溺神の信奉者、リーア/Lier, Disciple of the Drowned
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*墓地のカードにフラッシュバックを与えることについては[[瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage#ルール]]も参照。 | *墓地のカードにフラッシュバックを与えることについては[[瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage#ルール]]も参照。 | ||
− | *[[墓地]]の[[当事者カード]]や[[モードを持つ両面カード]]についても、[[出来事]]の側やインスタントやソーサリーである側ならフラッシュバックで唱えることができる<ref>[https://twitter.com/testing_box/status/1448857594815127562 MTG質問箱](認定ジャッジ運営のTwitter [[2021年]]10月15日)</ref> | + | *[[墓地]]の[[当事者カード]]や[[モードを持つ両面カード]]についても、[[出来事]]の側やインスタントやソーサリーである側ならフラッシュバックで唱えることができる<ref>[https://twitter.com/testing_box/status/1448857594815127562 MTG質問箱](認定ジャッジ運営のTwitter [[2021年]]10月15日)</ref>。[[唱える#代替の特性があるカードの扱い]]も参照。 |
**[[Matt Tabak]]はこの相互作用についてはルール上適正であるが審議中であると述べていたが<ref>[https://twitter.com/WotC_Matt/status/1449474410159640579 Matt Tabak]([[Matt Tabak]]のツイッター 2021年10月17日)</ref>、その後特にアナウンスや[[総合ルール]]の改訂は無い。 | **[[Matt Tabak]]はこの相互作用についてはルール上適正であるが審議中であると述べていたが<ref>[https://twitter.com/WotC_Matt/status/1449474410159640579 Matt Tabak]([[Matt Tabak]]のツイッター 2021年10月17日)</ref>、その後特にアナウンスや[[総合ルール]]の改訂は無い。 | ||
**[[MTGアリーナ]]では[[2021年]]10月時点ではこの相互作用はサポートされていなかったが、[[2022年]]3月7日のアップデートで可能となった<ref>[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0035848/ MTGアリーナ:パッチノート 2022.13.10](マジック日本公式サイト [[2022年]]3月7日)</ref>。 | **[[MTGアリーナ]]では[[2021年]]10月時点ではこの相互作用はサポートされていなかったが、[[2022年]]3月7日のアップデートで可能となった<ref>[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0035848/ MTGアリーナ:パッチノート 2022.13.10](マジック日本公式サイト [[2022年]]3月7日)</ref>。 |
2024年7月6日 (土) 12:02時点における最新版
伝説のクリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
すべての呪文は打ち消されない。
あなたの墓地にありインスタントやソーサリーであるすべてのカードはフラッシュバックを持つ。そのフラッシュバック・コストは、そのカードのマナ・コストに等しい。
すべての呪文が打ち消されなくなる能力と、自分の墓地にあるインスタントとソーサリーにフラッシュバックを与える能力という2種類の常在型能力を持つ伝説のクリーチャー。
戦場に出てしまえば莫大なカード・アドバンテージを獲得できるが、代わりに青の強みである打ち消しが一切機能しなくなってしまい、このカードを除去から守る手段が大きく限定されてしまうのが難点。事前に手札破壊や手札の内容を見る効果により安全を確認することも考えられるが今引きに対してはほぼ無力。バウンスでこれを守ることもできるが、戦場を離れた時点で常在型能力が途切れてしまう上、マナ総量がそれなりに重いこのカードを出し直す際にテンポ・アドバンテージの遅れをとってしまいがち。盤面に定着したとしても、打ち消しにより相手を妨害できない点はネックであり、フラッシュバックによる疑似的なハンド・アドバンテージを盤面に還元できないまま押し切られることも考えられる。
ひるがえって、このカードを守る手段や相手への妨害手段を打ち消し以外に用意できる場合は話が別。一度使った除去・手札破壊・ドロー呪文などを再利用できるのはシンプルながら強力であり、打ち消しを多用するコントロールデッキや護法を持つクリーチャーに対しては強気に出ることができる。セルフバウンスによる常在型能力の消失・テンポの遅れも、潤沢なマナがあり後手の対応手段が豊富な状況ではあまり苦にならない。単体除去に対しては呪禁で守るという選択肢もある。とはいえこのカード単体ではアドバンテージを獲得する以上のことは難しく、デッキ構築自体をこのカードに寄せながら別途フィニッシャーを採用しなければならない、という点には留意したい。
