予想外の授かり物/Unexpected Windfall
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インスタント
この呪文を唱えるための追加コストとして、カード1枚を捨てる。
カード2枚を引き、宝物(Treasure)トークン2つを生成する。(それらは、「(T),このアーティファクトを生け贄に捧げる:好きな色1色のマナ1点を加える。」を持つアーティファクトである。)
ルーター系ドローの一種。インスタントとなった代わりに色拘束の強くなった海賊の略奪/Pirate's Pillage。
登場時のスタンダードでは戦利品奪取/Seize the Spoilsと用途が被るが、こちらは1マナ重くなった代わりにインスタントかつ生成する宝物の数が増えた利点がある。
序盤から使っていくには重く、終盤になってからでは宝物のありがたみが薄い。打ち消しを苦手とするこの系統のカードの中でも比較的重いため、カウンターの的にされるリスクも大きい。単純に手札の交換目的では使いづらいカードである。
眷者の神童、キナン/Kinnan, Bonder Prodigyか黄金架のドラゴン/Goldspan Dragonがいれば、支払った4マナがまるごと返還される。これは戦利品奪取にはない利点である。さらに二重の一撃/Dual Strike等でコピーしてやれば、唱える前より手札もマナも増えている、という状況を作れる。ルーターとしてコンボパーツを集めるだけでなく、自身がコンボの中核となれる個性を持った1枚。
スタンダードではローテーション後のイゼット天啓に採用された。アールンドの天啓/Alrund's Epiphanyと感電の反復/Galvanic Iterationのコンボのためのコンボパーツの引き込みと8マナ域への到達を担い、これ自身も感電の反復と相性が良い。
ニューカペナの街角ではシングルシンボルになった上位互換の大勝ち/Big Scoreが登場。ローテーションまでの期間で同居することになった。元々採用されていたデッキではそちらに入れ替えられており、イゼット・カラミティなどコンボ色の強いデッキでは7~8枚体制で併用された。
フォーゴトン・レルム探訪リミテッドはアグロデッキの猛攻が激しく、そのようなマッチアップでは手札交換に4マナ払う余裕はないだろう。恒久的にマナが増えるわけではないが、重いカードにつなげて一気にテンポを取り返す、一種のランプカードと考えたほうがよい。
- 既に意外な授かり物/Windfallという名前のカードがある。
- windfallとは風で果樹から落ちた果物のことであり、「思いがけない利益」「棚ぼた」というニュアンスで使われる。非常に紛らわしいカード名になってしまっているのは仕方のないところか。