碑出告が全てを貪る/Hidetsugu Consumes All
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エンチャント — 英雄譚(Saga)
(この英雄譚(Saga)が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承(lore)カウンター1個を加える。)
I ― マナ総量が1以下で土地でないすべてのパーマネントを破壊する。
II ― すべての墓地を追放する。
III ― この英雄譚を追放する。その後、これを変身させた状態であなたのコントロール下で戦場に戻す。
〔黒/赤〕 クリーチャー エンチャント — オーガ(Ogre) シャーマン(Shaman)
トランプル
全てを貪る者の器がダメージを与えるたび、これの上に+1/+1カウンター1個を置く。
全てを貪る者の器がプレイヤー1人にダメージを与えるたび、このターンにこれがそのプレイヤーに10点以上のダメージを与えていた場合、そのプレイヤーはこのゲームに敗北する。
エンチャントからクリーチャー・エンチャントに変身する両面カード。第1面は無情の碑出告/Heartless Hidetsuguが混沌の鬼を食らった逸話を描いた英雄譚。第2面は碑出告の似姿であるオーガ・シャーマン。
- II-
- 墓地追放。Ⅰ章で破壊したカードをそのまま排除してしまう。
- イニストラード:真夜中の狩り、真紅の契りのテーマである墓地利用を纏めて対策。
- ただしⅡ章の能力である以上、奇襲性は低く1ターンはソーサリー・タイミングでの対処を許す。
変身後は3/3トランプルが基本骨格。出るのが通常3ターン目、変身したターンは召喚酔いしているので攻撃できるのは6ターン目から。流石にその頃には戦力としてはかなり辛い。その点をカバーするべく、ダメージを与える度に誘発する+1/+1カウンターでの強化が可能。戦闘ダメージにも対戦相手にも限らないので、格闘や噛みつきを用いても構わない。
そして目玉となるのは3番目。プレイヤーにダメージを与えた時、そのターンに合計10点以上のダメージをこれが与えていた場合、強制敗北。要するに特殊勝利カードの新種。こちらもやはり戦闘ダメージに限定されておらず、また一度に10点与える必要も無いので、二段攻撃を持たせればパワー5以上で勝利条件を満たせる。もちろん連続突撃/Relentless Assault系の呪文との相性も抜群。トランプルはここで生きてきて、一定以上のパワーがあればブロッカーがいようとも諸共に叩き潰すことが可能。
これ自身は除去耐性が無く、また攻撃による強化だけで狙って行くのはあまりに効率が悪い。というよりもそれだけで勝利できるようならば、その頃には対戦相手のライフは空になっているだろう。二段攻撃を付与させつつ、パンプアップなどで効率的に強化して叩き込むのが基本。黒赤だがこの勝利条件を満たすつもりなら緑を入れておくとよい。パンプアップはもちろん、格闘や噛みつきでブロッカーの排除をしつつ強化していける。
総じてリミテッド用のカードとは言い難い。Ⅰ、Ⅱ章の効果も含め、トークンや墓地利用の跋扈する登場時のスタンダード環境に向いており、多色地形が豊富なことからタッチも容易。特殊勝利を狙わなくとも、Ⅰ、Ⅱ章だけで対策カードとしての機能は果たすことから、単にトークン対策・墓地対策としてサイドボードに入れておくのも選択肢になる。
- 第2面は碑出告/Hidetsuguの似姿であること、10点のダメージが関わる勝利条件カードということで、碑出告の第二の儀式/Hidetsugu's Second Riteが意識されていると思われる。