ミラディンのために!
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ミラディンのために!/For Mirrodin!とは、ファイレクシア:完全なる統一およびファイレクシア:完全なる統一統率者デッキで登場したキーワード能力。これを持つ装備品が戦場に出るときに機能する誘発型能力である。
ミラディンのために!/For Mirrodin! | |
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種別 | 誘発型能力 |
登場セット | ファイレクシア:完全なる統一 ファイレクシア:完全なる統一統率者デッキ |
CR | CR:702.163 |
アーティファクト — 装備品(Equipment)
ミラディンのために!(この装備品(Equipment)が戦場に出たとき、赤の2/2のレベル(Rebel)・クリーチャー・トークン1体を生成し、その後これをそれにつける。)
装備しているクリーチャーは+2/+2の修整を受け飛行と速攻を持つ。
装備(3)(赤)(赤)
定義
ミラディンのために!/For Mirrodin!は「この装備品が戦場に出たとき、赤の2/2のレベル・クリーチャー・トークン1体を生成し、その後これをそれにつける。」を意味する。
解説
ETBでクリーチャー・トークンを生成しつつ、それにつけるキーワード能力。装備品の弱点である「装備先のクリーチャーが存在しないと腐る」点を自らクリーチャーを用意することで補っている。
生体武器の亜種と言えるキーワード能力だが、トークンのタフネスが0でないため装備先を変えてもクリーチャーが残るようになっている。一方、装備品としてだけ見るとマナ・コストや装備コストは生体武器よりさらに割高な設定となっている。
ファイレクシア:完全なる統一およびファイレクシア:完全なる統一統率者デッキでは有色アーティファクトのみが持つ能力である。白と赤に割り振られており、同色の装備品関連カードとのシナジーを形成している。両セット全体を見ると青と緑にも1枚ずつ存在するが、黒には存在しない。
- ファイレクシア:完全なる統一のストーリーでは、ミラディン/Mirrodinの人間/Human五氏族のうちオーリオック/Auriok(白)とヴァルショク/Vulshok(赤)以外は壊滅状態にあり、中でもモリオック/Moriok(黒)は最初に新ファイレクシア/New Phyrexiaに陥落している[1]。上記の色配分や、トークンが赤である点はこうした背景もあるのではないかと考えられる。
- 初となる名前に感嘆符(!)が付いたキーワード能力。
- アン・カードを含めるならばゴチ/Gotcha!が2004年時点で存在したが、現在は能力語となっている。
ルール
- トークンを生成し、それにつけるまでが一連の能力である。生成されてからつけられるまでの間に優先権は発生しない。
- 生成されたトークンのタフネスが悪性の疫病/Virulent Plague等の常在型能力によって0以下になっていても、解決後に装備品によってタフネスが1以上になっていれば状況起因処理による死亡を免れる。
- 栄光のドミヌス、モンドラク/Mondrak, Glory Dominus等の置換効果で1度の誘発で2体以上のトークンが生成された場合、いずれか1体を選んで装備品をつける(対象を取るわけではない)。
- 機械の母、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Mother of Machines等の能力で2回以上誘発した場合、それぞれの解決時に「トークンを生成し、それにつける」ことを行う。
- 統率者戦において、固有色の決定にはそのカード自身の色とルール・テキストのマナ・シンボルのみが参照される。従って、トークンの色は固有色に関わらない。
- 例えば、共同魂の刃/Blade of Shared Soulsの固有色は青のみである。
開発秘話
新ファイレクシアの中にもミラディン人が生き残っていることを表現するため、ファイレクシア的なメカニズムに一捻り加えてミラディン側のメカニズムにすることが考案された。毒カウンター・増殖・ファイレクシア・マナはファイレクシア側の能力として再登場することが既に決定していたため、生体武器を基にすることとなった。
トークンのクリーチャー・タイプは長年の間再登場の機会が伺われていたレベルとなった。また、生体武器のデザイン上の問題である「トークンのタフネスが0であるため、必ずタフネスを強化する必要がある」点を解消するため、トークンのサイズを大きくすることにした。最初に検討された2/2で上手く働いたため、そのまま決定稿となった[2]。
当初の名前は「武器を取れ/take up arms」であったが、クリエイティブ・チームによって「ミラディンのために!/For Mirrodin!」と改名された[3]。
- なお、武器を手に/Take Up Armsというカードは既に存在する。
脚注
- ↑ Planeswalker's Guide to Phyrexia: All Will Be One/プレインズウォーカーのための『ファイレクシア:完全なる統一』案内(Feature 2023年2月1日 Grace Fong著)
- ↑ Phyrexia: All Will Be One Direction, Part 1/『ファイレクシア:完全なる統一』方的な話 その1(Making Magic 2023年1月17日 Mark Rosewater著)
- ↑ Phyrexia: All Will Be One Direction, Part 2/『ファイレクシア:完全なる統一』方的な話 その2(Making Magic 2023年1月23日 Mark Rosewater著)
参考
- Phyrexia: All Will Be One Mechanics/『ファイレクシア:完全なる統一』のメカニズム(Feature 2023年1月17日 Matt Tabak著)
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引用:総合ルール 20231117.0
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