無限への突入/Enter the Infinite
提供:MTG Wiki
ソーサリー
あなたのライブラリーにあるカードの枚数と等しい枚数のカードを引く。その後、あなたの手札にあるカードを1枚、あなたのライブラリーの一番上に置く。あなたの次のターンまで、あなたの手札の上限は無くなる。
空前絶後の大規模ドロー呪文。ライブラリーを引き尽くしたあと、1枚だけ戻す。当然ながらこんな呪文が軽いはずもなく、クァドラプルシンボルの12マナというこれまた記録的に重いマナ・コストが設定されている。
12マナとなると、ランプ系デッキでも真っ正直に唱えるのはさすがに手間取る。それ以上にライブラリーの残り枚数が1枚になるため、霊感/Inspiration等の他プレイヤーも対象に取れるドロー呪文や効果、切削を食らうだけでゲームの勝敗が揺るぎかねない。したがって、これを唱えたターンで即座に勝ってしまうか、ライブラリーを補充するなどのプレイが必須となる。
やはり、コストの踏み倒しや無限マナと組み合わせてのコンボパーツとするのが最も望ましい用い方となる。基本セット2013収録の全知/Omniscienceは優秀なパートナーであり、無限への突入のコストを踏み倒し、加えて神秘を操る者、ジェイス/Jace, Wielder of Mysteriesやタッサの神託者/Thassa's Oracleといったフィニッシャーをありったけの打ち消し呪文で守りつつ一挙に勝利へと繋げられる。さらにエターナル環境下では実物提示教育/Show and Tellやドリーム・ホール/Dream Hallsを介して全知のマナコストを踏み倒すデッキが存在する。→全知実物提示教育
パイオニアでは吹き荒れる潜在能力コンボで出来事ソーサリーを元手に踏み倒されるほか、睡蓮の原野コンボでも神秘を操る者、ジェイスを用いる初期型で使用されていた。
- 登場時点で、ソーサリー最大のマナ総量を持っていた(のちに基本セット2021に同じく12マナの一斉噴火/Volcanic Salvoが収録)。コスト減少能力を内蔵しないカードとしては引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Tornに次いで2位タイ(→各種カードランキング)。
- ギルド門侵犯版のイラスト右側には多種多様なものが描かれている。中でもイラスト中央下部分には、日本の妖怪である網切をモチーフにしたものが描かれており興味深い。
- イラストを担当したTerese Nielsenが自身のブログで思考過程を振り返っている[1]。
- 初出時はイゼット団/The Izzetの呪文であったが、ラヴニカ・リマスターの再録版ではアゾリウス評議会/The Azorius Senateの呪文となっている(イラスト)。
「ひとつ思いついた――では足りぬ。すべて思いつけ。」― ニヴ=ミゼット(出典:ギルド門侵犯版)
[編集] 参考
- ↑ Enter the Infinite(2013年1月18日)
- Going Infinite(Internet Archive) (From the Lab、2013年1月17日、文:Mike Cannon)
- クァドラプルシンボル
- カード個別評価:ギルド門侵犯 - 神話レア
- カード個別評価:ラヴニカ・リマスター - 神話レア(コレクター・ブースター限定カード)