神殿
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神殿(Temple)は、テーロス・ブロックで初登場した2色土地のサイクル。占術土地、占術ランド(Scry land)とも呼ばれる。
タップ状態で戦場に出るが、ETB能力で占術1を行うことができる。
土地を並べるついでにライブラリー操作を行えるのは地味ながら優秀。とはいえ、タップインのデメリットも無視できるものではない。どちらかと言えばコントロール向けだが、テーロス・ブロック当時のスタンダードでは貴重な2色土地ということもあり、ビートダウン系のデッキでも広く使われた。
友好色・対抗色それぞれ5種類ずつの10枚サイクルであるが、登場順序は若干不均衡になっている。これは直前のラヴニカへの回帰ブロックでは半数のショックランド(ギルド門侵犯の5つ)が遅れて登場したことを踏まえ、その色の組み合わせをテーロスで先に登場させたためである[1]。神々の軍勢では未登場の友好色3種類、ニクスへの旅では未登場の対抗色2種類が収録された。
基本セット2020では、対抗色の5種類が再録、テーロス還魂記で友好色の5種類が再録されたことでサイクル10枚がスタンダードに再登場。前回のスタンダードと同じくショックランドと同居している。対抗色のサイクルは基本セット2021にも再録されたため、2021年9月に10枚揃ってスタンダードからローテーション落ちした。
- カルロフ邸殺人事件では、同様にタップインだがETBでライブラリー操作を行える諜報ランド(行き届いた書庫/Meticulous Archiveなど)が登場した。そちらは墓地が肥やせること、基本土地タイプを持つためシナジーが豊富なことから、採用率では大きく水を開けられている。
- 戦乱のゼンディカーから基本セット2020までの間、1ターン目にジレンマが生じることがあった。この時期はバンクーバー・マリガン方式だったので、先攻でマリガンを行いライブラリーの一番上にカードを残した場合、タップインである神殿を1ターン目に出したいが占術が無駄になってしまうという状況が発生していた。基本セット2020でロンドン・マリガン方式に変更されたことで、この状態は解消された。
- タップインデュアルランドの上位互換の一つ。また白マナを生み出せるものは新ベナリア/New Benaliaの上位互換でもある。
- 神殿とは、神を祀るための建造物のこと。古代ギリシャではパルテノン神殿など、ギリシャ神話の神を祀る神殿が数多く建てられた。
- それぞれの神殿にはテーロス/Therosの2色の組み合わせに対応する10柱の神(小神)が祀られている。
- 同じく、神を祀る建造物を示したサイクルには神河物語の本殿サイクルがある。そちらは神河/Kamigawaの明神/Myojinを祀ったもので、伝説のエンチャント。
該当カード
- 奔放の神殿/Temple of Abandon (赤緑)
- 欺瞞の神殿/Temple of Deceit (青黒)
- 神秘の神殿/Temple of Mystery (緑青)
- 静寂の神殿/Temple of Silence (白黒)
- 凱旋の神殿/Temple of Triumph (赤白)
脚注
- ↑ How Theros Got Its Scry On(Internet Archive)/『テーロス』に占術が組み込まれるまで――その理由と過程(Latest Developments -デベロップ最先端- 2013年9月6日 Sam Stoddard著/益山拓也訳)
参考
- Approaching the Temple(Internet Archive)/神殿への接近(Card Preview 2020年6月9日 Kendall Pepple著)
- 2色土地
- カードの俗称