インベイジョン・ブロック

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
 
(16人の利用者による、間の18版が非表示)
1行: 1行:
=インベイジョン・ブロック/Invasion Block=
+
'''インベイジョン・ブロック'''/''Invasion Block''は、[[インベイジョン]]、[[プレーンシフト]]、[[アポカリプス]]の3つのセットからなる[[ブロック (総称)|ブロック]]。
  
[[インベイジョン]]、[[プレーンシフト]]、[[アポカリプス]]の3つのセットからなる[[ブロック#format|ブロック]]。
+
*このブロックから、「~[[サイクル]]」という呼び方はしなくなった。
  
テーマは[[多色]]で、[[マルチカラー]][[カード]]が[[テンペスト・ブロック]]以来久しぶりに復活した。
+
{|class="wikitable"
このテーマは[[友好色]]同士に留まらず、[[対抗色]]同士、3[[]]、5色のカードが登場し、特に対抗色カードは[[コスト]]の割に強力なカードが多かった。
+
|-
[[単色]]カードも、カードの色とカードが持つ[[能力]]のコストの色が異なっているものが多い。
+
!セット名||略号||発売日||セット枚数||製品情報(WotC)||カードリスト(Wisdom Guild)
 +
|-
 +
|[[インベイジョン|インベイジョン/Invasion]]||IN,INV||2000年10月4日||350枚
 +
|[http://magic.wizards.com/ja/game-info/products/card-set-archive/invasion 製品情報]
 +
|[http://whisper.wisdom-guild.net/cardlist/Invasion/ カードリスト]
 +
|-
 +
|[[プレーンシフト|プレーンシフト/Planeshift]]||PS,PLS||2001年2月7日||143枚
 +
|[http://magic.wizards.com/ja/game-info/products/card-set-archive/planeshift 製品情報]
 +
|[http://whisper.wisdom-guild.net/cardlist/Planeshift/ カードリスト]
 +
|-
 +
|[[アポカリプス|アポカリプス/Apocalypse]]||AP,APC||2001年6月6日||143枚
 +
|[http://magic.wizards.com/ja/game-info/products/card-set-archive/apocalypse 製品情報]
 +
|[http://whisper.wisdom-guild.net/cardlist/Apocalypse/ カードリスト]
 +
|}
  
ブロック固有の[[キーワード能力]]は[[キッカー]]のみであるが、[[所有地カード]]、[[山分けカード]]、[[分割カード]]などの独特なシステムがある。
+
==概要==
特に分割カードはこれまでに無いデザインで、見た人を驚かせた。見た瞬間に[[エラーカード]]だと思った人もいるくらいである。
+
テーマは[[多色]]で、[[多色カード]]が[[テンペスト・ブロック]]以来久しぶりに復活した。このテーマは[[友好色]]同士に留まらず、[[対抗色]]同士、3[[色]]、5色のカードが登場し、特に対抗色カードは[[コスト]]の割に強力なカードが多かった。[[単色カード]]も、カードの色とカードが持つ[[能力]]のコストの色が異なっているものが多い。
 +
 
 +
ブロック固有の[[キーワード能力]]は[[キッカー]]のみであるが、[[所有地カード]]、[[山分けカード]]、[[分割カード]]などの独特なシステムがある。特に分割カードはこれまでにないデザインで、見た人を驚かせた。見た瞬間に[[エラーカード]]だと思った人もいるくらいである。
  
 
*歴代のブロックの中でもトップクラスの人気を誇る。
 
*歴代のブロックの中でもトップクラスの人気を誇る。
*このブロックの[[リミテッド]]は非常に楽しい。<br />プレーンシフトをアテにした友好色中心の[[ドラフト]]をするか、アポカリプスをアテにした対抗色中心のドラフトをするかで方向性が180度変わるからである。友好色中心でドラフトしていて、自分のアポカリプスのパックから[[魂売り/Spiritmonger]]が出て叫び声を上げるなんて日常茶飯事。<br />また、リミテッドでまともな[[5色デッキ]]にお目にかかれるのはおそらくこのブロックだけであろう。
+
**多色デッキが出たことで環境の多様化や個性を出せること、派手な能力のカードが多い、背景物語でも名物悪役[[ファイレクシア/Phyrexia]]との最終決戦…と人気を裏付ける要素は非常に多い。ちょうど有名な児童雑誌でもマジックを扱って知名度が非常に高かったことも後押しになっていた。
 +
**後にこのストーリーをテーマにしたデッキも発売された。人気の証である。(→[[ファイレクシアvsドミナリア連合]])
 +
*このブロックの[[リミテッド]]は非常に楽しい。プレーンシフトをアテにした友好色中心の[[ドラフト]]をするか、アポカリプスをアテにした対抗色中心のドラフトをするかで方向性が180度変わるからである。友好色中心でドラフトしていて、自分のアポカリプスのパックから[[魂売り/Spiritmonger]]が出て叫び声を上げるなんて日常茶飯事。また、リミテッドでまともな[[5色デッキ]]にお目にかかれる数少ないブロックである。
 
