タミヨウ/Tamiyo

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実地研究を専門とする学者であり、天文学、生物学、錬金術、その他あらゆる学問に精通している。強い好奇心を持つタミヨウが[[プレインズウォーカーの灯/Planeswalker's Spark]]を点したとき、彼女にとって[[多元宇宙/Multiverse]]のすべてが[[雲の宮殿、朧宮/Oboro, Palace in the Clouds|朧宮/Oboro]]の巻物の塔に持ち帰るために用意された謎の宝庫となった。
 
実地研究を専門とする学者であり、天文学、生物学、錬金術、その他あらゆる学問に精通している。強い好奇心を持つタミヨウが[[プレインズウォーカーの灯/Planeswalker's Spark]]を点したとき、彼女にとって[[多元宇宙/Multiverse]]のすべてが[[雲の宮殿、朧宮/Oboro, Palace in the Clouds|朧宮/Oboro]]の巻物の塔に持ち帰るために用意された謎の宝庫となった。
  
神河では、朧宮にて夫のゲンク/Genkuを始めとする家族・親戚たちと暮らしている。また、[[ネズミ#ストーリー|鼠人/Nezumi]]の孤児である[[ナシ/Nashi]]を養子として育てている。
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神河では、朧宮にて夫の[[未来を創る者、ゲンク/Genku, Future Shaper#ストーリー|ゲンク/Genku]]を始めとする家族・親戚たちと暮らしている。また、[[ネズミ#ストーリー|鼠人/Nezumi]]の孤児である[[ナシ/Nashi]]を養子として育てている。
  
[[タミヨウ、物語の会を開く/Tamiyo Meets the Story Circle|物語の会/The Story-Circle]]と呼ばれる集まりを開いており、[[ナーセット/Narset]]・[[アジャニ/Ajani]]といったプレインズウォーカーや空民の子供たちと共に多元宇宙の物語を分かち合っていた(背景ストーリー『[https://mtg-jp.com/reading/ur/0017708/ 解放]』では「物語の円」と訳されている)。
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[[タミヨウ、物語の会を開く/Tamiyo Meets the Story Circle|物語の会/The Story-Circle]]と呼ばれる集まりを開いており、[[ナーセット/Narset]]・[[アジャニ/Ajani]]といったプレインズウォーカーや空民の子供たちと共に多元宇宙の物語を分かち合っていた(背景ストーリー『[https://mtg-jp.com/reading/ur/0017708/ 解放]』では「物語の円」と訳されている)。
  
 
[[新ファイレクシア/New Phyrexia]]による多元宇宙侵攻の最中に死亡したが、彼女の遺した「残滓」は未だにナシを支えている。
 
[[新ファイレクシア/New Phyrexia]]による多元宇宙侵攻の最中に死亡したが、彼女の遺した「残滓」は未だにナシを支えている。

2024年8月31日 (土) 22:50時点における最新版

タミヨウ/Tamiyoイニストラード・ブロック初出のキャラクター。カードとしてはアヴァシンの帰還月の賢者タミヨウ/Tamiyo, the Moon Sageが初出。

目次

[編集] 解説

神河/Kamigawa出身のムーンフォーク/Moonfolk(空民/Soratami)のプレインズウォーカー/Planeswalker。女性(イラスト)。

実地研究を専門とする学者であり、天文学、生物学、錬金術、その他あらゆる学問に精通している。強い好奇心を持つタミヨウがプレインズウォーカーの灯/Planeswalker's Sparkを点したとき、彼女にとって多元宇宙/Multiverseのすべてが朧宮/Oboroの巻物の塔に持ち帰るために用意された謎の宝庫となった。

神河では、朧宮にて夫のゲンク/Genkuを始めとする家族・親戚たちと暮らしている。また、鼠人/Nezumiの孤児であるナシ/Nashiを養子として育てている。

物語の会/The Story-Circleと呼ばれる集まりを開いており、ナーセット/Narsetアジャニ/Ajaniといったプレインズウォーカーや空民の子供たちと共に多元宇宙の物語を分かち合っていた(背景ストーリー『解放』では「物語の円」と訳されている)。

新ファイレクシア/New Phyrexiaによる多元宇宙侵攻の最中に死亡したが、彼女の遺した「残滓」は未だにナシを支えている。

[編集] 物語の魔法

タミヨウの操る魔法は物語の発現である。彼女はそれぞれ異なる物語が綴られた多数の巻物を所持しており、それを広げて読むことで現実世界に何らかの影響を与えることができる。極寒の世界で夫を亡くした妻の哀悼の詩を読めば、それは強烈な冷気の突風を呼び起こす。石のふりをして鬼/Oniの宝を盗んだ悪忌/Akkiの寓話を読めば、それはタミヨウの存在を周囲の目から隠す(その場にあっても不自然ではないものとして認識されるようになる)。

