化学防護服(中古)/Hazmat Suit (Used)

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
(ページの作成:「{{#card:Hazmat Suit (Used)}} {{未評価|Unstable}} ==参考== *カード個別評価:Unstable - コモン」)
 
1行: 1行:
{{#card:Hazmat Suit (Used)}}
+
<!-- {{#card:Hazmat Suit (Used)}} -->
 +
{{カードテキスト
 +
|カード名=化学防護服(中古)/Hazmat Suit (Used)
 +
|コスト=(3)(黒)
 +
|タイプ=エンチャント — オーラ(Aura)
 +
|カードテキスト=エンチャント(クリーチャー)<br />エンチャントされているクリーチャーは+2/+1の修整を受けるとともに威迫を持つ。<br />プレイヤーの皮膚や指の爪がエンチャントされているクリーチャーに触れるたび、そのプレイヤーは2点のライフを失う。
 +
|アーティスト=Michael Phillippi
 +
|Gathererid=439446
 +
|背景=legal
 +
}}
  
{{未評価|Unstable}}
+
[[Vile Bile]]にまみれた使い古しの防護服を着こみ、「皮膚か爪」で触れてしまうと[[ライフ]]を[[失う|失っ]]てしまう[[能力]]を与える[[オーラ]]。恐ろしく汚れているおかげか、[[クリーチャー]]に[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]されにくくなり、与える精神的[[ダメージ]]も増加する。
 +
 
 +
性能的には[[荒々しい渇望/Untamed Hunger]]そのままに、[[マナ・コスト]]が1[[マナ]]増えたうえライフを失いかねない[[ペナルティ能力|デメリット]]がついたもので、[[強化]]オーラとしてはあまり優秀とは言い難い。そもそも[[対戦相手]]はあなたのカードに触れる必要がないので、基本的にライフを失うのは[[タップ]]・[[アンタップ]]のたびにカードに触れる必要のある[[あなた]]自身となる。それでも[[Unstable]]の[[リミテッド]]では貴重な[[回避能力]]を与える[[カード]]に違いなく、ライフ損失を覚悟しつつ使っていくことになるだろう。
 +
 
 +
このままではただのデメリット付きオーラに過ぎないので、ここは対戦相手に触れてもらうように一計を案じてみたい。[[テキスト]]の確認を求められた際に手に取って読ませるとか、[[完全に普通の肘掛け椅子/Entirely Normal Armchair]]をこのカードの下に完全に隠してしまうのもいいだろう。対戦相手が[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]しているクリーチャーに付けた場合、残りライフに余裕がない状況なら相手はそのカードに触れにくくなくなるので、リスクはあるが[[横柄/Insolence]]っぽい妨害オーラとして機能する。
 +
 
 +
*Unstableのリミテッドに参加する際は手袋を持参していこう。ゴム手袋がフレーバー的に望ましい。
 +
*[[エンチャント]]する際は、エンチャント先のクリーチャーに触れながらエンチャントしないように注意しよう。
 +
*[[魔法の言葉/Magic Word]]を重ね張りされるとかなり苦しい。[[アンタップ・ステップ]]のたびに[[ライフロス]]を強要されてしまう。
 +
*対戦相手が[[動くライブラリー/Animate Library]]を使っているのなら、これを重ね張りしてやるとカードを[[引く]]たびにライフロスを強要できる。ただし、高い[[パワー]]と回避能力の相性が抜群なのでリスクはある。
 +
*これがついたクリーチャーを[[別探索/Side Quest]]で「手渡しで」送り付けると相当嫌な顔をされるだろう。状況によってはそのまま向こう側の[[ゲーム]]が終わってしまうかもしれない。
 +
*テキストでは手の指の爪('''Finger'''nail)と指定されている。従って足の指の爪('''Toe'''nail)では能力は[[誘発]]しないはずである。だがそんな真似をすればカードが本当に汚れてしまい、足の臭いも移る。皮膚に触れることなく足の爪だけで触れることも困難を極めるので、あまりお勧めはしない。息を吹きかけてもいいが、[[スリーブ]]に入っていると重さで動かないことのほうが多いだろう。戦場のカードが吹き飛んで散らばったり唾が飛んだりするおそれもあるので、やはり推奨しない。歯で触れるのも唾液でベタベタになってしまうので、するべきでない。皮膚をはぎ取ったり骨を露出させたりするのは生命に危険が及ぶので、絶対にするべきではない。あなたが念力を使えるなら、大いに活用するといい。
 +
*[[コモン]]なので、リミテッドでは戦場がこのカードだらけになってしまうこともあり得る。あまり想像したくない。
 +
*たとえ[[カードの状態]]がジェムミントでも中古(Used)であることは変えられない。
 +
 