**インベイジョン・ブロックの[[ロチェスター・ドラフト]]が採用された[[日本選手権01]]では、[[松尾悟郎]]が1周目に[[砕土/Harrow]]・[[肥沃な大地/Fertile Ground]]などの[[マナ]]サポートを重点的にとり、2周目以降各色の高得点カードをかき集めるという戦略の緑5色デッキで6戦全勝の成績を挙げている。
 
**インベイジョン・ブロックの[[ロチェスター・ドラフト]]が採用された[[日本選手権01]]では、[[松尾悟郎]]が1周目に[[砕土/Harrow]]・[[肥沃な大地/Fertile Ground]]などの[[マナ]]サポートを重点的にとり、2周目以降各色の高得点カードをかき集めるという戦略の緑5色デッキで6戦全勝の成績を挙げている。
*が、資金に任せて高価な[[多色地形]]を確保しさえすれば、好みの多色パワーカードを詰め込むだけでもそれなりに勝ててしまうため、その大味さ、稚拙さを嫌う人もいる。まあこの辺りは、[[マジック]]の敷居を低くし、低年齢層の[[プレイヤー]]を確保したと言う意味では功績なので表裏一体ではあるが。
+
*資金に任せて高価な[[多色土地]]を確保しさえすれば、好みの多色[[パワーカード]]を詰め込むだけでもそれなりに勝ててしまうため、その大味さ、稚拙さを嫌う人もいる。この辺りは、[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]の敷居を低くし、低年齢層の[[プレイヤー]]を確保したと言う意味では功績なので表裏一体ではあるが。
*多色推奨ということで2〜3色のマナを出す[[土地]]は充実しているが、それ以上、すなわち[[5色地形]]が異常に弱い。<br />[[遺跡発掘現場/Archaeological Dig]]や[[見捨てられた都市/Forsaken City]]は特殊なデッキにかろうじて居場所を見つけたが、[[隕石のクレーター/Meteor Crater]]に関してはフォローのしようが無いとまで言われる。
+
*多色推奨ということで[[サクリファイスランド]]や[[対抗色]][[ペインランド]]など2~3色のマナを出す[[土地]]は充実しているが、それ以上、すなわち[[5色土地]]が異常に弱い。[[遺跡発掘現場/Archaeological Dig]]や[[見捨てられた都市/Forsaken City]]は特殊なデッキにかろうじて居場所を見つけたが、[[隕石のクレーター/Meteor Crater]]に関してはフォローのしようがないとまで言われる。
**もっとも、この[[環境]]で有用な5色地形がいくつもあったら、それこそ5色のパワーカードを寄せ集めただけの戦略もへったくれもあったものではないデッキばかりになってしまうので、仕方の無いことかも知れない。
+
**もっとも、この[[環境]]で有用な5色土地がいくつもあったら、それこそ各色のパワーカードを寄せ集めただけの戦略もへったくれもあったものではないデッキばかりになってしまうので、仕方のないことかも知れない。
*3色デッキの呼び方がこのブロック基準で「〜カラー」と呼ばれることも多い → [[デッキカラー]]
+
*3色デッキの呼び方がこのブロック基準で「~カラー」と呼ばれることも多い(→[[デッキカラー]])。
*このブロック以降、1つのブロックに最低1枚、何らかの形で[[5色カード]]が収録されている。<br />[[ミラディン・ブロック]]はマルチカラーカードそのものは存在しないが、[[フィフス・ドーン]]で5色5マナの代替コストを持つ[[運び手]]のサイクルが各色に1枚ずつ収録されている。
+
*このブロックから[[アラーラの断片ブロック]]まで、1つのブロックに最低1枚、何らかの形で[[5色カード]]が収録されていた。[[ミラディン・ブロック]]では多色カードそのものが存在しないが、代わりに[[フィフス・ドーン]]で5色5マナの[[代替コスト]]を持つ[[運び手]]のサイクルが各色に1枚ずつ収録されている。
  
 
==参考==
 
==参考==
 +
*[https://mtg-jp.com/reading/mm/0031266/ 陣営構築](Making Magic 2018年10月15日)
 +
*[[Spectral Chaos]]
 
*[[インベイジョン・ブロック構築]]
 
