アーティファクト・土地

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
 
(23人の利用者による、間の36版が非表示)
1行: 1行:
'''アーティファクト・土地'''/''Artifact Land''は、[[アーティファクト]]であり、かつ[[土地]]である[[オブジェクト]]。英語の読みから「アーティファクト・ランド」と呼ばれる。
+
'''アーティファクト・土地'''/''Artifact Land''は、[[アーティファクト]]であり、かつ[[土地]]である[[オブジェクト]]。英語の読みから「アーティファクト・ランド」とも呼ばれる。
  
{{#card:Seat of the Synod}}
+
==解説==
 +
{{#card:Ancient Den}}
 +
{{#card:Darksteel Citadel}}
 +
{{#card:Razortide Bridge}}
  
同時に他の[[タイプ]]である土地は、土地のルールに従い[[プレイ]]され、[[呪文]]としてプレイはされない。
+
[[ミラディン]]の5枚[[サイクル]]が初出で、[[ダークスティール]][[ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel]]が追加された。だが後述のとおり[[ブロック構築]]や[[スタンダード]]を席巻した結果、すべて[[禁止カード]]になってしまい、長い間に渡って新規カードが登場しなかった。
もちろん土地であるため、[[打ち消す]]ことはできない。
+
  
アーティファクトであることは、長所にも短所にもなる。
+
[[基本セット2015]]でダークスティールの城塞が[[再録]]されて以降は、少しずつ新規カードが追加されている。[[モダンホライゾン2]]にて17年ぶりの新規カードとなる[[橋]]サイクルと[[魔力倉庫/Power Depot]]が登場した。また、[[タイプ・サイクリング|アーティファクト・土地サイクリング]]を持つ[[滞留者の相棒/Sojourner's Companion]]と、アーティファクト・土地[[渡り]]を付与する[[ヴェクティスの手袋/Vectis Gloves]]も登場した。その後も[[フォーゴトン・レルム探訪]]以降、時折新規カードが追加されている。
  
長所は、アーティファクトを参照してメリットを生み出す[[カード]]との[[シナジー]]である。
+
==利用==
[[親和 (デッキ)#親和/Affinity(デッキ)|親和デッキ]]には必ず採用されている[[キーカード]]であり、それ以外でも[[知識の渇望/Thirst for Knowledge]][[爆片破/Shrapnel Blast]]の餌になる。
+
[[土地]][[スロット]][[アーティファクト]][[カード]]を増やすことができ、土地の[[プレイ]]によって手軽にアーティファクトを[[戦場]]に増やすことができることから、アーティファクト関連の様々な利用方法や[[シナジー]]を持つ。
一種の[[ほぞ]]でもあるため、[[粗石の魔道士/Trinket Mage]][[サーチ]]も可能。
+
  
短所は、アーティファクトを参照して[[破壊]]等を行うカードに引っかかってしまうこと。
+
特に[[ミラディン・ブロック]]で同時に登場した[[親和]](アーティファクト)を持つカードとは最高の相性を誇り、その名を冠した[[親和 (デッキ)|親和デッキ]]では[[マナ基盤]]兼[[キーカード]]として投入され、[[禁止カード]]に指定されるほどの活躍を見せた(後述)。それ以外でも、[[知識の渇望/Thirst for Knowledge]]や[[爆片破/Shrapnel Blast]]の餌になる、一種の[[ほぞ]]でもあるため[[粗石の魔道士/Trinket Mage]]などで[[サーチ]]できる、[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]などの[[カード・タイプ]]数を参照するカードと相性が良いなど、利用方法は枚挙に暇がない。
例えば[[溶融/Meltdown]]や[[酸化/Oxidize]]がわずか1[[マナ]][[土地破壊]]、前者はともすれば[[ハルマゲドン/Armageddon]]にさえなり得る。
+
特に[[破滅的な行為/Pernicious Deed]]は天敵。X=0で起動されても全て破壊、X=2で親和デッキは投了確定。
+
  
 +
一方で、アーティファクトであることは短所にもなる。特に大きいのはアーティファクト[[破壊]]に引っかかってしまう点であり、例えば[[酸化/Oxidize]]がわずか1[[マナ]]の[[土地破壊]]になってしまうため、マナ基盤を失いやすい。特に[[溶融/Meltdown]]や[[破滅的な行為/Pernicious Deed]]は親和デッキにとって天敵であった。
  
