精神の大魔術師/Magus of the Mind
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クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
(青),(T),精神の大魔術師を生け贄に捧げる:あなたのライブラリーを切り直し、その後その一番上からカードをX枚追放する。Xは、このターンに唱えられた呪文の数に1を足した数に等しい。ターン終了時まで、あなたはこれにより追放されているカードの中から、それらのマナ・コストを支払うことなく、土地をプレイしても呪文を唱えてもよい。
4/5統率者2017で登場した大魔術師。内蔵しているのは、凶悪さで名高い精神の願望/Mind's Desire。
本家と比較すると、クリーチャーであるがゆえの除去されやすさ、戦場に出てからの召喚酔いによるタイムラグなどによって調整が加えられている。特に後者が大きなネックであり、従来のストーム系チェイン・コンボで使用する場合、基本となる「暗黒の儀式/Dark Ritualなどのマナ加速呪文を連打してストームとマナ・コストを賄う」という動きにブレーキがかかっている。
速攻を与える手段さえあるならばそのまま実質1マナ重いだけの精神の願望として扱えるので、デザイアの再来を目論んでみてもいいかもしれない。また、統率者戦のような、ストームに特化した編成がしづらいフォーマットの場合は「軽い呪文を何枚か使ってから起動してX=3~4ぐらいを目指す」というような素朴な使い方ができるので、クリーチャーになってマナ・コストと起動コストの分割払いができる性質が若干利点にもなっている。
ルール
基本的なルールは精神の願望/Mind's Desireやマナ・コストを支払うことなく唱えるを参照。
- この能力は(ソーサリーであった精神の願望とは異なり)起動型能力であるため、インスタント・タイミングで使用できる。ただし「解決中に唱えることを許可する能力」ではなく、「ターン終了時まで、追放領域からプレイすることを許可する能力」であるため、呪文本来の使用できるタイミングの制約を受ける。
- 例えば対戦相手のターン中に起動して、インスタントとソーサリーが追放されたとしても、ソーサリーは(ヴィダルケンの宇宙儀/Vedalken Orreryなどの影響がない限り)唱えることはできない。
- 元になった精神の願望は「ライブラリーを切り直し、一番上を1枚追放」をX回繰り返すが、こちらは「ライブラリーを切り直し、一番上からX枚追放」を1回だけ行うという差がある。
- 精神の願望もまとめてX枚追放する形に省略することが多いので、使用感としては大差はない。ただし、精神の願望はX枚すべてをめくり終わる前に途中で呪文や能力を割り込ませることができる(例えば予報/Predictなどでデッキ圧縮をしたり、有毒の蘇生/Noxious Revivalなどで墓地にあるカードをライブラリーに戻したりして、途中で確率を操作できる)が、こちらではそれはできないという違いはある。
- 細かく言えばほかにも、ライブラリーを切り直す回数の差、もみ消し/Stifleなどへの耐性差などもある。
開発秘話
統率者セットの大魔術師サイクルとしてデザインされたカード。青のカードとして修繕/Tinker、Time Walk、意外な授かり物/Windfallなどが検討され、最終的に精神の願望が選ばれた。
関連カード
サイクル
統率者戦用セットの大魔術師メガ・サイクル。過去の強力なソーサリーと同じ効果の起動型能力とマナ・コストを持つ人間・ウィザード。1つ目の括弧内は元になったカード、2つ目は登場したセット。
- 天秤の大魔術師/Magus of the Balance(天秤/Balance)(統率者2018)
- 精神の大魔術師/Magus of the Mind(精神の願望/Mind's Desire)(統率者2017)
- 意志の大魔術師/Magus of the Will(ヨーグモスの意志/Yawgmoth's Will)(統率者2016)
- 輪の大魔術師/Magus of the Wheel(Wheel of Fortune)(統率者2015)
- 秩序の大魔術師/Magus of the Order(自然の秩序/Natural Order)(統率者レジェンズ)
5年かけて完成する予定のメガ・サイクルである(参考/翻訳)とされていたものの、5年目となる統率者2019での新登場は見送りとなり(参考)、翌年の統率者レジェンズで完成した。