ライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamond
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2008年6月22日 (日) 14:02時点における版
Lion's Eye Diamond / ライオンの瞳のダイアモンド (0)
アーティファクト
アーティファクト
あなたの手札を捨てる,ライオンの瞳のダイアモンドを生け贄に捧げる:好きな色1色のマナ3点を加える。起動はインスタントとしてのみ行う。
劣化版Black Lotusとして作られたアーティファクト。マナを出すには手札をすべて捨てる必要があるので、せっかくマナを出しても呪文に使えない、というデメリットを抱えている。
素直な使い方としては、(ドロー内容に期待して)自分のドロー呪文に対応して能力をプレイしたり、手札無しでも使用できるパーマネントの起動型能力の起動コストとしてこれのマナを使う、といった使い道が考えられるが、決して使いやすい効果では無く、登場したミラージュ当時では完全なカスレアの1つとして扱われていた。
しかしカードプールが広がったことにより、このデメリットでも不十分という状況になっている。例えばヨーグモスの取り引き/Yawgmoth's Bargainで新たにカードを引きなおしたり、ヨーグモスの意志/Yawgmoth's Willで墓地のカードをプレイしたりできる。これらと併用する事で、Black Lotus同然のカードとなるのだ。これを最大限に生かしたのがロング・デックであり、ヴィンテージにおいて猛威を振るった。
他にも悪用方法はいくつかあり、主にエターナルで活躍している。
- 本来マナ能力はコスト支払い時にもプレイできるのだが、この能力はインスタントがプレイできるときにしかプレイできないため、呪文のプレイを宣言してからコストを払う時にはプレイできない。これは手札を捨てるというデメリットを軽減させないためだろう。
- 第6版登場当初(=スタック導入時)の一時期ではこの制限がなく、まさにBlack Lotusと同質のカードとなっていた。ただし、速攻でエラッタが出て「修理」された。
- この能力はマナ能力なので、プレイと同時に解決される。ただプレイできるタイミングに制約がついているに過ぎない。
- これ自身を生け贄に捧げることと、手札をすべて捨てることのどちらを先に行ってもかまわない。コストの支払いに関するルールを参照のこと。
- 通称は、頭文字をとってLED。
悪用ばかり目立つため、2004年1月1日より、ヴィンテージで制限カードに、Type1.5で禁止カードに指定された。2004年9月20日よりType1.5から移行したレガシーでは禁止されていない。
他の悪用方法
- 意外な授かり物/Windfall、記憶の壺/Memory Jarなどの7枚ドローで手札補充。→メグリムジャー
- フラッシュバックやマッドネスを活用する。1ターン目にワームの咆哮/Roar of the Wurmをフラッシュバックなんてことも。→マッドネス
- 暴勇(特に冥府の教示者/Infernal Tutor)と組み合わせる。→IGGy-POP
- オーリオックの廃品回収者/Auriok Salvagersで無限マナ。→サルベイジャーコンボ
「手札を全て捨てる」という強烈なデメリットにも関わらずこれだけ活躍するということは、マナ・アーティファクトの調整はそこまで難しいということを示していると言えよう。
参考
- The Top 50 Artifacts of All Time第20位(WotC、文:Zvi Mowshowitz、英語)
- 再録禁止カード一覧(再録禁止カード)
- カード個別評価:ミラージュ - レア