シルヴォクののけ者、メリーラ/Melira, Sylvok Outcast
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伝説のクリーチャー — 人間(Human) スカウト(Scout)
あなたは毒(poison)カウンターを得られない。
あなたがコントロールするクリーチャーは、その上に-1/-1カウンターを置くことができない。
あなたの対戦相手がコントロールするクリーチャーは感染を失う。
ファイレクシア/Phyrexia陣営のシステムを三重に無力化する伝説のクリーチャー。あなたやあなたがコントロールするクリーチャーが毒カウンターと-1/-1カウンターを得られなくなる他、対戦相手の感染持ちクリーチャーから感染を失わせる。
利用
主な役割の一つは感染対策。感染クリーチャーはパワーが控えめに抑えられる傾向があるので、通常のダメージを与えるようにすることで実質的な弱体化に繋がる。残り2つの能力は感染クリーチャーに対しては結果的に何も影響しなくなるものの、伝染病の留め金/Contagion Claspなどの-1/-1カウンターを用いた除去や、ピスタスの一撃/Pistus Strikeなどの直接毒カウンターを与える呪文に対しては効果的。
また、「味方に-1/-1カウンター/毒カウンターを置いてしまうリスク」を無効化できる、という見方をすれば、黒の太陽の頂点/Black Sun's Zenithで対戦相手のクリーチャーだけを一方的に虐殺したり、ファイレクシアの槽母/Phyrexian Vatmotherや胆液の鼠/Ichor Ratsにより毒カウンターを得るリスクを無効化したり、ファイレクシアのハイドラ/Phyrexian Hydraのサイズ縮小も回避したりできる。それでいてあなたがコントロールする感染クリーチャーに全くデメリットを与えないので、感染デッキ側がお守り的にデッキに忍ばせておく可能性も考えられる。基本セット2014のレジェンド・ルール改定より前は、対戦相手が使ってくるメリーラを対消滅させる効果も期待できた。
若干用途が限られたクリーチャーではあるが、とりあえずは2マナ2/2と熊相当であるため、完全に腐ることはない。とはいえ能力が機能しない場合には伝説なうえにバニラな熊に過ぎないため、やはり能力が活かせる状況でこそ使いたい。幸いにして同ブロックには緑の太陽の頂点/Green Sun's Zenithというおあつらえ向きのサーチカードがあるので、1枚挿しでも充分仕事が期待できる。
ルール
- メリーラが戦場に出る以前から置かれていた毒カウンターや-1/-1カウンターは取り除かれない。
- -1/-1カウンターを置かれた状態で戦場に出るクリーチャーがあなたのコントロール下で戦場に出る場合、それが置かれることなく戦場に出る。
- 例えば、刻まれた大怪物/Etched Monstrosityは無色5マナの10/10クリーチャーとして戦場に出る。ただし、その起動型能力は起動できなくなる。
- 萎縮は失わせないため、萎縮を持つクリーチャーがあなたのコントロールするクリーチャーにダメージを与えても何も起こらなくなる。
その他
- シャドウムーア・ブロックの頑強との相性がよく、両者を戦場に置くだけでお手軽に無限頑強コンボが成立。モダン環境で一大勢力を築いている。
- 頑強とは逆に、傷鱗の儀式/Scarscale Ritualとの相性は最悪。追加コストを支払えなくなるので通常の手段では唱えられない。
- ファイレクシアの非生/Phyrexian Unlifeとともにコントロールしていると、ダメージでは死ななくなる。
- ストーリーではミラディン/Mirrodinの希望の光であり、実際ファイレクシア対策となる能力としてデザインされているが、同時にファイレクシア陣営のカードとも多くのシナジーを形成している。ストーリーとは違った形ではあるが、皮肉な運命を抱えたクリーチャーである。
- 特にシナジーを形成しているわけでもないにもかかわらず、イベントデッキの内からの腐敗/Rot from Withinに組み込まれている。ミラディンの希望であるはずの彼女が何故ファイレクシア色の強い構築済みデッキに採用されているのだろうか?
関連カード
- シルヴォクののけ者、メリーラ/Melira, Sylvok Outcast
- 生ける治療、メリーラ/Melira, the Living Cure
ストーリー
詳細はメリーラ/Meliraを参照。
参考
- 壁紙(Daily MTG、10段目)
- カード個別評価:新たなるファイレクシア / ミラディン陣営 - レア