 +
==ルール==
 +
*このカード自体に触れてもライフは失わない<ref name="FAQ">[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/unstable-faqawaslfaqpaftidawabiajtbt-2017-11-22 Unstable FAQAWASLFAQPAFTIDAWABIAJTBT]/[http://mtg-jp.com/rules/docs/faq_ust_j.html 『Unstable』 よくある質問とそうでもない質問とめったにないだろうけど一応答えておく質問集](News 2017年11月22日 [[Mark Rosewater]]著)</ref><ref>[http://markrosewater.tumblr.com/post/168397848243/if-my-opponent-has-a-creature-enchanted-with Blogatog](Mark Rosewaterのブログ)</ref>。ライフを失うのは[[エンチャント]]されているクリーチャーに触れたときである。
 +
**従って、[[手札]]にあるこのカードを[[公開]]しても、[[追放]]されているこのカードに触れても、[[ルールの法律家/Rules Lawyer]]によって単独で[[戦場]]に残ったこのカードやクリーチャー以外の[[オブジェクト]]にエンチャントされているこのカードに触れても、ライフを失わない。
 +
*[[スリーブ|カードスリーブ]]でライフを失うことを防ぐことはできない。[[銀枠]]ルールのもとでは、スリーブは「触れる」[[効果]]においてカードの一部として扱われる。<ref name="FAQ"/>。
 +
*皮膚や指の爪がカードやそのスリーブに触れていない限り、ライフを失うことはない。シャツやハンカチや手袋や義手を使えば皮膚や指の爪で触れることなくカードを動かすことができる<ref name="FAQ"/><ref>[http://markrosewater.tumblr.com/post/167947237583/can-i-protect-myself-from-hazmat-suit-used-by Blogatog](Mark Rosewaterのブログ)</ref>。
 +
*エンチャントされているクリーチャーを持って対戦相手に触れることでは、対戦相手のライフを失わせることはできない<ref name="FAQ"/>。これは[[Vile Bile]]において、ライフを失うのは「あなたが触れたとき」であり、「あなたが触れられたとき」ではないという裁定ができているためである。
 +
**従って、カードを持って対戦相手を追い回しても意味がない。
 +
*[[どっちの手にクローン機/Handy Dandy Clone Machine]]で[[生成]]された[[ホムンクルス]]・[[トークン]]にこれをエンチャントした場合、もう一方の手で触れない限りライフを失わない。トークンを表している手は、その手自身に触れていない<ref>[http://markrosewater.tumblr.com/post/169406138128/what-happens-if-you-enchant-a-token-from-handy Blogatog](Mark Rosewaterのブログ)</ref>。
 +
 
 +
==脚注==
 +
<references/>
  
 
==参考==
 
==参考==
 
*[[カード個別評価:Unstable]] - [[コモン]]
 
*[[カード個別評価:Unstable]] - [[コモン]]

2018年1月14日 (日) 10:05時点における版


化学防護服(中古)/Hazmat Suit (Used) (3)(黒)
エンチャント — オーラ(Aura)

エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは+2/+1の修整を受けるとともに威迫を持つ。
プレイヤーの皮膚や指の爪がエンチャントされているクリーチャーに触れるたび、そのプレイヤーは2点のライフを失う。

アーティスト:Michael Phillippi


Vile Bileにまみれた使い古しの防護服を着こみ、「皮膚か爪」で触れてしまうとライフ失ってしまう能力を与えるオーラ。恐ろしく汚れているおかげか、クリーチャーブロックされにくくなり、与える精神的ダメージも増加する。

