セレズニア議事会/The Selesnya Conclave
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森の樹冠より高い位置にある道路で、最も純度が高く白い「ビジャン石灰岩」により形作られている。中心地には黒花崗岩が埋め込まれており、セレズニアのシンボルとなっている。宗教的な祝祭や信者たちの大規模な集会が行われることもあるが、基本的には市場として利用されている。また、眼下の森を破壊することなく物資や巨大な獣を移動させるための公道としても用いられている。 | 森の樹冠より高い位置にある道路で、最も純度が高く白い「ビジャン石灰岩」により形作られている。中心地には黒花崗岩が埋め込まれており、セレズニアのシンボルとなっている。宗教的な祝祭や信者たちの大規模な集会が行われることもあるが、基本的には市場として利用されている。また、眼下の森を破壊することなく物資や巨大な獣を移動させるための公道としても用いられている。 | ||
− | * | + | *[[鎧の狼乗り/Armored Wolf-Rider]]の[[フレイバー・テキスト]]では「中央大広場」と訳されている。 |
+ | **ストーリー記事では「大いなる流れを繋ぐ者」と訳されているが([https://magic.wizards.com/en/news/feature/great-concourse-2012-10-23 The Great Concourse]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/0004377/ 大いなる流れを繋ぐ者])これは実際の道路ではなくトロスターニの比喩表現である。 | ||
==用語== | ==用語== |
2024年1月23日 (火) 02:24時点における最新版
- アゾリウス評議会/The Azorius Senate(白青)
- ディミーア家/House Dimir(青黒)
- ラクドス教団/The Cult of Rakdos(黒赤)
- グルール一族/The Gruul Clans(赤緑)
- セレズニア議事会/The Selesnya Conclave(緑白)
- オルゾフ組/The Orzhov Syndicate(白黒)
- イゼット団/The Izzet(青赤)
- ゴルガリ団/The Golgari(黒緑)
- ボロス軍/Boros Legion(赤白)
- シミック連合/The Simic Combine(緑青)
セレズニア議事会/The Selesnya Conclaveは、ラヴニカ/Ravnicaにおける10のギルド/Guildの1つ。色は緑白で、2色の友好色たるあたりの性格(共同体主義)である。「議事会」の別名を持つ。
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[編集] 解説
セレズニアの基本理念は、セレズニア議事会の福音者である狼乗りのトルシミールの言葉に現れている。「我らと共にあるならば、すべてが平等だ。それまでは、お前の存在は無い。」すなわち、共同体であることを何よりも重視し、その中のすべてのものはその役割に関わらず平等であると考えている。その構成員は無私無欲で他人に尽くすものたちであり、それは洗脳的・狂信的集団であるようにも見える。実際に洗脳が行われているかどうかは詳細は不明だが。
また、自然に根ざした団体でもあり、自然と調和しそれを世界全体に広げることを目的としている。しかし、その信念の強さと場所を選ばないやり方から、他のギルドとの紛争の理由にもなっている。
指導者はセレズニアのパルンでもあり、「自然そのものの顕現」「世界魂」とも呼ばれるマット・セレズニア(マトセレズニアとも訳される)、そしてその声を伝えるドライアドのグループである議事会、ひいては部分的に意識を共有しているセレズニアのメンバー全員が指導者と言える。
本拠地は世界最古の巨大樹ヴィトゥ=ガジー。既に枯れているが、魔術により生かされており、その幹には非常に重要な場所が存在している。
[編集] ラヴニカ・ブロック
ザデック/Szadekの計略によりマット・セレズニアは抹殺されかけるが、アグルス・コス/Agrus Kosとその仲間達によってかろうじて阻止された。
[編集] ラヴニカへの回帰
ギルドパクト崩壊の後マット・セレズニアは深い眠りに付き、彼女に接触できるほど深く世界魂に潜れるものはいなかった。またラヴニカの人々のギルドへの不信感はセレズニアのような参加者の力に頼るギルドを縮小させ、セレズニアは消滅するかに見えた。
