王国まといの巨人/Realm-Cloaked Giant
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クリーチャーとしての王国まといの巨人は、警戒を持ちマナレシオも合格点のファッティ。回避能力や除去耐性などは特に持たないが、全体除去のオマケとしては優秀な部類だろう。
出来事としての脱ぎ捨ては、入れ違いでローテーションした浄化の輝き/Cleansing Novaなどに準拠した5マナのもの。「巨人でない」の一節が曲者で、王国まといの巨人自身の他にも砕骨の巨人/Bonecrusher Giantや豆の木の巨人/Beanstalk Giantといった器用な構築級の巨人が同時に登場しているため、この文章の影響は決して小さくない。自分の巨人を戦場に残しながらブロッカーを一掃し攻撃を通すという使い方が考えられる一方で、対戦相手の巨人を除去できないデメリットにもなる。そのほか、クリーチャー用のサーチ・回収などに対応しているが、ソーサリー用のそれらに対応していないという特徴もある。
エルドレインの王権初出時でのスタンダード環境はカードプールが狭いこともあり、使いやすい全体除去として採用率は高い。主に競合するのは同じく5マナで「全体除去しつつ自分だけクリーチャーのリソースを残す」という点も近しい時の一掃/Time Wipe。テーロス還魂記参入後はより軽くて確実性のある空の粉砕/Shatter the Skyが登場したうえ、環境で幅を利かせている自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature's Wrathに対処できないなど弱点が目立つ形に。もともと全体除去の選択肢が少なかったために許容されていたこともあり、ほとんどの場合で空の粉砕と入れ替えられてこちらはまったく採用されなくなった。
パイオニアではカルロフ邸殺人事件参入後の睡蓮の原野コンボに採用されることがある。大ドルイドの魔除け/Archdruid's Charmからサーチできるリセット手段としての運用である。
- 王国/The Realmの一部をマント代わりに纏っているので、脱ぎ捨てると上の住民が壊滅的被害を受けるというフレイバーのカード(イラスト)。
- 土地税/Land Tax(おとぎ話版)では、土地を文字通り「巻き上げて」いる(通常版イラスト、アニメ・ボーダーレス版イラスト)。