荒地/Wastes
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現在11種類存在する基本土地の1つ。特殊タイプの「基本」のみを持つ。初めての基本土地タイプを持たない基本土地である。
無色マナを生み出す能力のみを持つ異色の土地。アンタップインで無色マナ能力を持つ基本でない土地は多数存在するため、単体での実用上はそれらに劣ることは否めないが、基本土地であることは独自の強みもある(下記#利用)。
特にゲートウォッチの誓いは、無色マナ・シンボルが登場したことに加え、荒地の名前を参照するカードが2種類あるため、それらをデッキの主軸に据える場合は荒地の大量採用も考えられる。またリミテッドでは下記#ルールの通り、ほかの基本土地と違って支給されないので、無色マナを利用するデッキを組む場合にはこれを積極的にピックしていく必要がある。
- 荒地は基本土地ではあるが、ゲートウォッチの誓いのブースターパックにおいてはコモン枠に収録されている。コモンにイラスト違いで2種類収録されていることから、ブースターパックからの出現率も他のコモンの2倍となっている。(→変則的な稀少度)
- ゲートウォッチの誓いのコレクター番号183番はウラモグ/Ulamogとその血族によって喰らい尽くされ白い灰となった土地、184番はコジレック/Kozilekとその血族によって歪められ奇怪な結晶となった土地である。
- 元々は土地枠にあったが、デベロップの段階でコモン枠へと移された(参考/翻訳)。
- フルアートでない通常のレイアウトの荒地は、エントリーセットの現実の歪曲/Twisted Realityと悪性の循環/Vicious Cycleにのみ収録されている。
- このカードのルーツを辿ると、土地がテーマであった旧ゼンディカー・ブロックで検討された無色マナしか生まない基本土地・都市/Cityが原型であり、さらに遡るとインベイジョン・ブロック期に提案されたBarry's Landに行き着く。詳細はBarry's Landの項を参照。
利用
基本土地であることから、
- デッキに何枚でも投入できる。
- 進化する未開地/Evolving Wildsや爆発的植生/Explosive Vegetation、(対戦相手に使われた)流刑への道/Path to Exileなどでサーチできる。
- 血染めの月/Blood Moonや不毛の大地/Wastelandなどの対特殊地形カードの影響を受けない。
という強みがある。構築において特に高く評価されるのは3であり、モダンでは無色エルドラージで採用される。
また、ハイランダールールが適用される統率者戦においては、無色の統率者デッキを変革した画期的な存在である。
- このカードの登場以前は、固有色のルールの関係上色マナ・シンボルを含まない基本でない土地だけでデッキを構築する必要があった。
- まず約40種類もの基本でない土地を収集する必要があり、ほかの色に比べて手間がかかった。
- 基本土地がデッキ内に存在しないハンデも背負う必要があった。基本土地サーチによるマナ基盤の安定が図れないことに加え、血染めの月/Blood Moonや幽霊街/Ghost Quarterなどにも弱かった。
ただし上記を重視する場合でも、数枚挿す程度の採用が多い。またスタンダードでは土地破壊などが少ないこともあって、上記の強みはあまり重視されない傾向がある。ランプ型の場合はサーチするために1枚挿しされるケースがあるが、サーチを用いないエルドラージ・アグロなどでは無色マナを生み出せる基本でない土地を優先した型が主流である。
ルール
- 荒地は基本土地(特殊タイプの基本を持つ土地)であるが、基本土地タイプは持たない(「荒地」という6種類目の基本土地タイプが登場したわけではない)。
- 他の基本土地のマナ能力は基本土地タイプのルールによるもの(CR:305.6)であったが、荒地のマナ能力は荒地自身のルール文章によるものである。
- リミテッドにおいてデッキ構築の際に支給される基本土地は平地/Plains、島/Island、沼/Swamp、山/Mountain、森/Forestの5種類のみである。荒地はブースターパックから引き当てた(あるいはドラフトした)分しか使えない。
関連カード
カード名「荒地/Wastes」を参照するカード。
これらのカードはカード名が「荒地/Wastes」である土地を参照しているため、カード名が「荒地/Wastes」であってもそれが土地でないなら参照されない。