蛇変化/Snakeform
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インスタント
クリーチャー1体を対象とする。ターン終了時まで、それはすべての能力を失うとともに、基本のパワーとタフネスが1/1の緑の蛇(Snake)になる。
カードを1枚引く。
キャントリップが付いた羊術/Ovinizeの亜種。能力を失わせて1/1の緑の蛇にする。
元々戦闘が得意な緑にとってコンバット・トリック的な要素として使用出来るだけでなく、うまくすれば1ドローとの相乗効果でアドバンテージを得る事が可能である。羊術と異なりパワーを完全には無力化できてはいないが、除去の苦手な緑にとっては、擬似的な除去として使える貴重な呪文である。-1/-1カウンターと組み合わせることで確実な除去となることは、-1/-1カウンターをテーマとするシャドウムーア・ブロックでは重要なプレイングである。
リミテッドでは汎用性の高いコンバット・トリックとして使える。構築では他のカードと合わせないと効果が薄いため、確定除去に比べると採用率は劣る。ただし、戦場を離れることを誘発条件とする誘発型能力を誘発させずに対処できるため、目覚ましヒバリ/Reveillark対策として使われることもある。
- 種類別で分類すると、「蛇になる」は第4種、「緑になる」は第5種、「能力を失う」は第6種、「1/1になる」は第7b種である。
- 登場時とは分類が異なっているため注意。登場時については下記解説を参照。
亜神オーラとの相互作用
登場時は、色変更効果と能力追加・除去効果が同種であったため、同ブロックに存在する超者の意向/Favor of the Overbeingのような亜神・オーラとの相互作用が非常にややこしかった。いずれもコモンであり、リミテッドで見かける機会が多い難しい問題であった。
超者の意向を例に、以下で当時のルールの下での処理を解説する。蛇変化の「すべての能力を失い、緑になる」を効果A、超者の意向の「緑である限り警戒を持つ」を効果B、「青である限り飛行を持つ」を効果Cとする。この3つの効果は、当時のルールではすべて同じ種類別(当時の第5種)であったため、クリーチャーのそれ以前の色によって依存関係が変化した。
- 超者の意向をつけたさまようもの/Wandering Onesに蛇変化を唱えた場合を考える。さまようものは青なので、効果Aを適用することによって効果Bが適用されるようになるため、効果Bは効果Aに依存する。また、効果Aを適用することによって効果Cが適用されなくなるため、効果Cは効果Aに依存する。一方で効果Aは効果B,Cのいずれにも依存していない。よって、第5種は効果A→B→Cの順に適用され、緑の2/2で蛇の警戒を持ったクリーチャーになる。
- 同様の状況で灰色熊/Grizzly Bearsを考える。灰色熊は緑なので、効果Aの適用によって効果Bの適用は変わらないため、互いに独立している。また、効果Aの適用によって効果Cの適用も変わらないため、互いに独立している。よって、第5種はタイムスタンプを考慮すると効果B→C→Aの順に適用され、緑の2/2で蛇の能力を持たないクリーチャーになる。
基本セット2010発売時のルール変更により、色変更効果と能力追加・除去効果が別の種類別となったため、上記のような依存関係を考慮する必要はなくなった。先に第5種の「緑になる」を適用した後、第6種の「能力を失う」「緑である限り警戒を持つ」「青である限り飛行を持つ」の3つをタイムスタンプ順に適用すればよい。超者の意向をつけた後に蛇変化を唱えたならば能力を持たず、蛇変化を唱えた後に超者の意向をつけたならば警戒を持つ。