マナ・アーティファクト
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2015年3月19日 (木) 04:41時点における版
マナ・アーティファクト(Mana Artifact)はマナを生成することができるアーティファクトのこと。縮めた言い方にマナファクトがある。イメージは「宝石」や「水蓮」など。
どの色でも使えるマナ加速やマナ基盤安定要員として、さまざまなデッキで使われている。プリズンやライジングウォーターなど、土地拘束手段にひっかからないマナ発生源という面を利用する場合もある。
一方で、行き過ぎたマナ加速が凶悪な高速デッキの元凶となり、禁止カードや制限カードに指定されているものも多い(→参考)。パワー9のうち実に6枚がマナ・アーティファクトであることからも、これらが孕む危険性がわかる。裏を返せば「土地は1ターンに1枚しか出せない」というマジックの大原則の重要性がわかるであろう。
- マジックの歴史において、環境を歪めるほどのパワーを持ったデッキの影には、常に強力なマナ・アーティファクトの存在があった。例えば水蓮の花びら/Lotus PetalはMoMa、ライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamondはロング・デックと、それぞれマジック史上最強クラスの高速コンボデッキでマナ加速の中核を担ったため、各種フォーマットで禁止・制限カードに指定された。
色マナを出すものは5色分のサイクルとして作られることが多い(下記参照)が、その中で緑マナ関連のものは他のに比べ使われにくい。わざわざアーティファクトに頼らずとも、自前のマナ・クリーチャーや不屈の自然/Rampant Growthに代表される土地サーチを使えばいいからである。緑関連でも、他の色マナも出せるものならデッキタイプや環境次第では採用される場合もある。
最近の傾向としては、2マナのものには無色1マナ+α、3マナのものには5色+α、もしくは1色しか出せないが他に能力がある、くらいがベースのようだ。マナ加速力は抑えられているが、色マナ生成能力は昔と比べて強化されている。
- ミラディン以降、タリスマンとペインランド、印鑑とフィルターランド、虹色のレンズ/Prismatic Lensとゆらめく岩屋/Shimmering Grottoなど、土地とまったく同じルール文章を持つマナ・アーティファクトが多数登場している。これらのコストは2マナであり、最近のマナ・アーティファクトのコスト設定の1つの基準になっていると言える。
- 基本土地と同じようにマナを出すダイアモンドが2マナだがタップインだったり、真鍮の都/City of Brassとほぼ同機能のファイレクシアのレンズ/Phyrexian Lensが3マナだったりと、ミラージュやインベイジョン当時は、土地相当であるマナ・アーティファクトのコストは現在より高かったことがうかがえる。
- 同様にして考えれば、Moxや太陽の指輪/Sol Ringの壊れ具合は説明するまでもないだろう。
- 彩色の宝球/Chromatic Sphereやマナの大鉢/Mana Cylixなど、マナの数が増えないものは単にマナフィルターと呼ばれ、マナ・アーティファクトとは区別される。
主なサイクル
ヴィンテージで制限カードに指定されているマナ・アーティファクト
- Black Lotus
- ライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamond
- 水蓮の花びら/Lotus Petal
- Mana Crypt
- 魔力の櫃/Mana Vault
- Mox Emerald
- Mox Jet
- Mox Pearl
- Mox Ruby
- Mox Sapphire
- 太陽の指輪/Sol Ring