聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft
提供:MTG Wiki
(17人の利用者による、間の21版が非表示) | |||
5行: | 5行: | ||
3[[マナ]]にして6点[[クロック]]、さらに本体は[[呪禁]]持ちでトークンは攻撃のたびに出し直されるため[[単体除去]]も効きづらい、非常にアグレッシブなクリーチャー。天使はともかく本体は[[回避能力]]もなく[[P/T]]も控えめなので[[戦闘]]で討ち取られやすくはあるものの、適当なクリーチャーと相討ちした上で4点[[ダメージ]]を残せれば、前のめりな[[デッキ]]では決して悪い働きではない。 | 3[[マナ]]にして6点[[クロック]]、さらに本体は[[呪禁]]持ちでトークンは攻撃のたびに出し直されるため[[単体除去]]も効きづらい、非常にアグレッシブなクリーチャー。天使はともかく本体は[[回避能力]]もなく[[P/T]]も控えめなので[[戦闘]]で討ち取られやすくはあるものの、適当なクリーチャーと相討ちした上で4点[[ダメージ]]を残せれば、前のめりな[[デッキ]]では決して悪い働きではない。 | ||
− | + | [[呪禁]]とあいまって[[オーラ]]や[[装備品]]との相性も良く、回避能力を付与してやれば抜群の働きを見せてくれる。[[スタンダード]]では[[天使の運命/Angelic Destiny]]によって、自身も天使になって10点[[クロック]]を刻む光景も見られた。 | |
− | + | 参入直後からさまざまな[[デッキ]]で活躍している。特に顕著なのは各種[[フォーマット]]の[[白青]]の[[クロック・パーミッション]]で、3マナながらもはや[[フィニッシャー]]級。[[スタンダード]]でももちろん[[カードパワー]]は折り紙つきで、[[人間 (デッキ)|人間ウィニー]]に[[人間]]でないにもかかわらずわざわざ[[色]]を増やしてまで採用されるほど。[[マナバーン|マナバーン2013]]にて、[[八十岡翔太]]に「なんで印刷されちゃったんだか全然分からない、[[禁止カード|禁止]]されるべき」とまで言わしめた[[トップレア]]の一角である。 | |
− | + | [[青白コントロール]]での[[アグレッシブ・サイドボーディング]]要員としても優秀(→[[青白奇跡コントロール#イニストラード・ブロック構築|青白奇跡コントロール]])。 | |
− | + | ||
− | + | ||
+ | [[Magic: The Gathering Arena]]の[[ヒストリック]]では、[[ゲーム]]開始時に置いた[[力線]]を[[現実の断片化/Fragment Reality]]で追放し1ターン目にこのカードを出すデッキが存在したが、現実の断片化の[[再調整]]により消滅した。 | ||
+ | |||
+ | *[[ナカティルの戦群れ/Nacatl War-Pride]]と違い、トークンが[[追放]]されるのは[[戦闘終了ステップ]]時である。 | ||
+ | *当時の[[レジェンド・ルール]]では[[伝説のクリーチャー]]は[[対消滅]]するルールであり、それゆえに[[コピー]]カードで対消滅させるのが有効な対策となっていた。[[幻影の像/Phantasmal Image]]や[[ファイレクシアの変形者/Phyrexian Metamorph]]は、この使用法により評価を上げたカードである。 | ||
+ | *[[2014年]]の[[ワールド・マジック・カップ予選]]参加者に新規[[絵|イラスト]]版の[[プロモーション・カード]]が配布された([https://web.archive.org/web/20220117104025/https://magic.wizards.com/en/articles/archive/2014-world-magic-cup-qualifier-information-2014-06-06 参考(Internet Archive)] )。 | ||
+ | *[[デュエルデッキ]]:[[正しき者vs堕ちし者]]に{{Gatherer|id=409657|新規イラスト}}で収録された。[[プレミアム・カード]]仕様になっており、正しき者デッキの顔という扱いである。 | ||
+ | |||
+ | ==ルール== | ||
+ | *攻撃している状態で戦場に出るクリーチャーに関する[[総合ルール|ルール]]は「[[攻撃している状態で戦場に出る]]」を参照。 | ||
+ | *聖トラフトの霊と天使トークンは別々に攻撃できる。[[対戦相手]]と[[プレインズウォーカー]]とを二手に分かれて攻撃してもいいし、[[多人数戦]]ならばまったく別の[[プレイヤー]]をそれぞれ攻撃してもよい。[[バトル]]に対しても同様。 | ||
+ | *[[倍増の季節/Doubling Season]]や[[ジェトミアの情婦、ジニー・フェイ/Jinnie Fay, Jetmir's Second]]などで生成されるトークンの数や内容を[[置換]]した場合、その置換されたトークンも攻撃している状態で戦場に出て、戦闘終了ステップの開始時に追放される。 | ||
+ | *天使トークンに[[鏡編み/Mirrorweave]]などを使い、他のクリーチャーを天使トークンにしたとしても、追放されるのはオリジナルの天使トークンのみ。「そのトークンを追放する」のは、天使トークンが持つ能力ではなく、聖トラフトの霊の[[誘発型能力]]によって生成される[[遅延誘発型能力]]によるため。 | ||
+ | ==関連カード== | ||
+ | {{同一の存在を表すカード/トラフト}} | ||
==ストーリー== | ==ストーリー== | ||
+ | '''トラフト'''/''Traft''は[[デーモン/Demon#イニストラード|悪魔]]との戦いを専門とする[[アヴァシン教会/The Church of Avacyn]]の[[クレリック|聖職者]]。死後も[[霊/Geist]]となり、[[天使/Angel#イニストラード|天使]]とともに悪魔と戦い続けている。 | ||
+ | |||
詳細は[[トラフト/Traft]]を参照。 | 詳細は[[トラフト/Traft]]を参照。 | ||
==参考== | ==参考== | ||