[[ミラディン]]の土地[[サイクル]]は、それぞれストーリー的に伝説性を持つようなものだったが、カードでは[[特殊タイプ]]「[[伝説の]]」を持たない。ストーリーよりもゲーム性を優先した結果か。
+
==その他==
もっとも後から考えてみれば、やっぱり[[伝説の土地]]にしておいた方が良かったのかも知れない。
+
*各種[[Mox]]の調整版と見ることができる。即ち、土地としてしかプレイできない0[[マナ]]の[[マナ・アーティファクト]]である。
 +
*[[ミラディン・ブロック]]のすべてのアーティファクト・土地([[ミラディン]]の5枚の[[サイクル]]、および[[ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel]])は、いずれも複数の[[フォーマット]]で[[禁止カード]]に指定されている。詳細は[[古えの居住地/Ancient Den#禁止指定]]、[[ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel#禁止指定]]を参照。
 +
*ミラディンの5枚のサイクルは、それぞれストーリー的に伝説性を持つようなものだったが、カードでは[[特殊タイプ]]「[[伝説の]]」を持たない。ストーリーよりもゲーム性を優先した結果か。もっとも後から考えてみれば、やっぱり[[伝説の土地]]にしておいた方が良かったのかも知れない。
 +
**[[ミラディン包囲戦]]では、これらの後の時代の[[絵|イラスト]]が、[[頂点]]サイクルとして描かれた。効果自体に関連性はない。
 +
*[[タイプ的]]をテーマにした[[ローウィン]]では「[[同族]]・土地」サイクルを作る案もあったが、アーティファクト・土地の惨事の再来を恐れて断念したという。[[土地・エンチャント]]は[[テーロス]]では断念されたものの、[[土地・エンチャント#開発秘話|紆余曲折]]の末モダンホライゾン2で初登場している。
 +
*[[2018年]]時点での[[ストーム値]]は最高値の10。[[本流のセット]]での再登場の可能性は極めて低いとされていたものの、[[フォーゴトン・レルム探訪]]以降、再登場を果たしている(→[[#該当カード]])。
  
*2005/03/20に[[ミラディン・ブロック]]の6種全てが[[スタンダード]][[禁止カード]]に指定された。さらに2006/03/20から[[ミラディン・ブロック構築]]でも禁止。
+
==ルール==
*各種[[Mox]]の調整版と見る事ができる。即ち、土地としてしかプレイできない0[[マナ]]の[[マナ・アーティファクト]]である。
+
*同時に他の[[カード・タイプ]]である[[土地]]は、土地のルールに従い[[プレイ]]され、[[呪文]]として[[唱える]]ことはない。もちろん呪文ではないため、[[打ち消す]]ことはできない。
*この後、[[部族]]をテーマにした[[ローウィン]]では部族・土地サイクルを作る案もあった。アーティファクト・土地の惨事を恐れて作る事を断念したという。
+
  
 
==該当カード==
 
==該当カード==
 +
===[[ミラディン]]===
 
*[[古えの居住地/Ancient Den]]
 
*[[古えの居住地/Ancient Den]]
 
*[[教議会の座席/Seat of the Synod]]
 
*[[教議会の座席/Seat of the Synod]]
30行: 35行:
 
*[[大焼炉/Great Furnace]]
 
*[[大焼炉/Great Furnace]]
 
*[[伝承の樹/Tree of Tales]]
 
*[[伝承の樹/Tree of Tales]]
 +
 +
===[[ダークスティール]]===
 
*[[ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel]]
 
*[[ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel]]
 +
 +
===[[モダンホライゾン2]]===
 +
*[[橋]]
 +
**[[剃刀潮の橋/Razortide Bridge]]
 +
**[[黄金沼の橋/Goldmire Bridge]]
 +
**[[霧霊堂の橋/Mistvault Bridge]]
 +
**[[銀色険の橋/Silverbluff Bridge]]
 +
**[[鉱滓造の橋/Drossforge Bridge]]
 +
**[[暗闇苔の橋/Darkmoss Bridge]]
 +
**[[熔融林の橋/Slagwoods Bridge]]
 +
**[[錆付谷の橋/Rustvale Bridge]]
 +
**[[荊棘光の橋/Thornglint Bridge]]
 +
**[[糸絡渦の橋/Tanglepool Bridge]]
 +
*[[魔力倉庫/Power Depot]]
 +
 +
===[[フォーゴトン・レルム探訪]]===
 +
*[[宝物庫/Treasure Vault]]
 +
 +
===[[イクサラン:失われし洞窟]]===
 +
*[[千の兵舎/Barracks of the Thousand]]([[変身する両面カード]]の[[第2面]])
 +
*[[無限の池/The Myriad Pools]](変身する両面カードの第2面)
 +
 +
===[[カルロフ邸殺人事件]]===
 +
*[[犯行現場/Scene of the Crime]]
  