タミヨウは様々な次元/Planeを渡り歩いて物語を収集し、それを巻物にしたためて朧宮の書庫に保管している。彼女はそれらの巻物から数十本を選んで携帯しており、用途に応じて使い分ける。ただし彼女にとって物語とは神聖なものであり、それを「道具」として使用することにはある種の後ろめたさを感じてもいる。

彼女の巻物のうち、鉄の輪で閉じられた3本は特に強力な力を秘めている。これは彼女が決して使用しないと誓った禁断の巻物である。その1本は、滅亡した人工次元セラの領土/Serra's Realmに関するもの。また1本は、多元宇宙を統一せんとする病ファイレクシア/Phyrexiaに関するもの。そして最後の1本は、彼女自身を記録した終わりのない物語である。

[編集] 経歴

[編集] 灯の目覚め

空民の学徒時代に神河の外から来た書物を発見し、多元宇宙の存在を認識したことで灯がともった[1]

  • プレインズウォーカーの灯を持つ者が生涯力に目覚めないこともあり、多くのプレインズウォーカーが生命の危機や周囲の死をきっかけに目覚めていることを思えばなかなか特異な出で立ちである。彼女が物語にどれだけ強い思いを寄せているかが端的に示されている。

[編集] イニストラードでの研究

イニストラード/Innistradの銀の月が世界に及ぼす影響に心惹かれたタミヨウは、それが狼男/Werewolfの獣人化の呪いや吸血鬼/Vampireの狂躁の変化に影響するのを何周期にも渡って観察し、膨大な記録を書いた。彼女はネファリア/Nephaliaの名高い星術師/Astronomancerであるジェンリク/Jenrikの塔を訪れ、彼とともに月がこの次元の生物へと及ぼす奇妙な力を研究した。

[編集] アヴァシンの帰還

アヴァシン/Avacynが解放された時、タミヨウはその天使/Angelが月や地上、そしてそこに住む生物たちへどのような影響を与えるかの論文を興奮の中で書き始めた。

[編集] イニストラードを覆う影ブロック

天使たちが狂気に陥った原因を探るため、ジェンリクに自らの日誌を預けマルコフ荘園/Markov Manorへと調査に向かわせた。だが、ジェンリクは吸血鬼に襲われた挙句、吸血鬼ですらない何かの手にかかり石の中の死体と化した。

遺された日誌から残留思念を読み取ったジェイス/Jaceは、異変の解決のためにタミヨウに協力を要請する。しかし、アヴァシンを破壊することが多元宇宙/Multiverseに与える影響は未知数であることから、彼女はその申し出を一度は拒否する。この次元の問題を正すのではなく真実を知り、記録することが彼女の在り方なのだ。それでもジェイスは引き下がらず、アヴァシンの現状を知るためという体で協力をとりつけることに成功する。

二人はアヴァシンとの対話を試みるものの、彼女の狂気の前にジェイスは沈黙する。あわやタミヨウが禁断の巻物に手をかけようとしたその時――アヴァシンは灰と化した。ソリン・マルコフ/Sorin Markovが、古の儀式により自らの創造物を消し去ったのだ。二人の命は救われた。しかしそれは、エムラクール/Emrakulがこの次元に到来するための最後の障害が除かれたということでもあった。

エムラクールによる狂気が次元中に広がる中、ジェイスはゲートウォッチ/The Gatewatchを連れてエムラクールを倒そうとする。既にエルドラージの巨人/Eldrazi Titanを二体葬ったことに驚愕しながらも、タミヨウもまた、この次元が暗黒以外の形で終幕を望んでいるなら、そのために為すべきことを為すと決めた。

彼女は禁じられた巻物を開き、膨大な魔力をもってエムラクールを銀の月に封印した。――だが、それはタミヨウの意志ではなかった。エムラクールがタミヨウを乗っ取り、次元を破壊する呪文を書き換え、自らを封印させたのだ。あらゆる物語がエムラクールの物語であったとしたならば、どのような悪しき運命が開かれるのを待っているのだろうか?そのような悲哀を感じながら、タミヨウはイニストラードを後にした。

