粗石の魔道士/Trinket Mage
提供:MTG Wiki
細 |
|||
(16人の利用者による、間の19版が非表示) | |||
1行: | 1行: | ||
{{#card:Trinket Mage}} | {{#card:Trinket Mage}} | ||
− | [[ライブラリー]]から[[ほぞ]][[カード]]を持ってくる[[ | + | [[ETB]][[能力]]で[[ライブラリー]]から[[ほぞ]][[カード]]を持ってくる[[クリーチャー]]。 |
− | 3[[マナ]]2/2の標準[[サイズ]]を持ちつつ[[カード・アドバンテージ]]も稼げる。ほぞを多用する[[トイソルジャー]]のような[[デッキ]]はもちろん、[[アーティファクト・土地]]を含む[[ | + | 3[[マナ]]2/2の標準[[サイズ]]を持ちつつ[[カード・アドバンテージ]]も稼げる。ほぞを多用する[[トイソルジャー]]のような[[デッキ]]はもちろん、[[アーティファクト・土地]]を含む[[コントロールデッキ]]でもその汎用性が発揮される。[[青]][[単色]]で[[土地]]をサーチできるのはうれしい。 |
− | [[フィフス・ドーン]] | + | [[フィフス・ドーン]]での初出時は[[頭蓋骨絞め/Skullclamp]](のちに[[禁止カード|禁止]])や[[真髄の針/Pithing Needle]]、[[仕組まれた爆薬/Engineered Explosives]]といったほぞカードのサーチ手段として活躍。特に[[師範の占い独楽/Sensei's Divining Top]]とは抜群の[[シナジー]]を発揮し、複数枚デッキに入れたくないこのカードをサーチできるのみならず、ライブラリーを[[切り直す]]機会も得ることができる。[[相殺/Counterbalance]]もあわせて、[[相殺コントロール]]ではほぼ必須カードとして扱われていた。それ以外にも[[テゼレッター]]で[[求道者テゼレット/Tezzeret the Seeker]]とともにアーティファクトサーチに活用された。 |
− | + | [[ミラディンの傷跡]]で[[アンコモン]]に格上げされて[[再録]]。再録時の[[スタンダード]]では、[[復讐蔦/Vengevine]]を[[戦場に出す]]ための0マナの[[アーティファクト・クリーチャー]]、[[除去]]の[[脆い彫像/Brittle Effigy]]、[[マナ基盤]]の[[永遠溢れの杯/Everflowing Chalice]]、[[回復]]+ライブラリー修復の[[不死の霊薬/Elixir of Immortality]]、[[フィニッシャー]]の[[キマイラ的大群/Chimeric Mass]]などを[[シルバーバレット]]的にサーチするユーティリティカードとして活躍している。 | |
− | + | [[ヴィンテージ]]でも[[ブラック・ロータス/Black Lotus]]や各種[[Mox]]を持ってこられるうえ、標準サイズであるため、それなりに強力なサーチカードとして扱われる。 | |
− | + | *ETB能力持ちの[[ウィザード]]であるため、[[激浪の研究室/Riptide Laboratory]]との相性のよさも見逃せない。 | |
+ | *[[統率者戦]]においてもよく採用される。同[[フォーマット]]における必須カードに近い存在である[[太陽の指輪/Sol Ring]]をサーチできる点が大きい。 | ||
+ | **[[巻物の君、あざみ/Azami, Lady of Scrolls]]や[[儀式の大魔導師、イナーラ/Inalla, Archmage Ritualist]]のようなウィザードを参照する[[統率者]]とは特筆すべき相性を誇る。 | ||
+ | *日本語[[カード名]]は[[誤訳]]の可能性がある。'''Trinket'''は「ささやかな装身具、ちゃちなアクセサリー」を指すが、'''粗石'''は(あまり使われないが)「大きい石ころ」ぐらいの意味。[[#関連カード]]との並びも考えると前者が適切。 | ||
+ | **Trinketは安いアクセサリーから転じてそれに付ける安い宝石も指すため、この意味を取って「粗石」を造語したのかもしれないが、前述のとおり既に存在する単語である。 | ||
+ | **[[開発部]]用語として「粗石文/Trinket Text」がある<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/few-more-words-rd-2013-06-10 A Few More Words from R&D]/[https://magic.wizards.com/en/node/657631 開発部語辞典・増補版]([[Making Magic]] 2013年6月19日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>が、こちらの訳も引きずられている。 | ||
