ヨーグモスの取り引き/Yawgmoth's Bargain

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*マナ加速の充実した[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]におけるドローエンジン、という真っ当な(?)使い方も一応はなされていたようだ。(例:[[黒茶単]])
 
*マナ加速の充実した[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]におけるドローエンジン、という真っ当な(?)使い方も一応はなされていたようだ。(例:[[黒茶単]])
  
1999/08/01に、[[エクステンデッド]][[禁止カード]]に指定される。同年10/01に[[タイプ1]][[制限カード]][[タイプ1.5]]で禁止カードに指定される。2004/09/20より[[タイプ1.5]]から移行した[[レガシー]]でも続けて禁止となっているが、タイプ1から移行した[[ヴィンテージ]]では[[2017年]]9月1日に制限解除される([http://magic.wizards.com/en/articles/archive/august-28-2017-banned-and-restricted-announcement-2017-08-28 参考]/[http://mtg-jp.com/publicity/0019441/ 翻訳])。
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==制限・禁止==
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*[[エクステンデッド]]では、1999年8月1日に[[禁止カード]]に指定される。
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*[[タイプ1]](現[[ヴィンテージ]])では、1999年10月1日に[[制限カード]]に指定されるが、[[2017年]]9月1日に制限解除される([http://magic.wizards.com/en/articles/archive/august-28-2017-banned-and-restricted-announcement-2017-08-28 参考]/[http://mtg-jp.com/publicity/0019441/ 翻訳])。
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*[[タイプ1.5]]では、1999年10月1日に禁止カードに指定され、2004年9月20日によりタイプ1.5から移行した[[レガシー]]でも続けて禁止となっている。
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スタンダードでは禁止とはならなかった。
  
 
==代表的なデッキ==
 
==代表的なデッキ==
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*[[カード個別評価:ウルザズ・デスティニー]] - [[レア]]
 
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*[[カード個別評価:Vintage Masters]] - [[神話レア]]
 
*[[カード個別評価:Vintage Masters]] - [[神話レア]]
 
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[[Category:ウルザズ・デスティニーの再録禁止カード|よおくもすのとりひき]]
 
[[Category:ウルザズ・デスティニーの再録禁止カード|よおくもすのとりひき]]

2017年8月30日 (水) 22:49時点における版


Yawgmoth's Bargain / ヨーグモスの取り引き (4)(黒)(黒)
エンチャント

あなたのドロー・ステップを飛ばす。
1点のライフを支払う:カードを1枚引く。


凶悪カード満載のウルザズ・デスティニーで登場した、マジック史上最強クラスのドローエンジン

リメイク元のネクロポーテンス/Necropotenceと比べると、即座に手札に加わる、カードを捨てても追放されない等強化されているが、代わりに(4)(黒)(黒)とマナ・コスト重くなり調整されている。

ただし、カードとしての性質はネクロポーテンスとは大きく異なっており、基本的にはコンボデッキに組み込まれることが多い。ネクロポーテンスもコンボデッキで使われることは多いが、そちらはコンボのサポートとして使われるのに対して、こちらはこれ自体がコンボのパーツになる。

特に即座に手札に加わるのが強力な点である。ネクロポーテンスはライフ支払いドローにタイムラグがあったため、自分の手札戦場の状況を確認しながらドロー量を決める必要があった。しかしこのカードは即座に手札に加わるため、ライフをカードに変換し、引いた手札を見ながら先の行動を決めることが可能なのだ。さらに増えた手札からマナ加速・ライフ回復し、さらにドロー…、と、チェイン・コンボに使用することもできる(ピットサイクルなど)。

特にカードプールの広いエクステンデッドエターナルでは強化された部分ばかりが目立つ結果となりやすく、調整前のネクロポーテンスよりも先に制限カード禁止カードに指定されるというとんでもないカードに化けてしまった。

一方スタンダードにおいては、6マナという重さが功を奏して、相応にデッキを選ぶカードとなった。それでも同ブロックには、暗黒の儀式/Dark Ritualや強力なマナ・アーティファクトによるマナ加速、さらにはアカデミーの学長/Academy Rectorによるマナ・コストの無視など、それなりに恵まれた環境にはあり、これを中核に据えた瞬殺系コンボデッキ・バーゲンが複数組まれたものの、この手のデッキのネックとなる安定性と速度の両立にはいたらず、メタゲームの中心とまではいかなかった。

現在の主戦場はヴィンテージであり、ドネイト系のセラピィバーゲンや、ロング・デック等のストーム系コンボデッキの大量ドロー手段として活躍している。

  • 非常に強力ではあったがネクロポーテンスに比べるとデッキを選ぶため、シングル価格はあまり高騰しなかった。
  • 戦場に出ると、そのターンのうちに「コンボが決まって勝利する」か「手詰まりになって負ける」のいずれかでゲームが終わることから、「裏のエンド・カード」とも呼ばれる。
  • さらに調整するとファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arenaになる。こちらはコントロールデッキ向き。いずれも「特有のスーサイド要素を利用したドローエンチャント」という点では同様であるが、その役割が三種三様なのが面白いところ。
  • マナ加速の充実したコントロールデッキにおけるドローエンジン、という真っ当な(?)使い方も一応はなされていたようだ。(例:黒茶単

制限・禁止

スタンダードでは禁止とはならなかった。

代表的なデッキ

この他、無限コンボキメラでもパーツを集める手段として用いられている。

ストーリー

このカードイラスト下手の人物は、小説Bloodlinesの描写からファイレクシア/Phyrexiaインナー・サークル/Inner Circleの一員、Croag(クローグ)と思われる。

AR34世紀末期(少なくとも3385AR以降)にクローグは暗黒神ヨーグモス/Yawgmoth自身によって長い眠りから目覚めさせられ、ウルザ/Urza抹殺とラース/Rath整備の使命を授けられている。この際にクローグはヨーグモスから特権として、エヴィンカー/Evincarの任命権あるいはクローグ自身のエヴィンカー就任権を与えられている。また、フレイバー・テキストにおける「彼(ヨーグモス)の渇望するただ一つの品」とはドミナリア/Dominariaそのもので間違いないだろうが、ウルザ抹殺を命令したことからヨーグモスの計画を(この時点で)3000年以上も阻み続けている「ウルザの命」とも捉えられる。以上から、このヨーグモスの取り引き/Yawgmoth's Bargainは、エヴィンカーの権力を報酬にウルザの命を要求するヨーグモスの契約(Bargain)を表現したカードなのだろう。

参考

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