 
==参考==
 
==参考==
*[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/rb87 When Artifacts Aren't Spells]([[WotC]]、英語)
+
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/latest-developments/when-artifacts-arent-spells-2003-09-05 When Artifacts Aren't Spells](Latest Developments 2003年9月5日)
*[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/arcana/459 Mirrodin playtest cards IV: Artifact lands](WotC、英語)
+
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mirrodin-playtest-cards-iv-artifact-lands-2003-11-25 Mirrodin playtest cards IV: Artifact lands](Arcana 2003年11月25日) - サイト改編により画像閲覧不能
*[http://whisper.wisdom-guild.net/search.php?c_more=0&cardtype%5B%5D=land&cardtype%5B%5D=artifact&type_code=and アーティファクト・土地で検索]
+
*[https://mtg-jp.com/reading/mm/0030689/ ストーム値:『ミラディン』『ミラディンの傷跡』ブロック]([[Making Magic]] 2018年6月11日)
 +
*[http://whisper.wisdom-guild.net/search.php?c_more=0&cardtype%5B%5D=land&cardtype%5B%5D=artifact&cardtype_ope=and アーティファクト・土地で検索]
 
*[[アーティファクト]]
 
*[[アーティファクト]]
 
*[[土地]]
 
*[[土地]]
 
*[[ルーリング]]
 
*[[ルーリング]]
 +
{{#cr:305.9}}

2024年11月23日 (土) 15:28時点における最新版

アーティファクト・土地/Artifact Landは、アーティファクトであり、かつ土地であるオブジェクト。英語の読みから「アーティファクト・ランド」とも呼ばれる。

目次

[編集] 解説


Ancient Den / 古えの居住地
アーティファクト 土地

(T):(白)を加える。



Darksteel Citadel / ダークスティールの城塞
アーティファクト 土地

破壊不能
(T):(◇)を加える。



Razortide Bridge / 剃刀潮の橋
アーティファクト 土地

剃刀潮の橋はタップ状態で戦場に出る。
破壊不能
(T):(白)か(青)を加える。


ミラディンの5枚サイクルが初出で、ダークスティールダークスティールの城塞/Darksteel Citadelが追加された。だが後述のとおりブロック構築スタンダードを席巻した結果、すべて禁止カードになってしまい、長い間に渡って新規カードが登場しなかった。

基本セット2015でダークスティールの城塞が再録されて以降は、少しずつ新規カードが追加されている。モダンホライゾン2にて17年ぶりの新規カードとなるサイクルと魔力倉庫/Power Depotが登場した。また、アーティファクト・土地サイクリングを持つ滞留者の相棒/Sojourner's Companionと、アーティファクト・土地渡りを付与するヴェクティスの手袋/Vectis Glovesも登場した。その後もフォーゴトン・レルム探訪以降、時折新規カードが追加されている。

[編集] 利用

土地スロットアーティファクトカードを増やすことができ、土地のプレイによって手軽にアーティファクトを戦場に増やすことができることから、アーティファクト関連の様々な利用方法やシナジーを持つ。

特にミラディン・ブロックで同時に登場した親和(アーティファクト)を持つカードとは最高の相性を誇り、その名を冠した親和デッキではマナ基盤キーカードとして投入され、禁止カードに指定されるほどの活躍を見せた(後述)。それ以外でも、知識の渇望/Thirst for Knowledge爆片破/Shrapnel Blastの餌になる、一種のほぞでもあるため粗石の魔道士/Trinket Mageなどでサーチできる、タルモゴイフ/Tarmogoyfなどのカード・タイプ数を参照するカードと相性が良いなど、利用方法は枚挙に暇がない。

一方で、アーティファクトであることは短所にもなる。特に大きいのはアーティファクト破壊に引っかかってしまう点であり、例えば酸化/Oxidizeがわずか1マナ土地破壊になってしまうため、マナ基盤を失いやすい。特に溶融/Meltdown破滅的な行為/Pernicious Deedは親和デッキにとって天敵であった。

[編集] その他

[編集] ルール

[編集] 該当カード

[編集] ミラディン

[編集] ダークスティール

[編集] モダンホライゾン2

[編集] フォーゴトン・レルム探訪

[編集] イクサラン:失われし洞窟

[編集] カルロフ邸殺人事件

[編集] 参考

引用:総合ルール 20231117.0

QR Code.gif