+ | **[[小物作りの達人/Master Trinketeer]]や[[小物泥棒、チビボネ/Tinybones, Trinket Thief]]など、後のカードでは「小物」が[[テンプレート|定訳]]になったようだ。 | ||
− | [[ | + | ==関連カード== |
+ | いずれも[[カード名]]が''Tr-''で始まり、[[人間]]・[[ウィザード]]の[[クリーチャー・タイプ]]を持つ、青の3マナ2/2のクリーチャーである。 | ||
+ | *[[宝物の魔道士/Treasure Mage]] - [[マナ総量]]が6以上のアーティファクトをサーチ。([[ミラディン包囲戦]]) | ||
+ | *[[戦利品の魔道士/Trophy Mage]] - マナ総量が3のアーティファクトをサーチ。([[霊気紛争]]) | ||
+ | *[[捧げ物の魔道士/Tribute Mage]] - マナ総量が2のアーティファクトをサーチ。([[モダンホライゾン]]) | ||
+ | *[[発見の魔道士/Trove Mage]] - [[ライブラリーの一番上]]から10枚にあるアーティファクトを[[抽出]]。[[MTGアリーナ]]専用。([[アルケミー:ドミナリア]]) | ||
− | * | + | ===その他の亜種=== |
+ | *[[ゴロゾス/Grozoth]] - [[トリプルシンボル]]9マナ9/9[[防衛]]、[[変成]]の[[リバイアサン]]。マナ総量が9であるカードを望む枚数サーチ。([[ラヴニカ:ギルドの都]]) | ||
+ | *[[呪文探求者/Spellseeker]] - 3マナ1/1。マナ総量が2以下のインスタントかソーサリーをサーチ。([[バトルボンド]]) | ||
+ | *[[微小術師/Micromancer]] - 4マナ3/3。マナ総量が1のインスタントかソーサリーをサーチ。([[団結のドミナリア ]]) | ||
+ | |||
+ | ====青以外==== | ||
+ | *[[激情の共感者/Fierce Empath]] - [[緑]]の3マナ1/1の[[エルフ]]。マナ総量が6以上のクリーチャーをサーチしてもよい。([[スカージ]]) | ||
+ | *[[イーオスのレインジャー/Ranger of Eos]] - [[白]]の4マナ3/2の人間・[[兵士]]・[[レインジャー]]。マナ総量が1以下のクリーチャーを最大2枚までサーチ。([[アラーラの断片]]) | ||
+ | **[[イーオスのレインジャー長/Ranger-Captain of Eos ]] - 白の[[ダブルシンボル]]3マナ3/3の人間・兵士・レインジャー。マナ総量が1以下のクリーチャーをサーチ。([[モダンホライゾン]]) | ||
+ | *[[森林の怒声吠え/Woodland Bellower]] - 緑のダブルシンボル6マナ6/5の[[ビースト]]。マナ総量が3以下の[[伝説]]でない緑のクリーチャーをサーチし、戦場に出す。([[マジック・オリジン]]) | ||
+ | *[[舞台座一家の料理人、ロッコ/Rocco, Cabaretti Caterer]] - [[X]]と[[赤緑白]]の3/1のエルフ・[[ドルイド]]。これが唱えられていたならマナ総量がX以下のクリーチャーをサーチし、戦場に出す。([[ニューカペナの街角]]) | ||
==参考== | ==参考== | ||
− | *[[カード個別評価:ミラディンの傷跡]] - [[アンコモン]] | + | <references /> |
+ | *[[サーチカード]] | ||
+ | *[[カード個別評価:ミラディンの傷跡]] / ミラディン陣営 - [[アンコモン]] | ||
*[[カード個別評価:フィフス・ドーン]] - [[コモン]] | *[[カード個別評価:フィフス・ドーン]] - [[コモン]] | ||
+ | *[[カード個別評価:時のらせんリマスター]] - 旧枠加工カード | ||
+ | __NOTOC__ |
2024年1月14日 (日) 20:48時点における最新版
クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
粗石の魔道士が戦場に出たとき、あなたは「あなたのライブラリーからマナ総量が1以下であるアーティファクト・カードを1枚探し、そのカードを公開し、あなたの手札に加える。その後、ライブラリーを切り直す。」を選んでもよい。
2/2ETB能力でライブラリーからほぞカードを持ってくるクリーチャー。
3マナ2/2の標準サイズを持ちつつカード・アドバンテージも稼げる。ほぞを多用するトイソルジャーのようなデッキはもちろん、アーティファクト・土地を含むコントロールデッキでもその汎用性が発揮される。青単色で土地をサーチできるのはうれしい。
フィフス・ドーンでの初出時は頭蓋骨絞め/Skullclamp(のちに禁止)や真髄の針/Pithing Needle、仕組まれた爆薬/Engineered Explosivesといったほぞカードのサーチ手段として活躍。特に師範の占い独楽/Sensei's Divining Topとは抜群のシナジーを発揮し、複数枚デッキに入れたくないこのカードをサーチできるのみならず、ライブラリーを切り直す機会も得ることができる。相殺/Counterbalanceもあわせて、相殺コントロールではほぼ必須カードとして扱われていた。それ以外にもテゼレッターで求道者テゼレット/Tezzeret the Seekerとともにアーティファクトサーチに活用された。
