原初の嵐、エターリ/Etali, Primal Storm
提供:MTG Wiki
伝説のクリーチャー — エルダー(Elder) 恐竜(Dinosaur)
原初の嵐、エターリが攻撃するたび、各プレイヤーのライブラリーの一番上のカードを追放する。その後あなたは、それらのカードの中から望む数の呪文をそれらのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。
6/6攻撃するたびに全プレイヤーのライブラリーの一番上のカードをマナ・コストを踏み倒して唱える赤のエルダー・恐竜。
土地がめくれるとプレイできないとはいえ、ただ攻撃するだけでカード2枚とそれに必要なマナ分のアドバンテージを得られるのは破格の一言。ライブラリートップに積み込む手段があれば狙ったカードを踏み倒すことも容易。自然に仕える者、ニッサ/Nissa, Steward of Elementsなどと合わせてランプ戦略に組み込むのも一興か。他にも対戦相手のライブラリートップが探検などで公開されている場合なども狙い目。
プレイヤーが増えれば増えるほど強力になり、統率者戦などの多人数戦では凄まじい力を発揮する。
リミテッドでは単純に6/6というサイズが落とされづらく、サイクルのエルダー・恐竜たちと同様、動けばほぼ勝ちのボムレア。構築で使うには、除去耐性や戦闘向けの能力を一切持たないファッティであり、動く前に対処されやすいのが難点。幸い恐竜には速攻を持たせる手段が複数あるため、それを活かしたいところ。疑似的なマナ加速と速攻付与を同時に行ってくれるオテペクの猟匠/Otepec Huntmasterなどは色も合うため特に相性が良い。
ただし点数で見たマナ・コストが同じ恐竜の対抗馬としては、除去耐性とトランプルを持つ殺戮の暴君/Carnage Tyrantや、劣勢を覆す能力の高い原初の死、テジマク/Tetzimoc, Primal Deathなど、より計算しやすい戦力がいる。こちらは赤単色で使える点や、高速召喚した際の爆発力で対抗する形になるか。
ルール
- 誘発型能力によって追放されたカードは、この能力の解決中に唱えることが許可される。クリーチャーやソーサリーも唱えることができる。
- 唱える順番はあなたが選ぶ。後から唱えた呪文は先に唱えた呪文を対象に選ぶ事ができる。
- 銀エラの達人/Silvergill Adeptなどの追加コストを持つカードは追加コストを支払わなければ唱えることはできない。マナ・コストを支払うことなく唱えるも参照。
- 能力の解決時に唱えなかったカードは追放されたままになる。解決後に唱えることはできない。
- 唱えたクリーチャー呪文が速攻を持っていても、既に攻撃クリーチャーの指定は終わっているので攻撃に参加することはできない。
関連カード
サイクル
イクサランの相克のエルダー・恐竜サイクル。いずれも伝説のクリーチャー。レアの各色に1枚ずつ存在するほか、多色にも神話レアの原初の災厄、ザカマ/Zacama, Primal Calamityが存在する。
- 原初の夜明け、ゼタルパ/Zetalpa, Primal Dawn
- 原初の潮流、ネザール/Nezahal, Primal Tide
- 原初の死、テジマク/Tetzimoc, Primal Death
- 原初の嵐、エターリ/Etali, Primal Storm
- 原初の飢え、ガルタ/Ghalta, Primal Hunger
イクサランを補完するために、イクサランの相克では主要四大クリーチャー・タイプを強化するカードを収録する必要性があった。その内恐竜について、各陣営ごとに設定された固有色の縛りを曲げる、メガサウルス/Megasaursという巨大恐竜のサイクルが提唱された。陣営を成立させるためのそれに例外を設ける事への懸念や抵抗もあったが、クリエイティブ・チームはそれらをエルダー・恐竜にするというアイデアを返し、議論の末収録の運びとなった(The Arrival of Rivals/『イクサランの相克』の時刻)。
ストーリー
エターリ/Etaliは、オラーズカ/Orazcaとともに長い眠りについていた古の恐竜の1体。背中の帆と細長い顎が特徴(イラスト)。赤マナと、嵐の終わりなき怒りの体現である。
- モチーフは噛み付く帆背びれ/Snapping Sailbackなどと同様、スピノサウルスだろう。