メカ巨神のコア/Mechtitan Core
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アーティファクト — 機体(Vehicle)
(5),メカ巨神のコアと、あなたがコントロールしていてこれでないアーティファクト・クリーチャーや機体(Vehicle)のうち4体を追放する:《メカ巨神/Mechtitan》という名前で飛行と警戒とトランプルと絆魂と速攻を持ちすべての色である10/10の伝説の構築物(Construct)アーティファクト・クリーチャー・トークン1体を生成する。そのトークンが戦場を離れたとき、メカ巨神のコアを除く、メカ巨神のコアによって追放されているすべてのカードを、オーナーのコントロール下でタップ状態で戦場に戻す。
搭乗2
カード名、イラスト、能力の全てからむせ返るほどの夢とロマンとフレーバーが溢れ出している機体。
起動型能力を抜きにした機体としての素の性能は2マナで搭乗2の2/4と、それなりの性能。タフネスが高めのため、相手のブロッカーを気にせず攻撃することも、ある程度のサイズまでの相手のアタッカーをブロックすることもできる。
しかし、それだけではレアの機体として相応の性能とは言えない。このカードの本領はやはり起動型能力があってこそであろう。他の機体やアーティファクト・クリーチャー4体を追放して5体合体し、10/10の巨大なサイズと全ての色、大量のキーワード能力を併せ持つ伝説のクリーチャートークン、メカ巨神/Mechtitanが降臨する。速攻を持つため戦場に出たターンで攻撃でき、飛行とトランプルによって相手はブロッカーによる対処も困難、絆魂により合体した時点でライフを相当詰められていても巻き返せる。警戒により守りも万全。
万一メカ巨神を相手に対処されて戦場を離れたとしても、メカ巨神のコア以外の追放された4枚は戦場に戻るため、アドバンテージを失うということはない。その際、電圧改竄メカ/Surgehacker Mechなどが持つETB能力が再度誘発するのもポイント。
リミテッドにおいては、2マナ・搭乗2・2/4という巣の性能の時点でそれなりには優秀であり、3/2までのクリーチャーを受け止めることが可能。ただし、それだけであればアンコモン以下のカードにもより優先度の高い選択肢は多い。やはりこのカードは合体してこそ。幸い起動型能力のコストに要求される機体やアーティファクト・クリーチャーは低レアリティ帯にも豊富で、リミテッドでも合体は現実的であろう。合体さえしてしまえば、相手が確定除去等で対処できなければほぼ勝利確定。
問題は構築環境である。莫大な対価を支払って生成するメカ巨神は速攻を含む大量のキーワード能力を持つものの、10/10のサイズ以外に除去耐性を持たない点は構築戦においてはやや苦しい。メカ巨神のコアを戦場に出した時点でメカ巨神の出現を対戦相手に予告してあげているようなものであり、インスタントタイミングでの除去やバウンスを得意とする黒や青相手にはメカ巨神を生成したそばから対処されて一度も攻撃できずに退場となることも多いだろう。さらに登場時のスタンダードには耐え抜くもの、母聖樹/Boseiju, Who Enduresや削剥/Abradeといったメインボードから採用可能なアーティファクト対策が存在し、本来確定除去を得意としない緑や赤にさえ一度も攻撃できずに対処されることもある。無論、2ゲーム目以降はサイドボードから対策カードが追加投入されることだろう。
総じて、カードから溢れ出すロマンを実戦で実現するには工夫が必要な一枚である。機体を基本戦術とするデッキに少数採用し、メカ巨神は「裏の手」程度に用いる用法も一つの手か。モチーフとなっているであろう、映画やアニメに登場する「合体する巨大ロボット」のような活躍をさせられるかどうかはプレイヤー次第。
- メカ巨神トークンが伝説である一方で、メカ巨神のコア自身は伝説ではない。こればかりを戦場に並べて合体させることも可能。
- メカ巨神トークンが戦場を離れたときに誘発する能力は、メカ巨神のコアの起動型能力が作り出す遅延誘発型能力である。
- 起動型能力を打ち消されてしまうと目も当てられない。5マナ支払った結果メカ巨神トークンは生成されず、能力起動のコストとして追放した5枚のカードも戦場に戻ってくることはない。登場時のスタンダードにも能力の打ち消しが可能な過充電縫合体/Overcharged Amalgamが存在する。
- 特別版カードイラストを手掛けたのは森下直親。森下は「機動戦士ガンダム」シリーズに登場するロボット(モビルスーツ)のイラストを数多く手掛けてきたイラストレーターであり、それを踏まえての人選であろう。
- 「巨神」という単語は広辞苑には載っていない。1980年放送開始のアニメ「伝説巨神イデオン」を初出とする、アニメ等のサブカルチャー作品で度々用いられる用語である。
- 「きょじん」「きょしん」の二通りの読み方をされるが、本カードでは「きょしん」とルビが振られている。
- モチーフは、日本のアニメ「百獣王ゴライオン」をアメリカ向けに編集したアニメ「ボルトロン」[1]。
参考
- ↑ Ethan Fleischer(Ethan FleischerのTwitter 2022年2月2日)