槌のコス/Koth of the Hammer

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
 
(19人の利用者による、間の23版が非表示)
1行: 1行:
 
{{#card:Koth of the Hammer}}
 
{{#card:Koth of the Hammer}}
 +
''WHISPERのテキストは最新のオラクルに未対応です。-2[[忠誠度能力]]の「あなたの[[マナ・プール]]に」は無視して下さい。-5忠誠度能力の「クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする」は「[[任意の対象|1つを対象とする]]」に読み替えてください。''
  
[[ミラディンの傷跡]]で登場した[[赤]]の[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]。[[能力]]は全て[[山]]に関連している。
+
[[ミラディンの傷跡]]で登場した[[赤]]の[[プレインズウォーカー]]。[[忠誠度能力]]は全て[[山]]に関連している。
  
 
;+1能力
 
;+1能力
:山を[[アンタップ]]しつつ[[クリーチャー化]]する。[[回避能力]]はないが4/4と十分な[[サイズ]]であり、アタッカーとして使える他、アンタップもするため[[野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker]]の如く使える[[マナ]]を増やせる。また、[[対戦相手]]の山をクリーチャー化して、[[クリーチャー]][[除去]]を[[土地破壊]]として運用することもできる。[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]に当てることは基本的にできない。
+
:山を[[アンタップ]]しつつ[[クリーチャー化]]する。
 +
:[[回避能力]]はないが4/4と十分な[[サイズ]]であり、前の[[ターン]]から[[コントロール]]している山をクリーチャー化することで[[速攻]][[アタッカー]]のように使える。忠誠度能力のタイミングの制約上、[[ブロック]]に充てることは基本的にできない。また、アンタップすることに注目すれば、[[野生語りのガラク/Garruk Wildspeaker]]のように使える[[マナ]]の量を増やすことができ、[[対戦相手]]の山をクリーチャー化すれば、[[クリーチャー]][[除去]]を[[土地破壊]]として運用することもできる。
 +
 
 
;-2能力
 
;-2能力
:[[コントロール]]する山の分だけ[[赤マナ]]を出す。[[忠誠度]]の消費が激しいが、極めて爆発力の高い[[マナ加速]]である。出した次の[[ターン]]には[[真実の解体者、コジレック/Kozilek, Butcher of Truth]]や[[精神隷属器/Mindslaver]]級の重量級カードにも手が届く。また、最初にこの能力を[[起動]]して隙を埋めることもできる。
+
:コントロールする山の数だけ[[赤マナ]]を出す。
 +
:[[忠誠度]]の消費が激しいが、極めて爆発力の高い[[マナ加速]]である。出した次のターンには[[真実の解体者、コジレック/Kozilek, Butcher of Truth]]や[[精神隷属器/Mindslaver]]級の重量級カードにも手が届く。また、最初にこの[[能力]]を[[起動]]して隙を埋めることもできる。
 +
 
 
;-5能力
 
;-5能力
:[[あなた|自分]]の山がすべて[[ティム]]能力を持つようになる[[紋章]]が手に入る。[[土地]]の[[起動型能力]]であるため[[真髄の針/Pithing Needle]]程度でしか妨害されず、ほぼ勝ちを決められる能力である。
+
:[[あなた|自分]]の山がすべて[[ティム]]能力を持つようになる[[紋章]]の獲得。
 +
:[[土地]]の[[起動型能力]]であるため[[真髄の針/Pithing Needle]]程度でしか妨害されず、ほぼ勝ちを決められる能力である。
  
4マナは高速なことが多い赤デッキにとって重く見えるが、-2能力によって[[展開]]を全く阻害しないため、大した負担にはならない。+1能力と-5能力によって、序盤で決めきれなかった際の息切れ防止役として活躍できる。-2能力を活かして[[ビッグ・マナ]]系のデッキへの投入も考えられそうだ。
+
4マナは高速なことが多い赤デッキにとって重く見えるが、「4マナ4/4速攻」というスペックだけでも強力であり、忠誠度の消費は大きいものの-2能力は[[展開]]をまったく阻害しないため、大した負担にはならない。特筆すべきは-5能力が使えるようになるまでの速度で、強力な能力であるにもかかわらず4マナで出した後、対戦相手にダメージを与えながら最速2ターンで到達してしまう。他のプレインズウォーカーと比較して、自身を守る能力が乏しいのが欠点であるが、速攻デッキにおける序盤で決めきれなかった際の息切れ防止役として、低速~中速デッキにおける潤滑材と追加の勝ち手段として、様々なタイプの赤いデッキに入る可能性を秘めているカードである。
  
