紅蓮地獄/Pyroclasm
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2マナという軽いマナ・コストで複数の小型クリーチャーを除去できるので、テンポ及びカード・アドバンテージの両面で優れている。アイスエイジで登場して以来、主にウィニー対策として多くのデッキで使用されている。
- 第7版まで赤の全体除去の基本だった地震/Earthquakeと比べると「ダメージの値が固定である」「飛行クリーチャーにもダメージが入る」「プレイヤーにはダメージが入らない」という違いがある。1点目は地震に劣る部分だが、こちらはその分ダメージ効率で勝っている。2点目は多くの場合地震に勝る部分。自分の飛行クリーチャーにもダメージが入ってしまうが、赤の軽量飛行クリーチャーはそう多くない。飛行クリーチャーを多用するタイプのウィニーには特に効果的である。3点目は利点にも欠点にもなるが、ライフの損失をできる限り抑えたい低速のコントロールデッキではこちらが好まれることが多い。
- 1マナ重くすると蒸気の突風/Steam Blast。プレイヤーにもダメージが入るようになる。
- Mark Rosewaterからはアイスエイジのベストデザインカード第9位に選ばれ、「シンプルかつ完璧なデザイン」という高い評価を受けている[1][2]。
- “pyr(o)-”は「炎」や「熱」を、“clasm”は「破壊」を意味する。例えば火砕流のことを英語で“pyroclastic flow”という。
- 「紅蓮地獄」とは本来、仏教における八寒地獄のひとつで、あまりの寒さに皮膚が破れて紅色の蓮花が咲いたように血が噴き出す地獄のこと。赤は赤だが、火炎で焼き尽くすイメージのこのカードとは正反対である。もっともそういう細かい知識を抜きにしてカード名の語感だけに注目すれば、雰囲気を踏まえたいい意訳と言えるだろう。また、このカードがアイスエイジで作られたカードである事も合わせれば、名訳とも考えられる。
関連カード
主な亜種
各クリーチャーにダメージを与える全体火力。特筆しない限りソーサリー。飛行を持たないクリーチャーにのみダメージを与えるものは微震/Tremorを参照。
- 大竜巻/Savage Twister - X点。赤緑の多色カード。(ミラージュ)
- 砂漠の砂嵐/Desert Sandstorm - 3マナ1点。(ポータル三国志)
- めった切り/Slice and Dice - 6マナ4点。ダブルシンボル。サイクリングした場合3マナ1点。(オンスロート)
- 星の嵐/Starstorm - X点。ダブルシンボル。インスタント。サイクリング付き。(オンスロート)
- 山伏の嵐/Yamabushi's Storm - 2マナ1点。追放効果付き。(神河物語)
- 焼夷の命令/Incendiary Command - 5マナ2点。ダブルシンボル。モードの1つ。(ローウィン)
- 炎渦竜巻/Firespout - 3マナ3点。赤緑の混成カード。赤マナを支払うと地上クリーチャーに、緑マナを支払うと飛行クリーチャーにダメージを与える。(シャドウムーア)
- ジャンドの魔除け/Jund Charm - 3マナ2点。インスタント。黒赤緑。モードの1つ。(アラーラの断片)
- 連鎖反応/Chain Reaction - 4マナ。ダブルシンボル。戦場に出ているクリーチャーの数に等しい値のダメージ。(ワールドウェイク)
- 金屑の嵐/Slagstorm - 3マナ3点。ダブルシンボル。プレイヤーへのダメージとのモード選択が可能。(ミラディン包囲戦)
- 鞭打ち炎/Whipflare - 2マナ2点。アーティファクトでないクリーチャー限定。(新たなるファイレクシア)
- 冒涜の行動/Blasphemous Act - 9マナ13点。戦場にいるクリーチャーの数に応じてコストが軽くなる。(イニストラード)
- 唐突なる死/Sudden Demise - X点。選んだ色のクリーチャー限定。(統率者2013)
- 神々の憤怒/Anger of the Gods - 3マナ3点。ダブルシンボル。追放能力付き。(テーロス)
- 光輝の炎/Radiant Flames - 3マナ。収斂でダメージ量が変わる。(戦乱のゼンディカー)
- 焦熱の合流点/Fiery Confluence - 4マナ1点。ダブルシンボル。モードの一つで、最大3回選べる。(統率者2015)
- コジレックの帰還/Kozilek's Return - 3マナ2点。インスタント。欠色。墓地にある時に7マナ以上のエルドラージ・クリーチャー呪文を唱えると全体に5点。(ゲートウォッチの誓い)
- 焼夷式破壊工作/Incendiary Sabotage - 4マナ3点。ダブルシンボル。インスタント。追加コストとしてアーティファクトを1つ生け贄に捧げる。(カラデシュ)
参考
- ↑ Ice Guys Finish First」(Making Maigc 2004年8月2日)
- ↑ *アイスべきやつら (個人サイト「Braingeyser」Internet Archive、上の記事の翻訳)
- カード個別評価:アイスエイジ - アンコモン
- カード個別評価:基本セット2011 - アンコモン
- カード個別評価:基本セット2010 - アンコモン
- カード個別評価:第10版 - アンコモン
- カード個別評価:第9版 - アンコモン
- カード個別評価:第8版 - アンコモン
- カード個別評価:第7版 - アンコモン
- カード個別評価:ポータル - レア
- カード個別評価:モダンマスターズ2017 - アンコモン