闇の腹心/Dark Confidant
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クリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
あなたのアップキープの開始時に、あなたのライブラリーの一番上のカードを1枚公開し、そのカードをあなたの手札に加える。あなたは、そのマナ総量に等しい点数のライフを失う。
2/1Bob Maherがデザインした超強力クリーチャー。毎ターン、ライフと引き換えに追加でカードを入手できる。失うライフの量が不安定なファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arenaを内蔵したような能力である。
言うまでもなく、恒久的にカード・アドバンテージを取れ、その差で対戦相手を圧倒できるのならば多少のライフなど些細な代償。2マナでパワー2のクリーチャーなので普通にダメージ源になるのも大きなポイントである。
ウィニーをはじめとするビートダウンの息切れ防止、コントロールデッキのアドバンテージ獲得源、コンボデッキの手札補充など、デッキタイプ・フォーマット問わず幅広く活躍を見せるパワーカードである。具体的な採用デッキとしてはスタンダードの8ヒッピーやスノウ・ストンピィ・呪師コントロール、エクステンデッドのDarkCALやDDT、レガシーの各種ビートダウン、ヴィンテージのTezzeret's Vaultなどなど枚挙に暇が無い。その活躍っぷりは「土地がめくれたら宇宙ですよ」という流行語を生むほど。
ただし、あくまでもタフネスが1のクリーチャーであるため、除去されやすい。強さが知れ渡った今では、ほとんどの場合、序盤に出すとアップキープを迎えるまでもなく除去されてしまう。特に、同じラヴニカ:ギルドの都に収録された暗黒破/Darkblastは天敵である。
ライブラリーの一番上が土地や0マナカードならばライフを失うことなくカードを入手できるので、ライブラリー操作カードとの相性がよい。師範の占い独楽/Sensei's Divining Topあたりが相方として適任であり、よく使われた。ライブラリーの上から3枚以内に土地がなかったとしても、独楽をライブラリーの一番上に戻すことでライフの損失を1点に抑えられる。
ただし、実際にはデッキ構成自体をこのクリーチャーに合わせる場合が多いので、独楽とのコンボに頼るような用いられ方はほとんどされず、相殺/Counterbalanceや占術の岩床/Scrying Sheetsと3枚セットとして投入されることが多い。→ストラクチャー・アンド・フォース、ヤソコン
- ディセンションで再登場した分割カードとは相性が悪い。それぞれの点数で見たマナ・コスト分ずつ参照されるので、結果的に両方の合計コスト分ライフを失ってしまう。
- それでも隆盛+下落/Rise+Fallは比較的一緒に入っている場合がある。
- 無論陰謀団の呪い/Curse of the Cabalなんかを一緒に入れるのはおすすめしない。10ライフを失うのはいくらなんでも痛すぎる。
- だが、これと大いなるガルガドン/Greater Gargadonを4枚ずつ投入したデッキがアメリカ選手権07でトップ8入りしてしまった。このカードのポテンシャルを伺わせる結果である。→ラクドス・アグロ
ルーリング(誘発忘れ)
- 2007年改正前のルールでは公開せずに手札に加えた場合、ジャッジが手札の中で最も大きい点数で見たマナ・コストを持つカード1枚を公開させ、その点数のライフを失わせていた。現在は闇の腹心の能力を忘れた場合、(ほかに考えるべき状況がなければ)それはドロー・ステップのドローと考えることができる。忘れてしまった能力はターンサイクル内で気づいたときにスタックに置かれる。その上でドロー・ステップのドローをしてしまった場合過剰なカードを引いたものとする。
- 腹心が既に除去されているのを忘れて、ついライブラリーをめくってしまうというミスにも気をつけたい。アップキープ・ステップは落ち着いてプレイするように。これと似たような現象は師範の占い独楽/Sensei's Divining Topにおいても多く見られる。
- ライブラリーの上に何らかのマーカーを置くことが許されているので、心配なら目印を置いておこう。
インビテーショナルカード
このカードはインビテーショナル04優勝者、Bob Maherによってデザインされたインビテーショナルカードである。そのため、愛称として「ボブ」の名前で呼ばれている。
Bob Maherの最初のデザイン案は以下のような感じであった。
非公式/非実在カード
Asp's Grasp (緑)ソーサリー
プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは毒カウンターを9個得る。
毒カウンターは当時お払い箱扱いだったし、それでなくても1ターンキルの確率が非常に高いため当然却下。もちろんこれは、自分が優勝するとは思っていなかったため、適当に作って提出しただけであった。