その場しのぎの人形/Makeshift Mannequin
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インスタント
あなたの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とし、それをその上にマネキン(mannequin)・カウンターが1個置かれた状態で戦場に戻す。そのクリーチャーがその上にマネキン・カウンターが置かれ続けているかぎり、それは「このクリーチャーが呪文や能力の対象になったとき、これを生け贄に捧げる。」を持つ。
クリーチャーを壊れやすくしてリアニメイトするカード。ほぼインスタント版ゾンビ化/Zombifyであるが、呪文や能力の対象になると生け贄に捧げられてしまうというデメリットが付く。
既存のリアニメイトデッキで使う場合、たしかにインスタントとなったことで対戦相手の隙はつきやすくなったが、通常リアニメイトデッキはリアニメイトした少数のクリーチャーで押し切る形をとるので、壊れやすくなるというデメリットの方が痛く、既存のリアニメイトカードとすんなり挿げ替えることはできない。このカードに合ったクリーチャーを選んで釣ってやる必要があり、その意味では既存のリアニメイトカードとは一線を画す。
被覆やプロテクション持ちのクリーチャー、センギアの吸血魔/Sengir Nosferatuのように一時的に戦場を離れて戻る能力を持つクリーチャーなら、「壊れやすくなる」効果を大体無視できる。また、単純に187クリーチャーなど、壊れても損にならないクリーチャーを使うのも一つの選択である。この場合CIP能力次第ではよりインスタントである点を活かしやすい。
同ブロックで登場した想起や頑強との相性がよく、特に想起とのシナジーではスタンダードやローウィン=シャドウムーア・ブロック構築でその名を冠したマネキンコントロールを生み出した。また、同時期のリアニメイトでもボガーダンのヘルカイト/Bogardan Hellkiteを釣る手段としても活躍している。
壊れやすいことを逆手にとって墓地に落ちることで効果を発揮するクリーチャーを用いるのもよい。ローウィン=シャドウムーア・ブロック構築ではエレメンタルデッキに積まれ、苦手とするフェアリー相手にカウンターや霧縛りの徒党/Mistbind Cliqueの隙を突いて目覚ましヒバリ/Reveillarkなどを戦場に出すために活躍した。
- マネキン・カウンターを取り除けば普通のクリーチャーに戻るのだが、時計回し/Clockspinningなどの対象を取る呪文や能力では先に生け贄に捧げられてしまう。対象を取らずにカウンターを取り除けるのはローウィン現在では、霊気の断絶/AEther Snap、魔力の導管/Power Conduit、大海の心臓、致清/Chisei, Heart of Oceans(とGiant Fan、Hungry Hungry Heifer)だけ。
- 覇権は対象を取らないため、これで釣ったクリーチャーを利用することが可能。その後覇権持ちクリーチャーが戦場を離れた場合、その時点で別のオブジェクトとして扱われるため、マネキン・カウンターが乗っていない状態で戦場に戻ってくることになる。