スランの崩落/Fall of the Thran
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課題はやはりその重さと、自動的に相手もリカバリーさせてしまう点。これだけの重さだと相手も打ち消しを構えやすく、更に早めに片を付けないと折角のリセットの効果が減衰してしまう。勝負を決めたい[[ターン]]にIの効果のみを目当てにして使う運用がシンプルか。また、優位を固定できる反面、盤面で不利な状況では自分の首を締めることになる。 | 課題はやはりその重さと、自動的に相手もリカバリーさせてしまう点。これだけの重さだと相手も打ち消しを構えやすく、更に早めに片を付けないと折角のリセットの効果が減衰してしまう。勝負を決めたい[[ターン]]にIの効果のみを目当てにして使う運用がシンプルか。また、優位を固定できる反面、盤面で不利な状況では自分の首を締めることになる。 | ||
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− | [[構築]]では重さが最大のネック。本家のように[[白ウィニー]]で使うのは難しく、[[ミッドレンジ]] | + | [[構築]]では重さが最大のネック。本家のように[[白ウィニー]]で使うのは難しく、[[ミッドレンジ]]は土地を伸ばすデッキであり土地リセットは使いたくないという事情から、一部の[[ローグデッキ]]愛好家以外には見向きもされず、登場から長らく活躍実績がなかった。しかし、[[スタンダード]]からの[[ローテーション]]落ち直前の[[基本セット2020]]で[[死者の原野/Field of the Dead]]が登場し、それをキーカードとした[[死者の原野]]デッキが流行すると、それに対して致命的に相性の悪かった[[青白]]系の[[コントロール]]デッキが[[戦場]]に並んだ死者の原野を一掃し、さらに[[夢を引き裂く者、アショク/Ashiok, Dream Render]]の[[忠誠度能力]]で墓地を追放するという用法のために[[サイドボード]]から採用される例が見られた。 |
*[[マナカーブ]]は少し噛み合わないものの、[[ファイレクシア教典/Phyrexian Scriptures]]との相性が良好。ファイレクシア教典の次のターンにこれを出せば、ある程度一方的な[[全体除去]]+土地リセットとなり、更にファイレクシア教典のIII能力で対戦相手の墓地のみを掃除できるためリカバリーもさせないという凶悪な噛み合い方を見せる。 | *[[マナカーブ]]は少し噛み合わないものの、[[ファイレクシア教典/Phyrexian Scriptures]]との相性が良好。ファイレクシア教典の次のターンにこれを出せば、ある程度一方的な[[全体除去]]+土地リセットとなり、更にファイレクシア教典のIII能力で対戦相手の墓地のみを掃除できるためリカバリーもさせないという凶悪な噛み合い方を見せる。 |
2022年2月18日 (金) 04:10時点における最新版
エンチャント — 英雄譚(Saga)
(この英雄譚(Saga)が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承(lore)カウンターを1個加える。IIIの後に、生け贄に捧げる。)
I ― 土地をすべて破壊する。
II,III ― 各プレイヤーはそれぞれ、自分の墓地から土地カード2枚を戦場に戻す。
かつての大国スラン/Thranにおける滅亡の歴史を表した英雄譚。限定的な土地のリセットを行う。
- I-
- ハルマゲドン/Armageddonと同じく、土地を一掃する。しかしこちらは6マナと重いこと、そして時間とともに影響が減衰することから、時間稼ぎであったり築いた優位を固定したりといった力は本家に比べると見劣りする。墓地対策と併用すれば確実なリセットになる。
- II,III-
- 土地限定のリアニメイト。もちろん戻す土地はIの効果で破壊されたものでなくともよいので、例えば誘発型能力を目的に墓地にある他の土地を選んでもよい。
- 自身のリカバリーにもなるが、対戦相手も土地を戻せるため、そのままでは最低でも4枚の土地が残ってしまうことに注意。更に土地がアンタップ状態で出るため、除去や打ち消しを構えられ得ることにも留意する必要がある。
スタンダードの範囲において土地を巻き込むリセットカードは、ニクスへの旅の天を支える者/Bearer of the Heavens以来、更に土地のみのリセットとしてはアラーラの断片の復讐のアジャニ/Ajani Vengeant以来であり、この手の効果自体が近年では貴重。ミッドレンジがクリーチャーやプレインズウォーカーを展開した上で、パーマネントにあまり頼らないコントロール相手に出せば勝利は目前。マナ・クリーチャーやマナ・アーティファクトを採用するのも良く、土地を伸ばしたいランプデッキならば致命的打撃となるだろう。
課題はやはりその重さと、自動的に相手もリカバリーさせてしまう点。これだけの重さだと相手も打ち消しを構えやすく、更に早めに片を付けないと折角のリセットの効果が減衰してしまう。勝負を決めたいターンにIの効果のみを目当てにして使う運用がシンプルか。また、優位を固定できる反面、盤面で不利な状況では自分の首を締めることになる。
リミテッドでは有利な盤面であればそのまま固定できるボムレア。相手が重量級のボムやキッカーに頼っている場合に一足早く出せれば、プランを崩落させられるだろう。
構築では重さが最大のネック。本家のように白ウィニーで使うのは難しく、ミッドレンジは土地を伸ばすデッキであり土地リセットは使いたくないという事情から、一部のローグデッキ愛好家以外には見向きもされず、登場から長らく活躍実績がなかった。しかし、スタンダードからのローテーション落ち直前の基本セット2020で死者の原野/Field of the Deadが登場し、それをキーカードとした死者の原野デッキが流行すると、それに対して致命的に相性の悪かった青白系のコントロールデッキが戦場に並んだ死者の原野を一掃し、さらに夢を引き裂く者、アショク/Ashiok, Dream Renderの忠誠度能力で墓地を追放するという用法のためにサイドボードから採用される例が見られた。
- マナカーブは少し噛み合わないものの、ファイレクシア教典/Phyrexian Scripturesとの相性が良好。ファイレクシア教典の次のターンにこれを出せば、ある程度一方的な全体除去+土地リセットとなり、更にファイレクシア教典のIII能力で対戦相手の墓地のみを掃除できるためリカバリーもさせないという凶悪な噛み合い方を見せる。
[編集] ストーリー
スラン/Thran帝国はその傑出したアーティファクト技術の数々により繁栄を極めていたが、ヨーグモス/Yawgmothの謀略によりスラン戦争が発生。かつての強大な帝国は崩壊を迎える事となる。
- スランの崩壊を記した壁画には、崩壊のきっかけとなった虚無球/Null Sphereや、崩落する浮遊都市ハルシオン/Halcyonとそれを支えていたパワーストーン/Powerstone、パワーストーンの破片/Powerstone Shard、そしてコイロスの守護者/Guardians of Koilosらしき機械人形たちの姿が見てとれる。