*-2能力はコントローラーの[[マナ・プール]]にマナを加える[[対象]]を取らない能力であるが、[[マナ能力]]ではない。[[忠誠度能力]]はマナ能力ではないため。{{CR|605.1a}}を参照(現在、WHISPERは未対応。[http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/feature/109c&page=4 ルール更新告知]を参照)。
+
*細かい点だが、日本語の[[カード名]]に使われている漢字は「槌」(木+追)。「鎚」(金+追)ではない。些細な差なので間違えても問題になることはないだろうが、別の字だと認識してくれない機械的なシステム(例えば当Wikiにある検索など)を利用するときは注意。
 +
**シンプルな訳なので分かりづらいが、カード名中の「槌/Hammer」とは[[ヴァルショク/Vulshok]]の部族の一つ「[[ヴァルショク/Vulshok#槌族/Hammer|槌族/Hammer]]」のこと。「槌族出身のコス」という意味であり、彼が武器としてハンマーを使ったりしているわけではない。
 +
**同じ「Hammer」でも[[ボガーダンの鎚/Hammer of Bogardan]]や[[鎚の魔道士/Hammer Mage]]は金、これや[[破滅の槌/Hammer of Ruin]]は木と、統一されていない。類義語の「Sledge」の場合も同様。
 +
<!--コスはヴァルショク/Vulshokの槌族/Hammer出身という設定のため、カード名にもこちらが(引き続き同じ訳語で)使われている。そのため以下は一時コメントアウト。
 +
**正確な日本語というわけではないが、取っ手が木製か金属製かで「槌」と「鎚」を使い分ける用法もあるようだ。樹木すらも金属である次元[[ミラディン/Mirrodin]]出身という設定を反映するなら、「鎚」のほうがよりふさわしかったかもしれない。-->
 +
*[[ヴェンセールvsコス]]{{Gatherer|id=266362|新規イラスト}}で収録された。
 +
*英語名「'''K'''oth '''o'''f '''t'''he '''H'''ammer」の各単語の頭文字をとるとちょうど「'''KotH'''」の名前になる。偶然の一致というわけではなく、[[Mark Rosewater]]いわく意図的なものらしい<ref>[https://markrosewater.tumblr.com/post/768878968281645056/hi-mark-today-is-my-birthday-so-could-i-please Blogatog]([[2024年]]12月3日)</ref>。
 +
 
 +
==ルール==
 +
*-2能力は[[コントローラー]]の[[マナ・プール]]にマナを加える[[対象]]を取らない能力であるが、[[マナ能力]]ではない。[[ミラディンの傷跡]]発売時に、忠誠度能力はマナ能力になりえないというルールが追加された。{{CR|605.1a}}を参照。
 
**[[もみ消し/Stifle]]で[[打ち消す|打ち消し]]たり、[[真髄の針/Pithing Needle]]で封じたりすることが可能。
 
**[[もみ消し/Stifle]]で[[打ち消す|打ち消し]]たり、[[真髄の針/Pithing Needle]]で封じたりすることが可能。
*日本語版の[[カード名]]から「ツチノコ」の俗称がある。
+
*1番目の能力で、そのターンに出した山を対象にしても[[召喚酔い]]で攻撃できない。特に[[Magic Online]]では操作ミスでうっかり選んでしまわないよう注意。
 +
 
 +
==関連カード==
 +
{{同一の存在を表すカード/コス}}
  
 
==ストーリー==
 
==ストーリー==
21行: 39行:
 
掘り出した金属が奇妙な腐食を起こすようになったことを巡り、部族間で諍いが起きた時も、コスは持ち前の思慮深さと地操術で問題を解決した。一方で彼はこの問題がミラディン全体に起きている現象の一部分であることを悟り、[[次元/Plane]]を渡って手がかりを探し求める。ある時、血と泥に塗れた次元で彼は[[エルズペス・ティレル/Elspeth Tirel (ストーリー)|エルズペス]]と出会う。
 
掘り出した金属が奇妙な腐食を起こすようになったことを巡り、部族間で諍いが起きた時も、コスは持ち前の思慮深さと地操術で問題を解決した。一方で彼はこの問題がミラディン全体に起きている現象の一部分であることを悟り、[[次元/Plane]]を渡って手がかりを探し求める。ある時、血と泥に塗れた次元で彼は[[エルズペス・ティレル/Elspeth Tirel (ストーリー)|エルズペス]]と出会う。
  
詳細は[[槌のコス/Koth of the Hammer (ストーリー)]]を参照。
+
詳細は[[コス/Koth]]を参照。
  
 
==参考==
 
==参考==
 +
<references />
 +
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/arcana/wallpaper-week-koth-hammer-2010-12-10 Wallpaper of the Week: Koth of the Hammer](壁紙・待受、[[WotC]])
 +
*[[マナを生み出すがマナ能力でないカード]]
 
