたはそれを好きな色マナで唱えてもよい。墓地のカードも対象にできる。(テーロス)
- 知恵の拝借/Pick the Brain - (2)(黒)。通常時は酷評、昂揚時にはロボトミー/Lobotomy。(イニストラードを覆う影)
- 大災厄/Doomfall - (2)(黒)。モードの片方が酷評。(破滅の刻)
- なかったことに/Never Happened - (2)(黒)。墓地のカードも対象にできる。(ラヴニカのギルド)
- 思考囲い/Thoughtseize - マナ・コストが(黒)になったかわりに、2点のライフを失う。(ローウィン)
- 死霊の金切り声/Specter's Shriek - マナ・コストが(黒)になったかわりに黒でないカードを選ぶと、自分も手札を1枚追放。捨てさせるのではなく追放する。(エルドレインの王権)
- 荒野での交渉/Diplomacy of the Wastes - (2)(黒)。困窮と同じ効果に加え、戦士をコントロールしている場合2点のライフを失わせる。(運命再編)
- 心臓露呈/Lay Bare the Heart - (1)(黒)。伝説でも土地でもないカードのみ選べる。(アモンケット)
- 闇の尋問/Dark Inquiry - (2)(黒)。対象が対戦相手限定になった困窮。(イクサランの相克)
- 思考消去/Thought Erasure - (青)(黒)。諜報1付き。(ラヴニカのギルド)
- ドリルビット/Drill Bit - (2)(黒)。絢爛(黒)。(ラヴニカの献身)
- 侵略の代償/Toll of the Invasion - (2)(黒)。動員1付き。(灯争大戦)
- 記憶盗み/Memory Theft - (2)(黒)。さらに進行中の出来事を墓地に送れる、闇の尋問の上位互換。(エルドレインの王権)