スタンダードでは予想外の授かり物/Unexpected Windfall・黄金架のドラゴン/Goldspan Dragonといったマナ確保手段と同居しており、また呪文を唱えることを参照するフィニッシャーとしてくすぶる卵/Smoldering Eggや船砕きの怪物/Hullbreaker Horrorがいるため、これらのカードとともにコントロールデッキで採用されることがある。デッキの安定性を上げつつ墓地を肥やせる考慮/Consider、相手への妨害としてもこのカードを守る手段としても機能する消えゆく希望/Fading Hope、土地を伸ばしつつ地道な回復で延命を図れる環境科学/Environmental Sciencesなど下地となるカードにも恵まれる。打ち消しでない青の妨害手段として強力なゼロ除算/Divide by Zeroを再利用できるのも大きなメリットだが、逆に対戦相手がそういったカードを使ってくる可能性も忘れずにおきたい。環境においてもイゼット天啓やその亜種であるグリクシス天啓に採用されており、圧倒的カード・アドバンテージでゲームを決定づける役割を担っていた。
パイオニアでは睡蓮の原野コンボに採用される。睡蓮の原野/Lotus Fieldとそれをアンタップする呪文さえあれば、マナの消費を気にせず次々と呪文を唱えていくことができる。基本的にピン挿しで、出現の根本原理/Emergent Ultimatumなどのサーチカードで必要時のみ呼び出される。
- 使い勝手は過去にあったヨーグモスの行動計画/Yawgmoth's Agendaに近い。序盤の手札破壊、除去、バウンス呪文を再利用してリソースを稼ぐという点が共通する。またこちらは呪文全てを打ち消されなくすることで、あちらは各ターンに1度しか呪文を唱えられなくすることで打ち消しの再利用を制限している。
- 基本的には自身の能力によって打ち消し呪文が利用できなくなるが、墓地からフラッシュバックで打ち消し呪文を唱えたことに対応して自身をバウンスすることで、墓地の打ち消し呪文を利用することもできる。
- イクサラン:失われし洞窟シーズンにおけるストアチャンピオンシップの優勝賞品として、テキストレスのプロモーション・カードが存在している[1]。
[編集] ルール
- 呪文が打ち消されなくなる常在型能力は戦場でのみ機能する。呪文としてスタック上にあるリーアは打ち消されうる。
- 墓地のカードにフラッシュバックを与えることについては瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage#ルールも参照。
- 墓地の当事者カードやモードを持つ両面カードについても、出来事の側やインスタントやソーサリーである側ならフラッシュバックで唱えることができる[2]。唱える#代替の特性があるカードの扱いも参照。
[編集] MTGアリーナにおける再調整
MTGアリーナ専用カード
Lier, Disciple of the Drowned / 溺神の信奉者、リーア (3)(青)(青)伝説のクリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
すべての呪文は打ち消されない。
あなたのターンであるかぎり、あなたの墓地にありインスタントやソーサリーであるすべてのカードはフラッシュバックを持つ。そのフラッシュバック・コストは、そのカードのマナ・コストに等しい。
2022年1月27日、Magic: The Gathering Arenaにおいて、アルケミーとヒストリックで使用できるカードに再調整が行われた[5]。
消えゆく希望/Fading Hopeやゼロ除算/Divide by Zeroといったバウンス呪文を絡めると盤面制圧とリーアの保護の両方が容易となっていたため、フラッシュバック付与が自分のターン限定になる下方修正がなされた。
[編集] 関連カード
- リーア
- 溺神の信奉者、リーア/Lier, Disciple of the Drowned
- カティルダとリーア/Katilda and Lier
[編集] ストーリー
リーア/Lierはイニストラード/Innistradに住む人間/Humanの司祭。男性(イラスト1、イラスト2)。
リーアは、海と嵐を司る古の神を崇拝する教団の、邪悪で強大な高司祭だ。その教団は吸血鬼/Vampireの流城のルノ/Runo Stromkirkが何十年も前に設立したもので、リーアほどに熱心な司祭はこれまでいなかった。彼が説くところによれば、地上は恐怖で覆われており、それは人類が地上を踏むことを意図されていなかった確かな証拠だ。そして教団の崇める神が戻ってきた暁には、海が地上を飲み込み、相応しき者だけが海中の楽園に連れて行かれるのだ。今のところ、この主張は立証されていない。
[編集] 登場作品・登場記事
- The New Legends of Innistrad: Midnight Hunt/『イニストラード:真夜中の狩り』の伝説たち 新規編(Feature 2021年9月16日 Ari Zirulnik and Grace Fong著)
[編集] 脚注
- ↑ Where and How to Play The Lost Caverns of Ixalan/『イクサラン:失われし洞窟』シーズンのイベント一覧(magic.gg 2023年11月9日)
- ↑ MTG質問箱(認定ジャッジ運営のTwitter 2021年10月15日)
- ↑ Matt Tabak(Matt Tabakのツイッター 2021年10月17日)
- ↑ MTGアリーナ:パッチノート 2022.13.10(マジック日本公式サイト 2022年3月7日)
- ↑ Alchemy Rebalancing for January 27, 2022/2022年1月27日 アルケミー再調整告知(Daily MTG 2022年1月25日)