性能的には荒々しい渇望/Untamed Hungerそのままに、マナ・コストが1マナ増えたうえライフを失いかねないデメリットがついたもので、強化オーラとしてはあまり優秀とは言い難い。そもそも対戦相手はあなたのカードに触れる必要がないので、基本的にライフを失うのはタップアンタップのたびにカードに触れる必要のあるあなた自身となる。それでもUnstableリミテッドでは貴重な回避能力を与えるカードに違いなく、ライフ損失を覚悟しつつ使っていくことになるだろう。

このままではただのデメリット付きオーラに過ぎないので、ここは対戦相手に触れてもらうように一計を案じてみたい。テキストの確認を求められた際に手に取って読ませるとか、完全に普通の肘掛け椅子/Entirely Normal Armchairをこのカードの下に完全に隠してしまうのもいいだろう。対戦相手がコントロールしているクリーチャーに付けた場合、残りライフに余裕がない状況なら相手はそのカードに触れにくくなくなるので、リスクはあるが横柄/Insolenceっぽい妨害オーラとして機能する。

  • Unstableのリミテッドに参加する際は手袋を持参していこう。ゴム手袋がフレーバー的に望ましい。
  • エンチャントする際は、エンチャント先のクリーチャーに触れながらエンチャントしないように注意しよう。
  • 魔法の言葉/Magic Wordを重ね張りされるとかなり苦しい。アンタップ・ステップのたびにライフロスを強要されてしまう。
  • 対戦相手が動くライブラリー/Animate Libraryを使っているのなら、これを重ね張りしてやるとカードを引くたびにライフロスを強要できる。ただし、高いパワーと回避能力の相性が抜群なのでリスクはある。
  • これがついたクリーチャーを別探索/Side Questで「手渡しで」送り付けると相当嫌な顔をされるだろう。状況によってはそのまま向こう側のゲームが終わってしまうかもしれない。
  • テキストでは手の指の爪(Fingernail)と指定されている。従って足の指の爪(Toenail)では能力は誘発しないはずである。だがそんな真似をすればカードが本当に汚れてしまい、足の臭いも移る。皮膚に触れることなく足の爪だけで触れることも困難を極めるので、あまりお勧めはしない。息を吹きかけてもいいが、スリーブに入っていると重さで動かないことのほうが多いだろう。戦場のカードが吹き飛んで散らばったり唾が飛んだりするおそれもあるので、やはり推奨しない。歯で触れるのも唾液でベタベタになってしまうので、するべきでない。皮膚をはぎ取ったり骨を露出させたりするのは生命に危険が及ぶので、絶対にするべきではない。あなたが念力を使えるなら、大いに活用するといい。
  • コモンなので、リミテッドでは戦場がこのカードだらけになってしまうこともあり得る。あまり想像したくない。
  • たとえカードの状態がジェムミントでも中古(Used)であることは変えられない。

ルール

  • このカード自体に触れてもライフは失わない[1][2]。ライフを失うのはエンチャントされているクリーチャーに触れたときである。
  • カードスリーブでライフを失うことを防ぐことはできない。銀枠ルールのもとでは、スリーブは「触れる」効果においてカードの一部として扱われる。[1]
  • 皮膚や指の爪がカードやそのスリーブに触れていない限り、ライフを失うことはない。シャツやハンカチや手袋や義手を使えば皮膚や指の爪で触れることなくカードを動かすことができる[1][3]
  • エンチャントされているクリーチャーを持って対戦相手に触れることでは、対戦相手のライフを失わせることはできない[1]。これはVile Bileにおいて、ライフを失うのは「あなたが触れたとき」であり、「あなたが触れられたとき」ではないという裁定ができているためである。
    • 従って、カードを持って対戦相手を追い回しても意味がない。
  • どっちの手にクローン機/Handy Dandy Clone Machine生成されたホムンクルストークンにこれをエンチャントした場合、もう一方の手で触れない限りライフを失わない。トークンを表している手は、その手自身に触れていない[4]

脚注

  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 Unstable FAQAWASLFAQPAFTIDAWABIAJTBT/『Unstable』 よくある質問とそうでもない質問とめったにないだろうけど一応答えておく質問集(News 2017年11月22日 Mark Rosewater著)
  2. Blogatog(Mark Rosewaterのブログ)
  3. Blogatog(Mark Rosewaterのブログ)
  4. Blogatog(Mark Rosewaterのブログ)

参考

QR Code.gif