*[[カード個別評価:ミラディンの傷跡]] - [[神話レア]]
 
*[[カード個別評価:ミラディンの傷跡]] - [[神話レア]]
 +
*[[Secret Lair Drop Series/2023年#Artist Series: Sam Burley|Secret Lair Drop Series: Artist Series: Sam Burley]]
 +
[[Category:WHISPER最新オラクル未対応]]
 +
__NOTOC__

2024年12月5日 (木) 22:06時点における最新版


Koth of the Hammer / 槌のコス (2)(赤)(赤)
伝説のプレインズウォーカー — コス(Koth)

[+1]:山(Mountain)1つを対象とし、それをアンタップする。ターン終了時まで、それは赤の4/4のエレメンタル(Elemental)・クリーチャーになる。それは土地でもある。
[-2]:あなたがコントロールする山1つにつき、あなたのマナ・プールに(赤)を加える。
[-5]:あなたは「あなたがコントロールする山は『(T):クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする。この土地はそれに1点のダメージを与える。』を持つ。」を持つ紋章を得る。

3

WHISPERのテキストは最新のオラクルに未対応です。-2忠誠度能力の「あなたのマナ・プールに」は無視して下さい。-5忠誠度能力の「クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体かプレイヤー1人を対象とする」は「1つを対象とする」に読み替えてください。

ミラディンの傷跡で登場したプレインズウォーカー忠誠度能力は全てに関連している。

+1能力
山をアンタップしつつクリーチャー化する。
回避能力はないが4/4と十分なサイズであり、前のターンからコントロールしている山をクリーチャー化することで速攻アタッカーのように使える。忠誠度能力のタイミングの制約上、ブロックに充てることは基本的にできない。また、アンタップすることに注目すれば、野生語りのガラク/Garruk Wildspeakerのように使えるマナの量を増やすことができ、対戦相手の山をクリーチャー化すれば、クリーチャー除去土地破壊として運用することもできる。
-2能力
コントロールする山の数だけ赤マナを出す。
忠誠度の消費が激しいが、極めて爆発力の高いマナ加速である。出した次のターンには真実の解体者、コジレック/Kozilek, Butcher of Truth精神隷属器/Mindslaver級の重量級カードにも手が届く。また、最初にこの能力起動して隙を埋めることもできる。
-5能力
自分の山がすべてティム能力を持つようになる紋章の獲得。
土地起動型能力であるため真髄の針/Pithing Needle程度でしか妨害されず、ほぼ勝ちを決められる能力である。

4マナは高速なことが多い赤デッキにとって重く見えるが、「4マナ4/4速攻」というスペックだけでも強力であり、忠誠度の消費は大きいものの-2能力は展開をまったく阻害しないため、大した負担にはならない。特筆すべきは-5能力が使えるようになるまでの速度で、強力な能力であるにもかかわらず4マナで出した後、対戦相手にダメージを与えながら最速2ターンで到達してしまう。他のプレインズウォーカーと比較して、自身を守る能力が乏しいのが欠点であるが、速攻デッキにおける序盤で決めきれなかった際の息切れ防止役として、低速~中速デッキにおける潤滑材と追加の勝ち手段として、様々なタイプの赤いデッキに入る可能性を秘めているカードである。

  • 細かい点だが、日本語のカード名に使われている漢字は「槌」(木+追)。「鎚」(金+追)ではない。些細な差なので間違えても問題になることはないだろうが、別の字だと認識してくれない機械的なシステム(例えば当Wikiにある検索など)を利用するときは注意。
  • ヴェンセールvsコス新規イラストで収録された。
  • 英語名「Koth of the Hammer」の各単語の頭文字をとるとちょうど「KotH」の名前になる。偶然の一致というわけではなく、Mark Rosewaterいわく意図的なものらしい[1]

[編集] ルール

[編集] 関連カード

[編集] ストーリー

ミラディン/Mirrodin出身のヴァルショク/Vulshok人。山の大地を操る能力は金属の精錬にも通じ、部族のリーダーを務めている。

掘り出した金属が奇妙な腐食を起こすようになったことを巡り、部族間で諍いが起きた時も、コスは持ち前の思慮深さと地操術で問題を解決した。一方で彼はこの問題がミラディン全体に起きている現象の一部分であることを悟り、次元/Planeを渡って手がかりを探し求める。ある時、血と泥に塗れた次元で彼はエルズペスと出会う。

詳細はコス/Kothを参照。

[編集] 参考

  1. Blogatog(2024年12月3日)
QR Code.gif