戦乙女/Valkyrie
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戦乙女(いくさおとめ)/ Valkyrieは、カルドハイム/Kaldheimの天使/Angel。
ドミナリア/Dominariaでも使用される言葉だが(アダーカーの戦乙女/Adarkar Valkyrie)、以下では、特記がないかぎりカルドハイムの戦乙女について扱う。
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[編集] 解説
戦乙女は翼持つ戦天使で、シュタルンハイム/Starnheimの大聖堂で永遠の宴を過ごすに相応しい使者を選別する。戦乙女はスコーティ/The Skotiよりも古い存在であり、神々には仕えていない。戦乙女は時の始まりとともに形を成した。そして神の本質を実質的に定義するありふれた関係、家族の絆、些細な諍いによって自分たちの審判が曇らされることを、彼女たちは許さない。この審判こそが彼女たちの第一の目的であるが、時に戦乙女が価値ある行いのために自ら戦いに加わるさまを、英雄譚は語っている。
[編集] 審判
戦乙女は二人が対となって共に行動し、審判の任務を遂行する。白に属する番人/Shepherdと、黒に属する死神/Reaperだ。
白の戦乙女は、相応しき死者の番人だ。誰かが勇敢で栄誉ある死に方をしたなら――戦死であってもなくても――番人が現れてその者をシュタルンハイムへと導き、戦乙女の聖堂/The Hall of the Valkyriesの席を与える。
黒の戦乙女は、臆病者の死神だ。番人が相応しき者の死を待つのに対し、死神は臆病な行いを目撃すれば介入する。多くの場合、死神は単に臆病者を討ち、その者をイストフェルの門/The Gates of Istfellへと連れていき、その恥を皆に晒すルーンを刻印する。
対となる戦乙女の両者が合意したうえで、死者の運命は定められる。通常、このような審判は簡単であり、意見の相違はない――どちらも公正な運命を望んでおり、特定の魂を「勝ち取る」ことにほとんど関心を持っていない。だが時には、死神が臆病者を早まって殺してしまうのを番人が止めなければならないこともある。後の勇敢な行いによって贖う機会がまだあると番人が考えた場合だ。
戦乙女の聖堂に入るよう選ばれた者は、虹色の道/Prismatic Pathを用いて星界/The Cosmosを安全に渡る。それは戦乙女の翼から流れ出る、虹の橋のような道だ。
[編集] 参戦
いくつかの英雄譚が語るところによれば、ある種の価値ある戦いでは戦乙女も神々と力を合わせる。もしかすると、暴れ回る星界の怪物/Cosmos monsterを退治するためかもしれない。だが実際のところ、戦乙女が戦いのさなかに惹き込まれる状況は稀だ。滅多にないことだが、戦乙女たちが村や氏族全体に対して生きるに値しないという審判を下したなら、番人と死神が共に降下し、臆病者全員をイストフェル/Istfellに送る。
一方で、戦乙女はデーモン/Demonとの戦いには迷わず飛び来たる。デーモンはその性質上、忌むべきほどに価値がなく、そしてイマースターム/Immersturmから脱出したデーモンは脅威であり、迅速に対処しなければならない。番人と死神は速やかに力を合わせてデーモンを殺すか、故郷の領界/Realmへと追い返す。
[編集] 重要人物
- ファーヤ/Firja - 四枚翼の戦乙女。女性。番人でもあり死神でもある唯一の存在で、独りで定命の者に審判を下す。
- アーヴタイル/Avtyr - 死神。男性。ニコ・アリス/Niko Arisの鏡状の破片に捕らえられてしまう。相方はリトヴァ/Rytva。
- ニアラ/Njala - 番人。女性。アーニ/Arniの機知に富む戦いに魅せられていく。相方はアライン/Alajn。
[編集] ゲームでの特徴
天使のクリーチャー・タイプを持つ。いずれも白か黒を含む。すべて飛行を持つ。
[編集] 関連ページ
- Know Which Way the Wind Is Blowing/サイドストーリー第1話:風は何処へ吹いている(Magic Story 2021年1月8日 Setsu Uzumé著)
- Planeswalker's Guide to Kaldheim, Part 2/プレインズウォーカーのためのカルドハイム案内 その2(Feature 2021年1月14日 Ari Zirulnik and Jenna Helland著)
- Aim Through the Target/サイドストーリー第2話:狙いは外さず(Magic Story 2021年1月15日 Setsu Uzumé著)
- Brokenbrow/サイドストーリー第3話:傷頭(Magic Story 2021年1月22日 Roy Graham著)
[編集] その他
- valkyrieとは北欧神話に登場する女性の姿をした存在、ワルキューレ(ヴァルキュリャ、ヴァルキリー)のこと。戦死者の魂のうち半分をエインヘリャルとして選び、オーディンの宮殿ヴァルハラに連れていくという。日本では「戦乙女」と訳されることも多い。
- 原典では女性のみの存在であり、訳語も「乙女」が充てられているが、上記のアーヴタイルのようにマジックの戦乙女には男性も存在する。