熱狂的ファン/Cheering Fanatic
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クリーチャー — ゴブリン(Goblin)
熱狂的ファンが攻撃するたび、カード名1つを選ぶ。このターン、その選ばれた名前を持つ呪文を唱えるためのコストは(1)少なくなる。
2/2パワー2を持ち、ゴブリンという支援を受けやすいクリーチャー・タイプを持つ、疑似的なマナ加速カードと、様々な点でポテンシャルは高い。これ自身を指定すれば2枚目以降を1マナで唱えられる展開力も無視できない。無色1マナのカードを指定すれば0マナで唱えられるようになり、何らかのコンボの種にもなり得る。また小技として、雷の一撃/Thunder Strikeのようなコンバット・トリック呪文を指定すれば、仮にそれが手札になくともブラフとして機能し得る。
双頭巨人戦であればチームメイトの支援にもなり、より使い勝手は向上する。例えば3ターン目にこれで攻撃した後にチームメイトが4マナクリーチャーを出すだけでも十分に仕事を果たしたと言える。
逐一攻撃する必要がありながら本体は実質バニラの2/2と死にやすく、対戦相手も真っ先に討ち取ろうとしてくるので、終盤まで生き残らせることは難しいのが欠点。また対戦相手が唱える呪文のコストも軽減されるので、インスタントや瞬速を持つカードを指定する際は注意が必要となる。
リミテッドでは能力が活かせなくてもとりあえず軽い戦力として数えられ、対戦相手に情報面でプレッシャーをかけ続けることができる。適当な重いカードを1ターン早く唱えるのは勿論、起動型能力に使うマナを残せるだけでも悪くない。
- バトルボンドの収録カードだけでは現実的なコンボが成立しないのが残念。潮吹きの暴君/Tidespout Tyrantを絡めるにしても、熱狂的ファン2枚と同名の2マナアーティファクト2枚(または競技場の売り子/Stadium Vendors2枚)などを揃える必要がある。
- イラストのゴブリンは輝く槍のシルビア/Sylvia Brightspearのファンらしく、彼女のコスプレまでしている。
- fanはfanatic(熱狂的な)の略であり、「熱狂的ファン」は厳密には重言である。また、「声援を送る(Cheering)」の部分が訳されていない。イラストやフレイバー・テキストなどから熱狂ぶりを汲み取ったかなりの意訳といえよう。
- モグの狂信者/Mogg Fanaticに見られるように、"Fanatic"はテンプレート通りなら「狂信者」と訳される。戦いがスポーツとして定着しているケイレム/Kylemならではの変更。
- マナ・コストを持たないカードや、不特定マナを持たずコストを減らすことができないカードの名前を指定することもできる。例えば山/Mountainやショック/Shockを指定することも適正である。[1]
フレイバー・テキスト
熱狂的だからなのかゴブリンだからなのか、応援の語彙が少なく、過激である。'emはthemの(俗な)縮約形。
"Punch 'em, kick 'em, bite 'em, beat 'em!
Burn 'em all and we'll defeat 'em!"
これをそのまま訳すと「殴れ! 蹴れ! 噛みつけ! ぶっつぶせ! 燃やせ! 俺たちが奴らを倒すんだ!」となる。公式の日本語訳では、日本の応援風になっている。
「ブッツブセー、カ・ツ・ゾ!
ヤキツクセー、イ・イ・ゾ!」
参考
- ↑ Battlebond Release Notes/『バトルボンド』リリースノート(Feature 2018年6月1日)