ピア・ナラー/Pia Nalaar (ストーリー)

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ピア・ナラー/Pia Nalaarマジック・オリジン初出のキャラクター。カードとしてはマジック・オリジンのピア・ナラーとキラン・ナラー/Pia and Kiran Nalaarが初出。

目次

[編集] 解説

カラデシュ/Kaladesh(現アヴィシュカー/Avishkar)の都市ギラプール/Ghirapurに住む人間職人。女性。両手に重い手袋を嵌め、腰には刺繍のあるショールを巻いている(イラスト1イラスト2)。チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaarの母。

代々続く発明家の家系に生まれたピアは、同じ発明家である夫のキラン・ナラー/Kiran Nalaarや仲間たちとともにギラプールで活動している。2人は機械の動力源となる霊気/Aetherの違法入手ルートを知っており、領事府/The Consulateによって霊気の流通が厳しく管理される中、それを必要とする者たちの助けとなっている。

[編集] 経歴

[編集] 炎の道理/Fire Logic

両親から霊気の運搬役を任された11歳のチャンドラ・ナラーは、領事府のバラル/Baralに見つかり、逃亡する途中で両手から炎を生み出した。自分はおかしな子供なのではないかと言うチャンドラをピアは抱きしめ、優しく告げた。それは紅蓮術師/Pyromancerと呼ばれる、特別な才能なのだと。ピアとキランは娘の才能を誇らしく思ったが、領事府に目を付けられた以上、もはやギラプールに留まることはできなかった。一家は家と職を捨てて夜逃げし、村から村へと旅をした。

一家がバナラート/Bunarat村に滞在していたとき、チャンドラは近くの森の獣を、それが村にとって大切な存在であると知らずに炎で追い払い、村の反感を買った。ピアは村の安全のため、そしてチャンドラ自身のために、キランとともにある装置を作り上げた。蒸気背負い/Vent packと呼ばれる、余剰のエネルギーを――ここではチャンドラの炎を――蒸気として排出する装置を。しかしその努力は報われなかった。

ある日、バラル率いる領事府の兵士たちがバナラート村に現れた。チャンドラの存在を良く思わなかった村の誰かが一家を売ったのだ。彼らはチャンドラに無実の罪を着せるため、村に火を放った。チャンドラはキランに急かされて逃げ出したが、その途中で何かに足を滑らせた。それは焼け焦げたショール――母親がいつも身に着けていたショールだった。そこは一家が滞在していた住居の前であり、家は炎に包まれていた。そして娘を庇い投降したキランはバラルに殺害された。

[編集] 改革派の長/Renegade Prime

ピアはドゥーンド監獄/The Dhundに投獄されたが、脱獄して領事府に対抗するための活動を始める。ピアはカラデシュ全域から発明家、修繕家、芸術家を呼び集め、領事府が改革派/Renegadeと呼ぶ集団の長となっていた。発明博覧会/Inventors' Fair の直前、ピアはギラプール/Ghirapurで改革派の抗議活動を計画していたが審判長であるテゼレット/Tezzeretに発見される。更にテゼレットを追ってリリアナ・ヴェス/Liliana Vessとチャンドラが現れる。ピアは娘を守るためあえて領事府に投降を申し出る。

[編集] かの闘技場にて/In This Very Arena

捕らえられたピアは闘技場でテゼレットと速成による決闘を行うことになった。最初は善戦していたがテゼレットの技術と速度の前に追い詰められしまう。危機一髪のところでチャンドラとゲートウォッチ/The Gatewatchアジャニ/Ajaniが乱入するが、それを予測していたテゼレットは領事の旗艦、スカイソブリン/Skysovereign, Consul Flagshipに乗って脱出する。そしてピアはチャンドラと抱き合って再会を喜んだ。

[編集] 沈黙の時/Quiet Moments

決闘はテゼレットの仕組んだ陽動であった。戦いの最中、領事府は博覧会の展示品を没収し、さらに霊気供給と外出を制限して発明家を弾圧した。テゼレットが霊気塔に閉じこもり、よからぬ計画を立てていると知ったピアは、霊気拠点/Aether Hubを占拠して塔へのエネルギー供給を絶とうと発案する。

