集合した中隊/Collected Company
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緑に時折登場する、ライブラリーからクリーチャーをタダで戦場に出せる呪文。動物の魅了/Animal Magnetismの系譜の一つ。
サーチ呪文ではなく、ライブラリーの一番上から6枚のうちマナ総量が3以下のみ、残りはライブラリーの一番下へと送られる条件付きだが、一度に参照できるカード数が多く、インスタント・タイミングで最大2体のクリーチャーをクリーチャー・タイプや色を問わず展開できるのが強み。また2~3マナのクリーチャーが2体出せれば、この呪文を唱えた4マナに対して差し引きゼロか1~2マナを踏み倒せた事になる。
登場時のスタンダード環境では召喚の調べ/Chord of Callingや書かれざるものの視認/See the Unwrittenと競合する。確実性と汎用性ではそれらに劣るが、こちらには軽さに加えてアドバンテージを獲得しやすいという強みがある。デッキによって使い分けたい。また、モダンやレガシーともなれば低マナ・コストかつ強力なクリーチャーが豊富に存在するので、それらを直接戦場へ出す手段としての活躍も期待できる。
スタンダードでは、参入直後は緑白カンパニーや4色カンパニーのようにこれを主軸に据えたデッキが登場した他、これのために緑をタッチする青単信心も登場した。しかしこの時点ではやや影は薄く、どちらかと言えばモダン以下で真価を発揮するカードと見られていた。ローテーション後はアリストクラッツや先祖の結集で採用された。ゲートウォッチの誓いで森の代言者/Sylvan Advocateや反射魔道士/Reflector Mageなどゲームのどの段階でも優秀なクリーチャーを獲得したことによりバント・カンパニーがメタゲームの最上位にのしあがり、スタンダード落ちまで環境を支配した。その環境の支配率はR&Dにも問題視され、Sam Stoddardのコラムでこのカードがたびたび取り上げられた[1][2][3]。最終的には「禁止しなかったのは間違いだった」とまで言わしめている一方、当時の禁止改訂のタイミング(セット発売時のみ)では適切なタイミングがなかった[4]。
モダンでもそれまではローグデッキ止まりだったエルフやアリストクラッツを大きく強化し、Zooや無限頑強が再度メタゲームに食い込む原動力となっている。ドルイド・コンボの別名「カウンター・カンパニー」では名前の由来にもなっている。 また、スピリットにおいてもこのカードと貴族の教主/Noble Hierarch、及びサイドボードのカードのために緑を足した「バント・スピリット」が主流となっている。
- のちにソーサリー対応版である集合妖術/Collected Conjuringが登場した。
参考
- ↑ スパイク向けカードのデベロップ(Latest Development 2016年8月5日)
- ↑ スタンダードの多様性(Latest Development 2016年8月12日)
- ↑ 『異界月』スタンダード総括(Latest Development 2016年9月2日)
- ↑ スタンダード(Latest Development 2017年1月13日)