プレミアム・カード

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2023年9月21日 (木) 04:43時点におけるKnl (トーク | 投稿記録)による版
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プレミアム・カード/Premium Cardは、光沢を出す箔押し加工を施した光っているカード。英語の記事などでは「premium foil card」、省略する場合は「foil」と呼ばれる。日本語の場合は「プレミアム版カード[1]」、あるいは「フォイル仕様[2]」と表記される。

また総合ルールにおいては「プレミアム/Premium」(CR:212.1d)、イベント規定においては「フォイル/foil」と規定されている。

  • 俗称としては「キラカード」「箔押しカード」「光り物」などがある。
  • Foilは金属の薄片、箔の意。アルミホイルの「ホイル」と同じ。発音から間違われやすいが、Hoilではない。撃退/Foilとも関係ない(Foilには「失敗させる、打ち負かす」という意味もある)。

目次

解説

プレミアム・カードとそうでないカードにゲーム上の差異はなく、トーナメントでも使用することができる。

トーナメントで使用する際は注意が必要となる場合がある(後述)ため、どちらかと言うとコレクション的付加価値要素としての趣が強い。トーナメントレベルではないがイラストが美麗なカードのプレミアム・カードが、トーナメントにおけるトップレアのプレミアム・カードよりも高価となることもある。

出現率

本流のセットドラフト・ブースターからは、45枚に1枚(3パックに1枚)の確率で箔押し加工を施したカードがコモン1枚の代わりに封入されている。またコレクター・ブースターセット・ブースターにはプレミアム・カード専用のスロットが設けられている。セットによっては、1つのパックに確実にプレミアム・カードが封入されていたり、2枚以上のプレミアム・カードが封入されていることもある(→変則的な稀少度ブースターパック#特殊なブースターパック)。プロモーション・カードも箔押し加工が施されている場合が多い。

イラスト違いを除いて、プレミアム・カード版しか存在しないカード(非プレミアム版が入手できないカード)は長い間黒枠では存在せず、アン・カードSuper Secret Techホリデーギフトカードといった少数の例に限られていた。カラデシュプレインズウォーカーデッキで初めてプレミアム・カード版しか存在しない黒枠のカードが作られ、その後も統率者2016以降の各種統率者戦用セットドミナリアから基本セット2020の期間のBOX特典カードGift Pack2018など様々な製品で扱われており、一般化している。

  • 材質的に傷が付きやすく、目立ちやすい。特に初期の頃のものは、製造時のこすれ傷や気泡なども多いため、完全美品は少ない。

特殊なフォイル仕様

統率者レジェンズから、エッチング風の加工がされたエッチング・フォイル・カードなど、新たに特殊なフォイル加工がされたカードが登場するようになった。これらに対して、従来のフォイル仕様は伝統的フォイル/Traditional Foilと呼ばれる。

エッチング・フォイル/Etching Foil
金属的な光沢の特殊な加工がされたフォイル仕様。統率者レジェンズSecret Lair Drop Seriesストリクスヘイヴン:魔法学院ニューカペナの街角ダブルマスターズ2022モダンホライゾン2スターター・統率者デッキ多元宇宙の伝説で使用された。また、統率者2021から統率者戦用構築済みデッキの統率者カードはエッチング・フォイル仕様となっている。
ネオンインク・フォイル/Neon Ink Foil
通常のフォイルの上にシルクスクリーン印刷を施したフォイル仕様。神河:輝ける世界、Secret Lair Drop Seriesで使用された。
箔押しフォイル/Gilded Foil
通常のフォイルに加えてカードフレームにエンボス加工が施されたカード。ニューカペナの街角、Secret Lair Drop Seriesで使用された。
テクスチャーフォイル/Textured Foil
フォイルの光沢に模様が付けられたフォイル仕様。ダブルマスターズ2022統率者マスターズで使用された。
ギャラクシー・フォイル/Galaxy Foil
星の模様が浮かび上がるフォイル仕様。Unfinityで使用された。
サージ・フォイル/Surge Foil
光沢にムラがあり波打っているように見えるフォイル仕様。ウォーハンマー40,000統率者デッキ指輪物語:中つ国の伝承統率者デッキで使用された。
ダブルレインボウ・フォイル/Double Rainbow Foil
兄弟戦争多元宇宙の伝説指輪物語:中つ国の伝承で使用された。
オイル・スリック・フォイル/Oil Slick Raised Foil
油膜のようなフォイル仕様。ファイレクシア:完全なる統一で使用された。
ステップ・アンド・コンプリート・フォイル/Step and Complete Foil
ファイレクシア/Phyrexiaの紋章が浮かび上がるフォイル仕様。ファイレクシア:完全なる統一で使用された。
ハロー・フォイル/Halo Foil
光素/Haloをイメージした煙のような水の流れのような模様が光るフォイル仕様。多元宇宙の伝説機械兵団の進軍:決戦の後にで使用された。
コンフェッティ・フォイル/Confetti Foil
紙吹雪のような光沢の特殊なフォイルが施されたフォイル仕様。ボーダーレス・アニメ版おとぎ話で使用された

仕様などの変遷

カードセット別注釈

マークドの可能性

プレミアム・カードは、通常のカードと同じようにゲーム使用できる認定大会プレミアイベントでの使用も何ら問題はない。しかし、プレミアム・カードには独特の反りが発生しやすいことから、プレミアイベントなどではマークドを疑われるという問題を引き起こすことがある。

反りが発生している状態のカードをデッキに入れると、たとえ固めのスリーブに入れていても曲がっているのが一見で分かり、外部から容易に区別がつくようになってしまう。「ある1種類のカードのみがプレミアム・カード」などといった場合は特にマークド扱いされやすい。

プレミアム・カードに限らず、反りやクセが発生している状態のカードはデッキに採用しないか、あるいは他のカードと全く区別がつかない状態に戻しておくことが望ましい。反りを戻す方法としては除湿剤を用いる方法、押し花と同様の手段でプレスする方法などがあるが、詳細は外部の検索エンジンなどで各自調べて頂きたい。

  • プレミアム・カードが反り返ってしまう原因としては、表面裏面では加工により吸湿率に差があり、箔押しの面と箔押しでない紙の面で面積が異なってしまうことが挙げられる。特に湿度の高い日本では反りが顕著になりやすい。
    • 両面カードのプレミアム・カードは両面が箔押しの加工をしてあるので、吸湿により反り返ることがない。
  • プレミアム・カード版しか存在しないカードが認定大会中にマークドとなっていた場合、ヘッド・ジャッジの判断で代用カードの発行が認められている。詳しくはプロキシを参照。

参考

  1. 『イコリア』コレクター(Daily MTG 2020年4月2日)
  2. 『ゼンディカーの夜明け』製品紹介(Daily MTG 2020年9月2日)
  3. Blogatog(Mark RosewaterのBlog 2020年1月24日)
  4. Blogatog(Mark RosewaterのBlog 2020年7月6日)
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