新たなドライアドの議事会、トロスターニ/Trostaniはセレズニアのパルンへのリンクを回復させ、セレズニア議事会を再興した。 セレズニアは彼らの正当さのための平和的な戦いに従事し、殺風景な建物に自然の美をもたらす事でマット・セレズニアの天恵を広めようとしている。
[編集] 重要地点
[編集] ヴィトゥ=ガジー/Vitu-Ghazi
セレズニア議事会の中心である大樹で、その根はラヴニカ全体に行き渡っていると言われている。ギルド庁舎でもあり、ギルドマスター・トロスターニとドライアド議事会達の家となっている。ラヴニカの歴史を保存する図書館も存在し、ギルドパクト/Guildpactの原典が保管されている。
新ファイレクシア/New Phyrexiaの侵攻時に深刻なダメージを受けたことで休眠状態になる。その後、傷を癒すために規模を縮小しつつもセレズニア領地の公園に移転した。
[編集] スマーラ/Sumala
瞑想のために作られた巨大な庭園。サドルナ/Sadrunaというエルフ/Elfの剪定師により刈り込まれた植物と、セレズニアで最も壮大な建造物のいくつかが調和し、芸術的な光景を作っている。その風景はラヴニカ中に知られている。
[編集] 象牙の樫/The Ivory Oaks
アルビノのロクソドン/Loxodon達に守られる聖なる樹木で、またの名をベロコス/Belokosと言う。ロクソドンの戦僧はトロスロン/Troslonという人物をリーダーとしており、象牙の樫から作られた武器(主に鈍器)で武装している。彼らはこの場所で行われるさまざまな契約と儀式を支援している。セレズニアの高位の指導者達はこの樹を自分達のものと主張してやまないが、トロスロンはあらゆるラヴニカ人にこの樹を解放している。樹に敬意を払いたい者や、その魔法的オーラを利用したい者すべてに対して。
[編集] 中央集会場/The Great Concourse
森の樹冠より高い位置にある道路で、最も純度が高く白い「ビジャン石灰岩」により形作られている。中心地には黒花崗岩が埋め込まれており、セレズニアのシンボルとなっている。宗教的な祝祭や信者たちの大規模な集会が行われることもあるが、基本的には市場として利用されている。また、眼下の森を破壊することなく物資や巨大な獣を移動させるための公道としても用いられている。
- 鎧の狼乗り/Armored Wolf-Riderのフレイバー・テキストでは「中央大広場」と訳されている。
- ストーリー記事では「大いなる流れを繋ぐ者」と訳されているが(The Great Concourse/大いなる流れを繋ぐ者)これは実際の道路ではなくトロスターニの比喩表現である。
[編集] 用語
[編集] ヴァーナーディ/Vernadi
セレズニアがラヴニカの各所に築いている小さな共同体。それぞれが小さな樹木の周囲に組織され、ドライアドの指導者に率いられている。
- 公式記事ではヴァーナディと訳されているが、カードではヴァーナーディーと訳されている(→ヴァーナーディーの盾仲間/Vernadi Shieldmate)。
[編集] ゲームでの特徴
クリーチャー — エルフ(Elf) ウィザード(Wizard)
((緑/白)は(緑)でも(白)でも支払うことができる。)
(3)(緑):緑の1/1の苗木(Saproling)クリーチャー・トークンを1体生成する。
(3)(白):ターン終了時まで、あなたがコントロールするクリーチャーは+1/+1の修整を受ける。
クリーチャー — エレメンタル(Elemental)
対戦相手1人があなたのターンに呪文1つを唱えるたびと、復活の声が死亡したとき、「このクリーチャーのパワーとタフネスは、あなたがコントロールするクリーチャーの総数に等しい。」を持つ緑であり白であるエレメンタル(Elemental)・クリーチャー・トークン1体を生成する。
2/2自然との調和、共同体主義を表す特徴として、トークンの生産能力に長けるギルド。ラヴニカ・ブロックではセレズニアのトークンといえば大半が苗木であったが、ラヴニカへの回帰ブロックでは2回り大きいケンタウルスを中心に様々なトークンが登場している。また、生産したトークンを活かすような能力も多い。
固有メカニズムとしてラヴニカ・ブロックとラヴニカのギルドでは召集、ラヴニカへの回帰ブロックでは居住を有する。前者が生産したトークンを活かす能力、後者がトークン生産を促進する能力となっている。
ラヴニカ・ブロックでドラフトを行う場合、最初のラヴニカ:ギルドの都でセレズニアを選んでしまうと、ギルドパクト、ディセンションで1ギルドずつ取ってうまく3色デッキを作る事ができないという難点がある。3色目を青にするとギルドパクト、黒または赤にするとディセンションで選ぶべきギルドがない。
- ラヴニカで他のギルドを選んだ場合、そのようなことはない。
- ディセンションのシミックもセレズニアと同様、うまく3色を作れないという問題を抱えている。