*[[インベイジョン・ブロック構築]]
 
*[[カード個別評価:インベイジョンブロック]]
 
*[[カード個別評価:インベイジョンブロック]]
 +
**[[カード個別評価:インベイジョン]]
 +
**[[カード個別評価:プレーンシフト]]
 +
**[[カード個別評価:アポカリプス]]
 
*[[カードセット一覧]]
 
*[[カードセット一覧]]
 +
**[[第6版]]
 +
**[[マスクス・ブロック]]([[メルカディアン・マスクス]] - [[ネメシス]] - [[プロフェシー]])
 +
**[[インベイジョン・ブロック]]([[インベイジョン]] - [[プレーンシフト]] - [[アポカリプス]])
 +
**[[第7版]]
 +
**[[オデッセイ・ブロック]]([[オデッセイ]] - [[トーメント]] - [[ジャッジメント]])

2024年8月9日 (金) 01:22時点における最新版

インベイジョン・ブロック/Invasion Blockは、インベイジョンプレーンシフトアポカリプスの3つのセットからなるブロック

  • このブロックから、「~サイクル」という呼び方はしなくなった。
セット名 略号 発売日 セット枚数 製品情報(WotC) カードリスト(Wisdom Guild)
インベイジョン/Invasion IN,INV 2000年10月4日 350枚 製品情報 カードリスト
プレーンシフト/Planeshift PS,PLS 2001年2月7日 143枚 製品情報 カードリスト
アポカリプス/Apocalypse AP,APC 2001年6月6日 143枚 製品情報 カードリスト

[編集] 概要

テーマは多色で、多色カードテンペスト・ブロック以来久しぶりに復活した。このテーマは友好色同士に留まらず、対抗色同士、3、5色のカードが登場し、特に対抗色カードはコストの割に強力なカードが多かった。単色カードも、カードの色とカードが持つ能力のコストの色が異なっているものが多い。

ブロック固有のキーワード能力キッカーのみであるが、所有地カード山分けカード分割カードなどの独特なシステムがある。特に分割カードはこれまでにないデザインで、見た人を驚かせた。見た瞬間にエラーカードだと思った人もいるくらいである。

  • 歴代のブロックの中でもトップクラスの人気を誇る。
    • 多色デッキが出たことで環境の多様化や個性を出せること、派手な能力のカードが多い、背景物語でも名物悪役ファイレクシア/Phyrexiaとの最終決戦…と人気を裏付ける要素は非常に多い。ちょうど有名な児童雑誌でもマジックを扱って知名度が非常に高かったことも後押しになっていた。
    • 後にこのストーリーをテーマにしたデッキも発売された。人気の証である。(→ファイレクシアvsドミナリア連合
  • このブロックのリミテッドは非常に楽しい。プレーンシフトをアテにした友好色中心のドラフトをするか、アポカリプスをアテにした対抗色中心のドラフトをするかで方向性が180度変わるからである。友好色中心でドラフトしていて、自分のアポカリプスのパックから魂売り/Spiritmongerが出て叫び声を上げるなんて日常茶飯事。また、リミテッドでまともな5色デッキにお目にかかれる数少ないブロックである。
  • 資金に任せて高価な多色土地を確保しさえすれば、好みの多色パワーカードを詰め込むだけでもそれなりに勝ててしまうため、その大味さ、稚拙さを嫌う人もいる。この辺りは、マジックの敷居を低くし、低年齢層のプレイヤーを確保したと言う意味では功績なので表裏一体ではあるが。
  • 多色推奨ということでサクリファイスランド対抗色ペインランドなど2~3色のマナを出す土地は充実しているが、それ以上、すなわち5色土地が異常に弱い。遺跡発掘現場/Archaeological Dig見捨てられた都市/Forsaken Cityは特殊なデッキにかろうじて居場所を見つけたが、隕石のクレーター/Meteor Craterに関してはフォローのしようがないとまで言われる。
    • もっとも、この環境で有用な5色土地がいくつもあったら、それこそ各色のパワーカードを寄せ集めただけの戦略もへったくれもあったものではないデッキばかりになってしまうので、仕方のないことかも知れない。
  • 3色デッキの呼び方がこのブロック基準で「~カラー」と呼ばれることも多い(→デッキカラー)。
  • このブロックからアラーラの断片ブロックまで、1つのブロックに最低1枚、何らかの形で5色カードが収録されていた。ミラディン・ブロックでは多色カードそのものが存在しないが、代わりにフィフス・ドーンで5色5マナの代替コストを持つ運び手のサイクルが各色に1枚ずつ収録されている。

[編集] 参考

QR Code.gif