ミラディンの傷跡でアンコモンに格上げされて再録。再録時のスタンダードでは、復讐蔦/Vengevineを戦場に出すための0マナのアーティファクト・クリーチャー、除去の脆い彫像/Brittle Effigy、マナ基盤の永遠溢れの杯/Everflowing Chalice、回復+ライブラリー修復の不死の霊薬/Elixir of Immortality、フィニッシャーのキマイラ的大群/Chimeric Massなどをシルバーバレット的にサーチするユーティリティカードとして活躍している。
ヴィンテージでもブラック・ロータス/Black Lotusや各種Moxを持ってこられるうえ、標準サイズであるため、それなりに強力なサーチカードとして扱われる。
- ETB能力持ちのウィザードであるため、激浪の研究室/Riptide Laboratoryとの相性のよさも見逃せない。
- 統率者戦においてもよく採用される。同フォーマットにおける必須カードに近い存在である太陽の指輪/Sol Ringをサーチできる点が大きい。
- 巻物の君、あざみ/Azami, Lady of Scrollsや儀式の大魔導師、イナーラ/Inalla, Archmage Ritualistのようなウィザードを参照する統率者とは特筆すべき相性を誇る。
- 日本語カード名は誤訳の可能性がある。Trinketは「ささやかな装身具、ちゃちなアクセサリー」を指すが、粗石は(あまり使われないが)「大きい石ころ」ぐらいの意味。#関連カードとの並びも考えると前者が適切。
- Trinketは安いアクセサリーから転じてそれに付ける安い宝石も指すため、この意味を取って「粗石」を造語したのかもしれないが、前述のとおり既に存在する単語である。
- 開発部用語として「粗石文/Trinket Text」がある[1]が、こちらの訳も引きずられている。
- 小物作りの達人/Master Trinketeerや小物泥棒、チビボネ/Tinybones, Trinket Thiefなど、後のカードでは「小物」が定訳になったようだ。
[編集] 関連カード
いずれもカード名がTr-で始まり、人間・ウィザードのクリーチャー・タイプを持つ、青の3マナ2/2のクリーチャーである。
- 宝物の魔道士/Treasure Mage - マナ総量が6以上のアーティファクトをサーチ。(ミラディン包囲戦)
- 戦利品の魔道士/Trophy Mage - マナ総量が3のアーティファクトをサーチ。(霊気紛争)
- 捧げ物の魔道士/Tribute Mage - マナ総量が2のアーティファクトをサーチ。(モダンホライゾン)
- 発見の魔道士/Trove Mage - ライブラリーの一番上から10枚にあるアーティファクトを抽出。MTGアリーナ専用。(アルケミー:ドミナリア)
[編集] その他の亜種
- ゴロゾス/Grozoth - トリプルシンボル9マナ9/9防衛、変成のリバイアサン。マナ総量が9であるカードを望む枚数サーチ。(ラヴニカ:ギルドの都)
- 呪文探求者/Spellseeker - 3マナ1/1。マナ総量が2以下のインスタントかソーサリーをサーチ。(バトルボンド)
- 微小術師/Micromancer - 4マナ3/3。マナ総量が1のインスタントかソーサリーをサーチ。(団結のドミナリア )
[編集] 青以外
- 激情の共感者/Fierce Empath - 緑の3マナ1/1のエルフ。マナ総量が6以上のクリーチャーをサーチしてもよい。(スカージ)
- イーオスのレインジャー/Ranger of Eos - 白の4マナ3/2の人間・兵士・レインジャー。マナ総量が1以下のクリーチャーを最大2枚までサーチ。(アラーラの断片)
- イーオスのレインジャー長/Ranger-Captain of Eos - 白のダブルシンボル3マナ3/3の人間・兵士・レインジャー。マナ総量が1以下のクリーチャーをサーチ。(モダンホライゾン)
- 森林の怒声吠え/Woodland Bellower - 緑のダブルシンボル6マナ6/5のビースト。マナ総量が3以下の伝説でない緑のクリーチャーをサーチし、戦場に出す。(マジック・オリジン)
- 舞台座一家の料理人、ロッコ/Rocco, Cabaretti Caterer - Xと赤緑白の3/1のエルフ・ドルイド。これが唱えられていたならマナ総量がX以下のクリーチャーをサーチし、戦場に出す。(ニューカペナの街角)
[編集] 参考
- ↑ A Few More Words from R&D/開発部語辞典・増補版(Making Magic 2013年6月19日 Mark Rosewater著)
- サーチカード
- カード個別評価:ミラディンの傷跡 / ミラディン陣営 - アンコモン
- カード個別評価:フィフス・ドーン - コモン
- カード個別評価:時のらせんリマスター - 旧枠加工カード