- どのエキスパンションにもギルドで使われていない色がなく、なおかつ上記の条件で3色デッキを作れないギルドが存在しないように、10のギルドを3つのエキスパンションへ割り振ることは不可能である。どうしてもどこかのギルドを犠牲にしなくてはならなかったのだ。緑を含むギルドが2つ犠牲になっているのも、別に緑イジメと言う訳では無く、どう割り振っても一色が割を食ってしまうようになっている。
[編集] 重要人物
- トロスターニ/Trostani - ラヴニカへの回帰ブロック以降の中心的人物。秩序・生命・調和を体現する三人一組のドライアド。
- イマーラ・タンドリス/Emmara Tandris - エルフ/Elfの癒し手。トロスターニからエレメンタルを使役する術を授けられている。
[編集] 関連カード・関連デッキ
[編集] ラヴニカ・ブロック
- トルシミール・ウルフブラッド/Tolsimir Wolfblood
- 議事会の合唱者/Chorus of the Conclave
- 都市の樹、ヴィトゥ=ガジー/Vitu-Ghazi, the City-Tree
[編集] ラヴニカへの回帰ブロック
- セレズニアの声、トロスターニ/Trostani, Selesnya's Voice
- イマーラ・タンドリス/Emmara Tandris
- 力の結集/Collective Might(デュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズ2013)
- Selesnya Surge(テーマデッキ)
[編集] ラヴニカのギルド
- 不和のトロスターニ/Trostani Discordant
- 協約の魂、イマーラ/Emmara, Soul of the Accord
- ギルド・キット『セレズニア』(ギルド・キット)
[編集] 参考
- The Selesnya Conclave(Internet Archive)(WotC ラヴニカ:ギルドの都特設サイト)
- セレズニア議事会(Internet Archive)(WotC ラヴニカへの回帰特設サイト)
- Ravnica Style Guide: Selesnya(Internet Archive)(Arcana 2005年10月4日 Wizards of the Coast著)
- Ravnica, Then and Now/ラヴニカ、その過去と現在(Feature Article 2012年8月29日 Adam Lee著)
- Planeswalker's Guide to Return to Ravnica: Part 1/プレインズウォーカーのための「ラヴニカへの回帰」案内 その1(Feature Article 2012年8月22日 The Magic Creative Team著 翻訳:若月繭子)
- Murders at Karlov Manor | Episode 5: Chains of Expectation/第5話 可能性の連鎖(Magic Story 2024年1月11日 Seanan McGuire著)
[編集] Selesnya Week
2012年10月1日~5日に行われた『セレズニア特集/Selesnya Week』から。
- Designing for Selesnya(Internet Archive)/セレズニアのデザイン(Making Magic 2012年10月1日 Mark Rosewater著)
- Scrubbed Mind(Internet Archive)(From the Lab 2012年10月1日 Noel deCordova著)
- Populating on a Budget(Internet Archive)/お手頃居住(ReConstructed 2012年10月2日 Gavin Verhey著)
- In Praise of the Worldsoul, Part 2/世界魂を称えて その2(Uncharted Realms 2012年10月3日 Jenna Helland著)
- A History Lesson: The Best Selesnya(Internet Archive)(Top Decks 2012年10月4日 Mike Flores著)
- Population Building(Internet Archive)/居住の建築(Latest Developments 2012年10月5日 Tom LaPille著)
[編集] 脚注
- ↑ Guild to Order, Part 2/支配するギルド その2(Making Magic 2018年9月17日 Mark Rosewater著)