長老ガーガロス/Elder Gargaroth
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5[[マナ]]6/6の良好な[[サイズ]]にメリット[[能力]]をこれでもかと詰め込まれた[[ビースト]]。 | 5[[マナ]]6/6の良好な[[サイズ]]にメリット[[能力]]をこれでもかと詰め込まれた[[ビースト]]。 | ||
− | + | 3つの[[モード]]がある強力な[[戦闘]][[誘発]]能力を持ち、[[警戒]]と大きなサイズの組み合わせにより殴り続けつつ[[アドバンテージ]]を取る事ができる。確実に[[パワー]]を活かす[[トランプル]]と[[飛行]]シャットアウトの[[到達]]はどちらも気休め以上の存在であり、3つの[[キーワード能力]]の噛み合わせがよい。ただし[[除去耐性]]は無いので何もせずに退場も珍しくないし、大振りなので[[打ち消す|カウンター]]や[[バウンス]]による[[テンポ]]ロスも怖い。 | |
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− | + | 誘発能力は[[攻撃]]もしくは[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]を[[誘発条件]]とし全体的に戦況や展開を安定させる方向性を持つ。このため攻防に多彩な使い方ができる[[カード]]に見えるが、実際は[[アグロ]]・[[ウィニー]]相手の壁役・[[ダメージレース]]役としてかなり特化された防御的デザインをしている。[[流し台型デザイン]]の[[大型クリーチャー]]は昨今珍しくないが、[[速攻]]や[[除去耐性]]を持たないこのカードはその中でも戦場での受けの性質が強い。特に、1手で[[焼く]]のは難しい事から[[赤]]には相性がよい。他方、[[タフネス]]6は[[小型クリーチャー]]でも力をまとめれば越えられる数値であり、絶対に殴り続けられるというほどでもないのは注意が必要。 | |
− | + | 何も考えずに投入しても[[コントロール (デッキ)|コントロール]]相手には隙が多く遅すぎるきらいがあるが、適切に運用できれば強力。登場直後の[[スタンダード]]の[[青緑コントロール#ラヴニカのギルド~基本セット2021期|シミック・ランプ]]では[[アグロ]]デッキの攻勢を押し止める中継ぎの役を果たした。 | |
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− | + | [[ローテーション]]後のスタンダードでは[[ティムール・アドベンチャー#エルドレインの王権〜フォーゴトン・レルム探訪期|ティムール・アドベンチャー]]や[[スゥルタイ根本原理]]の[[サイドボード]]に採用され、スゥルタイ根本原理では[[メタゲーム]]の変遷によって[[メインデッキ]]での登用が増えていった。[[無情な行動/Heartless Act]]や[[切り落とし/Chop Down]]で対処される脆さこそあるが一度定着すれば小型~中型クリーチャーを強く牽制でき、[[単色]]ゆえに[[出現の根本原理/Emergent Ultimatum]]で持ってこられる点で[[鎖を解かれしもの、ポルクラノス/Polukranos, Unchained]]に勝る。6点火力の[[バーニング・ハンズ/Burning Hands]]が登場したのちはやや価値を落とした。 | |
− | + | [[モダン]]の[[赤緑コントロール|グルールムーン]]でも対コントロールの[[栄光をもたらすもの/Glorybringer]]に対して速いデッキ相手のこちら、というように5マナ圏[[フィニッシャー]]として使い分けが見られた。 | |
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+ | [[リミテッド]]では当然[[ボムレア]]。直接的な除去耐性は無いが[[金屑化/Turn to Slag]]など[[赤]]の主要[[火力]]の射程圏外であり、警戒により[[素早い反応/Swift Response]]や[[心酔させる掌握/Enthralling Hold]]なども躱すことができ信頼性は高い。相手が警戒して対処札を温存する2戦目以降はこちらも[[レインジャーの悪知恵/Ranger's Guile]]を握っていれば確実。 | ||
==参考== | ==参考== | ||
*[[カード個別評価:基本セット2021]] - [[神話レア]] | *[[カード個別評価:基本セット2021]] - [[神話レア]] |
2024年12月29日 (日) 18:47時点における最新版
クリーチャー — ビースト(Beast)
警戒、到達、トランプル
長老ガーガロスが攻撃するかブロックするたび、以下から1つを選ぶ。
・緑の3/3のビースト(Beast)・クリーチャー・トークンを1体生成する。
・あなたは3点のライフを得る。
・カードを1枚引く。
5マナ6/6の良好なサイズにメリット能力をこれでもかと詰め込まれたビースト。
3つのモードがある強力な戦闘誘発能力を持ち、警戒と大きなサイズの組み合わせにより殴り続けつつアドバンテージを取る事ができる。確実にパワーを活かすトランプルと飛行シャットアウトの到達はどちらも気休め以上の存在であり、3つのキーワード能力の噛み合わせがよい。ただし除去耐性は無いので何もせずに退場も珍しくないし、大振りなのでカウンターやバウンスによるテンポロスも怖い。
誘発能力は攻撃もしくはブロックを誘発条件とし全体的に戦況や展開を安定させる方向性を持つ。このため攻防に多彩な使い方ができるカードに見えるが、実際はアグロ・ウィニー相手の壁役・ダメージレース役としてかなり特化された防御的デザインをしている。流し台型デザインの大型クリーチャーは昨今珍しくないが、速攻や除去耐性を持たないこのカードはその中でも戦場での受けの性質が強い。特に、1手で焼くのは難しい事から赤には相性がよい。他方、タフネス6は小型クリーチャーでも力をまとめれば越えられる数値であり、絶対に殴り続けられるというほどでもないのは注意が必要。
何も考えずに投入してもコントロール相手には隙が多く遅すぎるきらいがあるが、適切に運用できれば強力。登場直後のスタンダードのシミック・ランプではアグロデッキの攻勢を押し止める中継ぎの役を果たした。
ローテーション後のスタンダードではティムール・アドベンチャーやスゥルタイ根本原理のサイドボードに採用され、スゥルタイ根本原理ではメタゲームの変遷によってメインデッキでの登用が増えていった。無情な行動/Heartless Actや切り落とし/Chop Downで対処される脆さこそあるが一度定着すれば小型~中型クリーチャーを強く牽制でき、単色ゆえに出現の根本原理/Emergent Ultimatumで持ってこられる点で鎖を解かれしもの、ポルクラノス/Polukranos, Unchainedに勝る。6点火力のバーニング・ハンズ/Burning Handsが登場したのちはやや価値を落とした。
モダンのグルールムーンでも対コントロールの栄光をもたらすもの/Glorybringerに対して速いデッキ相手のこちら、というように5マナ圏フィニッシャーとして使い分けが見られた。
リミテッドでは当然ボムレア。直接的な除去耐性は無いが金屑化/Turn to Slagなど赤の主要火力の射程圏外であり、警戒により素早い反応/Swift Responseや心酔させる掌握/Enthralling Holdなども躱すことができ信頼性は高い。相手が警戒して対処札を温存する2戦目以降はこちらもレインジャーの悪知恵/Ranger's Guileを握っていれば確実。