修復の天使/Restoration Angel
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クリーチャー — 天使(Angel)
瞬速
飛行
修復の天使が戦場に出たとき、あなたがコントロールする天使(Angel)でないクリーチャー1体を対象とする。あなたはそれを追放し、その後そのカードをあなたのコントロール下で戦場に戻してもよい。
単純に、4マナシングルシンボルで3/4飛行・瞬速という基本性能だけでも十分過ぎるほどのコスト・パフォーマンス。環境で大暴れしている秘密を掘り下げる者/Delver of Secretsを始めとする、3/3以下の攻撃クリーチャーを、例え飛んでいようとも奇襲で一方的に撃破することが可能。
それだけでも強いのに、そのうえカード・アドバンテージに繋げやすい効果を戦場に出るだけで発揮するのだから強烈。組み合わせ次第で防御的にも攻撃的にも使える器用な能力で、無駄になることはまずない。187クリーチャーと相性がよく、特に同じイニストラード・ブロックに瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage、続く基本セット2013にスラーグ牙/Thragtuskと極めて優秀な相棒が揃っていることも強さに拍車をかけており、スタンダードでは青白Flashや緑白ビートダウン(およびそれらにもう1色タッチしたバリエーション)などで大活躍している。
モダン以下の環境でも一線級のパワーカードで、スタンダード同様にクロック・パーミッションなどに採用される。また、鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breakerと無限コンボとなることから欠片の双子系コンボデッキでも使われる。特にデッキの性質上187クリーチャーが多用される出産の殻では単なるコンボパーツに収まらない働きを見せる。
リミテッドでは、アンタップ状態で戻ることを利用してブロッカーを用意できること、結魂の組を変更するのにも使えることを覚えておきたい。ただし天使を明滅できないことは忘れてはならない欠点で、特に天使が豊富なアヴァシンの帰還のリミテッドでは問題になりやすい。
- CIP能力の正確な挙動は「対象をとり、その後『それを追放し、戻す』ことを選んでもよい」という流れ。
- 日本語のルール文章だと「追放するのは強制、その後で戻すかどうかは任意」と読めなくもないが、それは間違い。追放しないことを選んでもよいし、また追放することを選んだ場合は戻す効果も必ずセットでついてくる。
- 明滅させる気のあるなしに関わらず、対象を取るのは強制である。他に天使でないクリーチャーを1体しかコントロールしていない場合、それを対象にとらねばならない。幻影の像/Phantasmal Imageと併用する際には注意。
- 修復の天使自身は天使であるため、明滅させられない点に注意。2枚使っても無理である。
- 奸謀/Conspiracyで天使でなくしてしまえば可能。1枚だけで自身を明滅することを繰り返せる。その際、追放しないこともできるので、ほかのクリーチャーがいなくとも無限ループで引き分けになることはない。
- ネファリアの海鳶/Nephalia Seakite(4マナ2/3)や摩天楼の捕食者/Skyline Predator(6マナ3/4)と比べれば、このカードの4マナ3/4という基本性能がいかに高いかががよく分かる。そのうえで強力なメリット能力を持っているのだから弱い訳がない。
- 微光角の鹿/Glimmerpoint Stagやちらつき鬼火/Flickerwispに似ているが、用途は大きく異なる。あちらは能力が幅広く、クリーチャー以外のパーマネントや対戦相手がコントロールするものを対象にでき、よりコンボ向け。一方、このカードは単体でのコスト・パフォーマンスに優れる瞬速持ちで、汎用性が非常に高い。
- アヴァシンの帰還の発売記念週末のプロモーション・カードとして、2012年5月4日のフライデー・ナイト・マジックで配布された(画像)。