[編集] 灯争大戦

アジャニ/Ajaniによりラヴニカ/Ravnicaに呼び出されたプレインズウォーカーの一人。シミック連合/The Simic Combineナーセット/Narsetと共に永遠衆/Eternalと戦った。

[編集] 神河:輝ける世界

ナシに接触しようと大田原/Otawaraに侵入した漆月魁渡/Kaito Shizukiと遭遇し、巻物の魔法により彼を退けようとする。しかし彼が皇/The emperorを救うためテゼレット/Tezzeretの情報を探ろうとしていると知り、彼に真実を話すことを決める。ラヴニカで出会った放浪者こそ、試作品の現実チップ/The Reality Chipによりプレインズウォーカーとなった皇その人であると。

魁渡が先走ってタメシ/Tameshiの研究所に侵入したため、タミヨウはその救援に向かうことになる。そこで目にしたものは神河に帰還した皇の姿だった。しかし彼女は不安定な灯に苦しんでおり、魁渡が盗み出した現実チップを用いることでかろうじて落ち着いた。タミヨウは現実チップの危険性を訴え、研究所を完全破壊することを提案する。それによりチップとの繋がりを絶つことで、陛下が灯を制御できることに賭けて。

研究所に乗り込んだタミヨウと魁渡だったが、それはテゼレットと黒幕ジン=ギタクシアス/Jin-Gitaxiasの罠であった。彼らの目的はプレインズウォーカーを実験体として確保することだったのだ。絶体絶命の窮地に陥るも、香醍/Kyodaiの助けを借りて研究所に到来した放浪者の介入により事なきを得る。

放浪者によってギタクシアスを退け、テゼレットを拘束するも、永岩城/Eiganjoにはギタクシアスに唆された浅利の蜂起軍/The Asari Uprisersの猛威が迫っていた。城へと帰還しようとする放浪者だが、テゼレットの干渉により現実チップが彼女に苦痛を与え始める。タミヨウは陛下の頼みを受け、彼女からチップを摘出し、自らの手に繋げた。タミヨウはチップで増幅された念動力によって大田原のメカを乗っ取り、魁渡、皇、そしてテゼレットを載せ永岩城へ急行しようとするが、テゼレットの抵抗でメカは墜落する。

墜落した先は永岩城のすぐ近くであった。タミヨウはテゼレットの狙いが陛下であると考え、魁渡もテゼレットを追跡する。魁渡とその姉・英子/Eikoの協力により動きを封じ、タミヨウの麻痺呪文でついにテゼレットを捕らえたに見えた。が、彼が呪文を唱えるとタミヨウの手に繋がったままの現実チップが作動し、彼女は昏倒し物語の魔法も中断される。そして、タミヨウはテゼレットが起動した次元橋/Planar Bridgeで連れ去られていった。

次にタミヨウが目覚めたのは手術台の上だった。その身体は奇妙な金属に置き換えられ、両目はぎらつく油に縁どられていた。ジン=ギタクシアス達が神河で行っていた研究、それはプレインズウォーカーをファイレクシアンとして完成化させる技術の確立であったのだ。

彼女は今でも家族想いだ。ただ、その「家族」が新ファイレクシア/New Phyrexiaに置き換わっただけなのだ。

[編集] 団結のドミナリア

ストーリー上に直接の登場はしないが、公式書籍Magic The Gathering The Visual Guideではアジャニを誘拐しファイレクシアンにしたのは彼女であると述べられている。

[編集] 機械兵団の進軍

エリシュ・ノーン/Elesh Nornの忠実な下僕と化した彼女は、故郷・神河の民を新たな「家族」に迎え入れようとする。彼女の暴虐を止めるため母聖樹/Boseijuを登らんとする魁渡に声をかけたのは、母の存在に気付いたナシであった。自分の声を聞けば母は正気を取り戻すかもしれない、そう話すナシの可能性に賭け、魁渡は彼を連れてタミヨウの元へと向かった。

だが、ナシの声を聞いても、依然としてタミヨウが望むのは新ファイレクシアへの改宗だけであった。魁渡はこれから起こる凄惨な光景からナシを遠ざけると、タミヨウとの戦いに臨む。しかし、彼女の方が一枚上手であった。策に嵌り都和市/Towashiの上空に宙吊りとなった魁渡は、降伏勧告を跳ねのけ、自ら地上へと落下していった……だが、彼を迎えたのは固い地面ではなかった。神河の皇が香醍を連れ飛来したのだ。

皇がタミヨウの攻撃を切り裂きながら迫るたび、彼女は後ずさり、そしてナシのすぐ隣で立ち止まった。彼女はナシの頭に手をやると、腰に下げられた巻物から鉄の輪を解き、何かを呟いた――その直後、皇の剣が彼女を切り裂いた