[編集] 革命の始まり/Revolution Begins

ゲートウォッチの協力を得たピアは、彼らが警備と戦っている間に鍵つきロープを霊気拠点に撃ち込み、大勢の改革派と共に乗り込んだ。主任技術者のスラム/Sramに対し、丁重な扱いを約束すると、彼らは降伏し拠点を明け渡した。スラムたちもまた、領事府の理不尽な命令に辟易していた。

[編集] 業火/Burn

ピアは領事府打倒の作戦を練るため、会議に没頭していた。だがその様子がチャンドラに自責の念を覚えさせた――父の死因を作ったから、母は私を遠ざけているのではないかと。苦悩するチャンドラの耳に、彼女を挑発するバラルの放送が響く。チャンドラは父の仇を討ちにいくも、それは陽動であった。領事府の大部隊が霊気拠点に攻め入り、ピア達はキランの真意号/Heart of Kiranでの脱出を余儀なくされた。

仲間を危険に晒し、自身もバラルに惨敗したチャンドラは、ひたすらに自分を責め続ける。その様子を見たピアは娘を抱きしめると、彼女を大事に思う気持ちを伝えるのであった。

[編集] 起死回生/Breaking Points

霊気塔に侵入するには、対空防衛を担う霊気砲塔に対処しなくてはならなかった。彼女は友人のオビア・パースリー/Oviya Pashiriから箱を受け取ると、仲間と共に地上から霊気砲塔へ侵入する。対空砲の発射が迫る中、彼女が箱を開けると大量のグレムリン/Gremlinが飛び出し、砲塔を食べつくして無力化した。

[編集] 未来へ/Renewal

テゼレットは敗走し、領事府は新体制へと移行した。ピア・ナラーはカンバール/Kambalに代わる新たな配分の領事となり、平等な霊気配分を実現していた。彼女は娘を連れ、ドゥーンド監獄に収監されたバラルの元を訪れる。自分がしてきたように私を公開処刑してみろと呪詛を吐くバラルに対し、あくまで終身刑にすることをピアは宣言した。

ゲートウォッチはアモンケット/Amonkhetへ向かうことを決めたが、チャンドラは母の元に残ろうとする。しかしピアは、世界を渡る力を持った娘を故郷に縛り付けたくないと思い、彼女を送り出すことを決めた。ピアは娘を優しく抱きしめると、再会を誓うのだった。

[編集] 機械兵団の進軍

新ファイレクシア/New Phyrexia次元壊し/Realmbreaker多元宇宙/Multiverse中に伸ばしていることが発覚すると、サヒーリ・ライ/Saheeli Raiは侵略に備えるようピアに警告した。彼女たちは領事府を説得し、カラデシュを守るための防衛計画、『黄金鱗計画/Operation Golden Scales』を立ち上げる。

ファイレクシアの軍勢がギラプールに攻め入ると、敵の狙いが霊気貯蔵器/Aetherflux Reservoirにあることが発覚する。彼女は飛行機械に乗り込み防衛に向かうも、次元壊しにより撃墜され窮地に陥る。だが凶刃がピアに触れる寸前、突如としてギラプール中のファイレクシア人が機能を停止する。原因はわからなかったが、彼女はそれがチャンドラのおかげなのだろうと直感的に理解した。

[編集] 登場

[編集] 登場カード

[編集] カード名に登場

霊気紛争
ピアの革命/Pia's Revolution

[編集] フレイバー・テキストに登場

カラデシュ
領事府による拘禁/Captured by the Consulate宿命の決着/Fateful Showdown独創の火花/Spark of Creativity溶接の火花/Welding Sparks
霊気紛争
領事府の弾圧/Consulate Crackdown、ピアの革命/Pia's Revolution、グレムリン解放/Release the Gremlins羽ばたき飛行機械/Ornithopter
ジャンプスタート2022
苛性イモムシ/Caustic Caterpillar

[編集] イラストに登場

カラデシュ
領事府による拘禁/Captured by the Consulate、安堵の再会/Cathartic Reunion、宿命の決着/Fateful Showdown、溶接の火花/Welding Sparks
霊気紛争
ピアの革命/Pia's Revolution
Signature Spellbook: Chandra
炎の中の過去/Past in Flames

[編集] 登場作品・登場記事

マジック・オリジン
カラデシュ・ブロック
灯争大戦
兄弟戦争
機械兵団の進軍
霊気走破

[編集] 参考

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