− | *[ | + | *[https://web.archive.org/web/20220123041358/https://magic.wizards.com/en/articles/archive/savor-flavor/saint-geist-and-angel-2011-09-14 The Saint, the Geist, and the Angel(Internet Archive)]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/stf/0004334/ 聖者、幽霊、そして天使]([[Daily MTG]]、Savor the Flavor、文:[[Doug Beyer]]、訳:[[若月繭子]]) |
+ | *[[霊/Geist]]([[背景世界/ストーリー用語]]) | ||
*[[カード個別評価:イニストラード]] - [[神話レア]] | *[[カード個別評価:イニストラード]] - [[神話レア]] | ||
+ | *[[カード個別評価:ダブルマスターズ]] - [[神話レア]] | ||
+ | *[[カード個別評価:イニストラードを覆う影リマスター]] - [[神話レア]](「過去の影」) | ||
+ | __NOTOC__ |
2024年3月9日 (土) 01:32時点における最新版
伝説のクリーチャー — スピリット(Spirit) クレリック(Cleric)
呪禁(このクリーチャーは、あなたの対戦相手がコントロールする呪文や能力の対象にならない。)
聖トラフトの霊が攻撃するたび、タップ状態で攻撃している、飛行を持つ白の4/4の天使(Angel)クリーチャー・トークンを1体生成する。戦闘終了時に、そのトークンを追放する。
伝説のスピリット。攻撃時には一時的に天使・クリーチャー・トークンを喚び出し、共に攻撃する。
3マナにして6点クロック、さらに本体は呪禁持ちでトークンは攻撃のたびに出し直されるため単体除去も効きづらい、非常にアグレッシブなクリーチャー。天使はともかく本体は回避能力もなくP/Tも控えめなので戦闘で討ち取られやすくはあるものの、適当なクリーチャーと相討ちした上で4点ダメージを残せれば、前のめりなデッキでは決して悪い働きではない。
呪禁とあいまってオーラや装備品との相性も良く、回避能力を付与してやれば抜群の働きを見せてくれる。スタンダードでは天使の運命/Angelic Destinyによって、自身も天使になって10点クロックを刻む光景も見られた。
参入直後からさまざまなデッキで活躍している。特に顕著なのは各種フォーマットの白青のクロック・パーミッションで、3マナながらもはやフィニッシャー級。スタンダードでももちろんカードパワーは折り紙つきで、人間ウィニーに人間でないにもかかわらずわざわざ色を増やしてまで採用されるほど。マナバーン2013にて、八十岡翔太に「なんで印刷されちゃったんだか全然分からない、禁止されるべき」とまで言わしめたトップレアの一角である。
青白コントロールでのアグレッシブ・サイドボーディング要員としても優秀(→青白奇跡コントロール)。
Magic: The Gathering Arenaのヒストリックでは、ゲーム開始時に置いた力線を現実の断片化/Fragment Realityで追放し1ターン目にこのカードを出すデッキが存在したが、現実の断片化の再調整により消滅した。
- ナカティルの戦群れ/Nacatl War-Prideと違い、トークンが追放されるのは戦闘終了ステップ時である。
- 当時のレジェンド・ルールでは伝説のクリーチャーは対消滅するルールであり、それゆえにコピーカードで対消滅させるのが有効な対策となっていた。幻影の像/Phantasmal Imageやファイレクシアの変形者/Phyrexian Metamorphは、この使用法により評価を上げたカードである。
- 2014年のワールド・マジック・カップ予選参加者に新規イラスト版のプロモーション・カードが配布された(参考(Internet Archive) )。
- デュエルデッキ:正しき者vs堕ちし者に新規イラストで収録された。プレミアム・カード仕様になっており、正しき者デッキの顔という扱いである。
[編集] ルール
- 攻撃している状態で戦場に出るクリーチャーに関するルールは「攻撃している状態で戦場に出る」を参照。
- 聖トラフトの霊と天使トークンは別々に攻撃できる。対戦相手とプレインズウォーカーとを二手に分かれて攻撃してもいいし、多人数戦ならばまったく別のプレイヤーをそれぞれ攻撃してもよい。バトルに対しても同様。
- 倍増の季節/Doubling Seasonやジェトミアの情婦、ジニー・フェイ/Jinnie Fay, Jetmir's Secondなどで生成されるトークンの数や内容を置換した場合、その置換されたトークンも攻撃している状態で戦場に出て、戦闘終了ステップの開始時に追放される。
- 天使トークンに鏡編み/Mirrorweaveなどを使い、他のクリーチャーを天使トークンにしたとしても、追放されるのはオリジナルの天使トークンのみ。「そのトークンを追放する」のは、天使トークンが持つ能力ではなく、聖トラフトの霊の誘発型能力によって生成される遅延誘発型能力によるため。
[編集] 関連カード
- 聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft
- 聖トラフトとレム・カロラス/Saint Traft and Rem Karolus
[編集] ストーリー
トラフト/Traftは悪魔との戦いを専門とするアヴァシン教会/The Church of Avacynの聖職者。死後も霊/Geistとなり、天使とともに悪魔と戦い続けている。
詳細はトラフト/Traftを参照。
[編集] 参考
- The Saint, the Geist, and the Angel(Internet Archive)/聖者、幽霊、そして天使(Daily MTG、Savor the Flavor、文:Doug Beyer、訳:若月繭子)
- 霊/Geist(背景世界/ストーリー用語)
- カード個別評価:イニストラード - 神話レア
- カード個別評価:ダブルマスターズ - 神話レア
- カード個別評価:イニストラードを覆う影リマスター - 神話レア(「過去の影」)