母を喪い、深い悲しみに沈むナシの耳に、彼を呼ぶ声が聞こえた。それは冷たいファイレクシア人の声ではなく、温かく優しいタミヨウの本来の声であった。彼らの目の前に現れたのは文字が集合し、タミヨウの姿を形作る奇妙な存在であった。その存在は語る。自分はタミヨウの残滓、彼女が死を見越して作り巻物へと封じ込めた、彼女自身の記憶を持った物語であると。疑う魁渡であったが、皇はその言葉を信用した。なぜなら、タミヨウが皇に放った攻撃はいずれも傷を与えられるようなものではなかったからだ。彼女は自分のできる唯一の方法でファイレクシアに抗おうとしていたのだ。タミヨウが斃れた後、その仕事はナシが受け継いでいくのだろうと魁渡は感じた。

[編集] 登場

[編集] 登場カード

[編集] カード名に登場

イニストラードを覆う影
タミヨウの日誌/Tamiyo's Journal
灯争大戦
タミヨウの天啓/Tamiyo's Epiphany
神河:輝ける世界
タミヨウの完成化/Tamiyo's Compleation月の賢者の養子、ナシ/Nashi, Moon Sage's Scion(「月の賢者」として)、タミヨウの保管/Tamiyo's Safekeeping
ファイレクシア:完全なる統一
タミヨウの記録/Tamiyo's Logbookタミヨウの固定器/Tamiyo's Immobilizer
モダンホライゾン3
タミヨウ、物語の会を開く/Tamiyo Meets the Story Circle

[編集] フレイバー・テキストに登場

アヴァシンの帰還
月の神秘家/Lunar Mystic
統率者2013
繁栄/Prosperity
イニストラードを覆う影
目録/Catalog岸の飲み込み/Engulf the Shore溺墓での天啓/Epiphany at the Drownyard熟読/Pore Over the Pagesタミヨウの日誌/Tamiyo's Journal手掛かり・トークン・カード(6種類すべて)
異界月
月の力/Lunar Force取り繕い/Turn Aside
基本セット2019
高山の月/Alpine Moon
灯争大戦
タミヨウの天啓/Tamiyo's Epiphany
モダンホライゾン
好奇のタリスマン/Talisman of Curiosity
神河:輝ける世界
呪文貫き/Spell Pierce爆発的登場/Explosive Entryタミヨウの保管/Tamiyo's Safekeeping
Secret Lair Drop Series: Kamigawa: The Manga: The Cards
方程式の求解/Solve the Equation夏の帳/Veil of Summer
ファイレクシア:完全なる統一
発展の源/Font of Progressタミヨウの記録/Tamiyo's Logbook
機械兵団の進軍
割込み/Cut Short

[編集] イラストに登場

イニストラードを覆う影
目録/Catalogアヴァシンの裁き/Avacyn's Judgment苦渋の破棄/Anguished Unmaking参考
異界月
月への封印/Imprisoned in the Moon月の力/Lunar Force
灯争大戦
タミヨウの天啓/Tamiyo's Epiphany
神河:輝ける世界
呪文貫き/Spell Pierceタミヨウの完成化/Tamiyo's Compleation爆発的登場/Explosive Entryタミヨウの保管/Tamiyo's Safekeeping
Secret Lair Drop Series: Kamigawa: The Manga: The Cards
法務官の掌握/Praetor's Grasp夏の帳/Veil of Summer
ファイレクシア:完全なる統一
胆液月の篭手/Ichormoon Gauntletかき鳴らし鳥/Thrummingbirdファイレクシア病の前触れ/Prologue to Phyresis
ファイレクシア:完全なる統一統率者デッキ
ノーンの命令/Norn's Decree
機械兵団の進軍
割込み/Cut Short
機械兵団の進軍:決戦の後に
月の後裔、ナシ/Nashi, Moon's Legacy(残滓)

[編集] 登場作品・登場記事

イニストラード・ブロック
プレインズウォーカー達の現状
イニストラードを覆う影ブロック
カラデシュ・ブロック
イクサラン・ブロック
ラヴニカのギルド灯争大戦
神河:輝ける世界
団結のドミナリア
兄弟戦争
ファイレクシア:完全なる統一
機械兵団の進軍
機械兵団の進軍:決戦の後に

[編集] 参考

  1. The Preview Panel | MagicCon Chicago(2024年2月24日 マジック公式Youtubeチャンネル)
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